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辺境伯領都シュトイツ02

 おはようございます。と言ってももうお昼過ぎだけどね。寝過ごしたわけではないよ?朝早くに起きて朝食(トーストした食パンに目玉焼きと焼いたベーコンを乗せたものとプレーンのヨーグルト。めっちゃ美味しかった)を食べてすぐに冒険者ギルドまで移動してそれからずっと資料室に籠っているの。


 最初に資料室の扉を開けた時は、ここどこの図書館?ってくらい広くて本がたくさんの棚に並んでいてびっくりしたね。司書も何人かいて立ち尽くす私を見て苦笑してたよ。初めて利用する人はみんなこうなるらしいよ。そりゃそうでしょ。これは驚くわ。


 司書の人とは仲良くしておいた方が良いことを経験上知っているからフードを取って素顔で挨拶したよ。司書さん達全員目を丸くしながら私に見惚れていたけどもうこの反応には慣れたよ。でもあえて言おう。ステータスの魅力のせいだと!


 なんでギルドマスターの時はフード外して友好的にしなかったのかって?便宜を図ってもらうならば必要かも知れないけど、それ以上に面倒事の方が舞い込んでくることの方が怖いんだよね。だから、ほどほどの距離感でいようと思う。


 司書さんに挨拶を終えると、私は思い思いに本を見て回った。だけども…


 本多すぎだよ!冒険者と関係無さそうな本も多いじゃない!これとか娯楽本だよ!


 まあ、多種多様な本があるのは私としてはありがたいけどね。いろいろと言いたいことはあるけどありがたく読ませてもらうよ。どうせ無料(タダ)だし。


 でっ、本を読んでいる内にあっという間にお昼というわけ。なんだか前よりも本を読む速さが上がったみたい。ブルムの時もスラスラと読めてたんだけど、今はあの時の倍ぐらい速いんだよね。まさかスキルでも覚えたのかな?


〈名前〉 平野悠理

〈種族〉 人間(異世界人)

〈年齢〉 16

〈性別〉 女性

〈職業〉 冒険者(ランクD)、魔術師

〈ステータス〉

レベル 9

HP 1090/1090

MP 5135/5200

攻撃力 607

防御力 554

魔力  684

精神力1020

素早さ 598

知力  701

器用  610

魅力  776

運   509

〈スキル〉

【創造魔法】【魔法生成】【刀神】【鑑定】【不老】【精神異常無効】【精霊の祝福】【才色兼備レベル2】【元素魔法レベル4】【空間魔法レベル9】【魔力操作レベル6】【孤高レベル2】【索敵レベル3】【隠蔽レベル5】【瞑想レベル2】【無慈悲レベル1】【速読レベル1】


 そういえば結構久しぶりにステータスを見た気がする。以前は無かったスキルを確認してみようか。【鑑定】開始!


【精霊の祝福】…精霊に祝福を受けた証。精霊を認識し見えるようになる。


【瞑想】…精神を集中しているとMP回復速度上昇。


【無慈悲】…攻撃をする際に急所に当たりやすくなる。攻撃が敵の急所に当たった時のダメージを増やす。


【速読】…速く文字を読めるようになる。


 いつ精霊の祝福なんて受けたんだろう?確かに会ったし感謝もされたけど…。まぁいっか。【瞑想】は今更説明の必要はないかな。【無慈悲】も身に覚えないなぁ。なんだか身に覚えのないスキル覚えること多くない?バグなの?とりあえず良いか…。良くは無いんだけど…。あ、【速読】スキルっていうの覚えているね。どうりで読むのが早くなってる気がしたわけだよ。


 スキルの確認が終わって読書に戻ろうかと収納にスマホを仕舞おうしたら突然スマホが震えだした。あぁ、なんかこれデジャヴだわ…。そういえば最近はメールしていなかったかも。


 スマホを確認すると案の定メールの着信だった。もちろん神様からだ。


「こんにちは。悠理さん。ここ最近は読書を嗜んでいるようですが、何か私に聞きたいことはありませんか?一応この世界の管理をしていますから大抵のことは把握していますよ。自分の力でいろいろとやろうとする悠理さんは素敵だと思いますが、もっと私を頼って下さいな」


 この神様フランクだねぇ…。聞きたいことね~、ん~。あ、そうだ。精霊!精霊について聞いてみようか。この世界の精霊ってどんな存在なのか気になるんだよね。今のところどの本にも書かれていないからたぶん普通の人間には関わり合いにならない存在なんだと思うけど。


 私の質問は1分もかからずに返信が来た。ホント、暇なの?神様?


