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俺の名前は田中 翔太。26歳、独身のサラリーマンだ。


ふと気が付くと俺は見渡す限り真っ白な不思議な空間に立っていた。


突然なにいってるんだこいつはと思う気持ちもわかる。

俺自身も何が起こってるかわからずパニックを起こすのが普通と思うが不思議と心は冷静を保っている。


「一体どこなんだ、ここ」


直前の記憶を思い出そうとするとズキッと頭が痛み思い出すことができない。


「無理に思い出そうとしなくて大丈夫ですよ」


急に後ろから女性の声が聞こえ、振り向くとそこには煌びやかな宝石のような女性が立っていた。


「えっと、、、ここはいったいどこで貴方はどなたでしょうか?」


なぜか冷静な思考のまま今の状況を聞くことができた。


「その質問はごもっともですね、私の宝石の司る神オーブと申します」


宝石の神?日本にはあらゆるものに神様が宿るって言われてるしいても不思議じゃないが名前が日本っぽくない。


「そうですね、私はあなたが住んでいた日本の神ではなく異界の神なのです、そしてこの空間はあなたのような死んだ人の魂を天に返さぬよう引き留めるための空間です」



「なるほど、、、なんとなく察してましたが俺は死んだんですね」


急に白い空間に立ってたんだからまあ死んだとは薄々気づいていた。


「はい、鈴木さんは日本で亡くなりましたがある提案をするために魂をこちらにお呼びしました」


あー、うんこれも来るかなーとは思ってた。


「あー、よくある異世界転生ってやつでしょうか?」


「はい、鈴木さんの思っている転生で間違いありません、一つ訂正するなら転生か転移のどちらか選べる形になりますが」


「転移?俺は死んだんですよね?転移っていったい」


「転移は日本での体をこちらで再構築してこちらの世界に行く形ですね、転生は今の外見を捨ててこちらの世界で新しく生まれ変わることになります」


なるほど、今の外見をそのまま作っておくられるのが転移というわけか、転生はお決まりのやつだな。

まだいくつか聞きたいことがあるな。


「転移と転生はどちらもいままでの記憶はそのままなんでしょうか?」


「はい、どちらも記憶はそのままになります」


記憶はそのままか、じゃあ一番気になるやつ。


「よくあるお決まりの強いチカラみたいなのはもらうことはできるんでしょうか?」


これが一番大事な部分だ。


「すみません、こちらからは私の加護くらいしか渡すことはできません」


いや、神様の加護をもらえるだけでもいいじゃないか!むしろ贅沢だろ。


「ですがそれは私からお渡しできるものです、これはすべての魂にいえることなのですが世界から世界を魂が越えるとその魂の強度があがります」


「魂の強度ですか?」


「はい、魂の強度はこちらの世界ではユニークスキルという形でその魂の憧れや願望を出現させます」


なるほど、、、、それが俗にいうチートに当てはまるのか。


「えっと、いまそれを確認することはできますか?」


そう聞くと女神様はうなずいて、白いカードのようなものを差し出してきた。


「こちらはステータスカードといいます、こちらの世界での身分証になるのですがこれは触った人のスキルのみを映し出す特別性です、触って確かめてみてください」


受け取ると白い表面に文字が浮かび上がってきた



_____


鈴木 翔太(魂)


ドア生成(自宅)


______


は?

ドア生成ってなに?自宅ってことはウチのドアが出てくるのか?これのどこがチートなんだ?


「えっと、、、そのユニークスキルをタップしてみてください、詳細がわかるはずなので!」


いわれた通りタップしてみるとめちゃくちゃ長い文章がでてきた。

いやいやドア生成するだけで長すぎだろって思ったのだがなんとこのスキルめちゃくちゃ便利だということが分かった。


要約すると

・自宅のドアを生成するよ(魔力消費なし)

・そこから自宅にはいることができるよ

・家の中のものは問題なく使えるよ

・人がいないときは自宅の時間は止まってるよ

・本人の許可がないとほかの人は入れないよ


こんな感じだった、俺は実家住みだったのでかなり広い一軒屋とその家の中のものをそのまま使える状態で異世界にいけるってかなり便利じゃない?


「えっ!日本の鈴木さんの自宅が再現されてるってことは、、、、鈴木さん!鈴木さんはお菓子とかお好きですか!」


急に女神さまがズイズイ近づいてきてそんなことを聞いてきた。

俺は結構好きでいろんなお菓子を常にストックしていると伝えるとまさかの女神様土下座だった。


「鈴木さん!いえ鈴木様!どうかこの私にお菓子をお分けください!」


なんか女神様からそこはかとなく残念な雰囲気が漂ってきた。

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