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辺境伯と文通  作者: けいと
4/6

4(レオン視点)

視点名迷いました。

ペンネームと本名。

本名出てないのでペンネームです。

あの娘と初めて会って、もう会えないかもしれないとしょんぼりする姿を見て思わず言った言葉に自分自身に驚いた。


彼女…スターチスとのやり取りはとても楽しいものだった。

幼い頃から仲の悪い国との境の辺境に領を持つ一族として生まれたため殺伐とした日常の癒しになりつつあった。


もちろん手紙には俺のおかれている状況なんてばか正直に書くことは出来ないのでこちらからは当たり障りのない内容になってしまった。



彼女の字が拙い物から流麗な字に変わる様を見てきた。

語彙力が上がるのを微笑ましく感じていた。


これはたまに会う親戚の子供に感じるものとは少し違う気もする。





20歳を越えた辺りから周囲から結婚の催促が聞こえるようになった。

近いところだと弟たちは結婚または婚約者がいる。

でも、どうしても婚約者を考えようとすると昔会った幼い少女が脳裏を過って、断ってしまっていた。

俺は辺境伯、あの少女は次期公爵でどうなることも出来ないとわかっているのに…。




―――――――――



スターチスへ


実は半年後王都に行く事になった。


もし、良ければ会いたいのだが可能だろうか?



返事を待っている。



―――――――――




隣国との小競り合いの報告に久しぶりに国王様の元に行く事になった。

10年以上辺境領の情勢が悪く国王様への連絡は弟に任せていたが、今は安定している。


久しぶりにスターチスに会えるだろうか?


俺の記憶している彼女はまだ10歳にもなっていない少女だった。


たしか、今は……21歳になっている筈だ。


俺ももう35歳だ。彼女からしたらおじさんだろうか?


最近…いや、ずっと仕事が忙しくて身だしなみに気を使ってもいなかった。


弟たちに相談してみた方が良いだろうか?

でも、突然言い始めたら勘ぐられるかもしれないな。

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