「そういえば、始祖精霊を助けたそうですね。精霊王からとても感謝されているようでしたよ。ついでに私も目を掛けている人だから精霊王も気に入ると思いますよと推しておきました」


 ってなんてことしちゃってくれてんのー!?なんで推すの!?私はアイドルじゃないんだよ!?


「精霊にとって時間は曖昧な存在ですから、悠理さんの下へ挨拶に来るのは何時になるか分かりません。ただ、精霊王が張り切って()()()()を歓待しようとしているようなので少々時間が掛かるかもしれませんが気長に待っていて下さい」


 神様から正式に友人認定されているよ。メール友達だから間違ってはいないんだけどね。でも、私はただの人間だよ?確かに神様からチート貰っている異世界人だけどさ。正直、気後れするよね。


 あと、歓待の準備って…。なんだか頭の痛くなるような単語があるよ。お願いだから普通にしてほしい。胃が痛くなりそう…。そもそも、普通は精霊王に招かれませんよね。私の普通、どこ?ここ?


「前振りが長くなってしまいましたね。悠理さんの質問についてですが、私がこの世界の基礎を創造した際に一緒に創り出した存在が精霊です。私が創り出した精霊…今では精霊王ですね…精霊王が生み出した精霊が始祖精霊と呼ばれるものでそこから眷族が増え続けていき、大精霊、一般精霊、小精霊、幼精霊(ようせいれい)微精霊(びせいれい)と数を増やしていきました。精霊はこの世界のいくつかと繋がっている別空間のひとつ、精霊界という場所に住んでいますが、一部の精霊はこの世界のあちこちを自由に行き来したり、特定の場所に居座ったりしているようですね。精霊王と始祖精霊達がこの世界の自然を創り出し、そこから私が生命の種を撒いて今のこの世界があります。なので精霊はこの世界における創造者のひとりなのですよ」


 えっと、つまりは精霊は神様の次くらいに偉い人ってことで良いよね?えっ?私そんな人達に歓待される準備されているの?勘弁してよ…。


 神様とのメールのやり取りを終えた私は現実逃避するように読書に没頭した。その中には魔法理論やらスキルについて書かれているものも多くて、読みながらいろいろと試していっていくつかスキルの体得を試みてみる。


 【速読】スキルのレベルもとんとんと上がっていくおかげで本を読むスピードも上がり、1週間ほどで資料室にある結構な量の蔵書のほとんどを読みつくして司書さん達を唖然とさせていた。そこそこ分厚い本を30分足らずで読んでいたらそりゃ啞然とするよね。ちなみにこの一週間の成果で、覚えたスキルは以下になるよ。


【魔法陣作成】…魔法陣を作成出来る。


【魔力感知】…魔力を感知する能力が上昇する。


【魔力自動回復量上昇】…自然と回復するMP量が上昇する。


【魔法剣】…MPを消費して武器に魔法能力を付与出来る。


【攻撃受け流し】…攻撃を受けた時に受け流す動作が早くなる。


【受け身】…受け身ととる動作が上手くなる。


【攻撃力上昇】…攻撃力が上昇する。


【防御力上昇】…防御力が上昇する。


【素早さ上昇】…素早さが上昇する。


【魔力上昇】…魔力が上昇する。


【魔法耐性】…魔法による攻撃に耐性を持つ。精神力と魔力の高さでも効果が上昇する。


 改めてステータスで確認したらめっちゃ覚えてたよ!私も驚いちゃった。たぶん、これだけ覚えられるのも異世界人補正なんだろうな。スキルひとつひとつの説明をすると長くなりそうだから、使う時にでも説明すれば良いよね?


 1週間ずっと読書漬けの毎日で、宿代に使うお金で手持ちのお金が大分減ってきたなぁ。そろそろオークの死体とかオークジェネラルの死体とか売ってしまおうか。大きい町なだけあって宿屋の値段も平均的に少し高めみたいなんだよね。


 資料室に籠るのはこれくらいにして明日からは冒険者らしく依頼でも受けようかな。お金云々もそうだけど、たまには思いっきり体動かしたいからね。



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