3.ナイロビへ
ケニア共和国は、東アフリカに位置している。
この国は、北にエチオピア、北西に南スーダン、西にウガンダ、南にタンザニア、東にソマリアと国境を接しており、南東はインド洋に面している。
日本ではあまり知られていないことだが、ケニア共和国は、イギリス連邦加盟国でもある。ケニアとイギリスとは、昔から多くの親交があった。
ケニアの中央に、首都ナイロビがある。
ナイロビは、マサイ語で『冷たい水の場所』を意味している。赤道に近いが、標高約千六百メートルに位置し、気候は比較的冷涼なため、水も冷たい。
年間の平均気温は19.0度であり、二千十八年の東京のそれは16.8度である。ナイロビと東京との温度差は、3.2度である。しかも五月から九月までの期間は、東京の方がナイロビよりも平均気温が高い。この事実を、大多数の日本人は知らない。
つまり、多くの日本人は、実はケニアのことをあまり知らず、間違った認識を持っているようだ。日本人の多くは、ケニアは大自然が豊かで暑く、近代的なビルが殆ど無いと、勘違いしている。
だが、実はそうではない。
首都ナイロビは、東アフリカの中心都市である。だからナイロビには、多くの国際機関が本部あるいはアフリカの代表部として存在する。なかでも国際連合は、国連事務局の四つの主要事務所の一つとして、国際連合ナイロビ事務局を設立している。
ナイロビは、世界的にも主要な都市である。
ナイロビには、ジョモ・ケニヤッタ国際空港がある。空港名は、ケニアの初代大統領であるジョモ・ケニヤッタから命名されたものだ。
この空港への飛行機の侵入路には、ナイロビ国立公園がある。そのため、日中の飛行機での到着の際には、眼下にシマウマなどの野生動物が小さく見える場合もある。
ジョモ・ケニヤッタ国際空港に、アンダー20世界陸上競技選手権大会に出場する日本選手団が到着した。
その中に、篠原真美もいた。
真美の服装は、紺色のジーンズに白色の半袖シャツだった。いつも真美は、ボーイッシュな服装を好む。学校の制服以外で、スカートを穿はくことはめったに無い。
「いよいよケニアに着いた。間もなくマアンギと競走できる」
真美は、高まった気持ちを懸命に抑えていた。真美の目標は、優勝ではない。『マアンギに勝つ』ただそれだけだった。そしてそれは、自分自身にも勝つことを意味している。
去年の後悔を繰り返さないために、懸命に努力してきた。その成果を発揮したい。それが真美の望みだった。
その日の夕方、真美たちはホテルに到着した。
「わー、たくさんの薔薇が凄く綺麗!」
ロビーに入った真美は、思わず喜んだ。
ホテルのロビーには、色とりどりの鮮やかな色の薔薇が、切り花として飾られていた。
日本の人たちはあまり知らないが、ケニアは世界二位の薔薇の輸出国である。2016年のケニアの年間のバラ輸出額は、一ドル百円で換算して、およそ540億円にもなる。
ちなみに、日本がオランダから取り寄せる薔薇のうちの40パーセントは、実は、ケニアからオランダに輸出したものと推定されている。ケニアは、他のヨーロッパの国々にも、多くの薔薇を輸出している。だがら、ヨーロッパ産の薔薇の幾分かは、実はケニアで栽培された薔薇でもある。
ホテルでは夕食の準備がなされていた。
夕食の料理は、近くの湖で捕れた魚の煮つけである。一人分の皿には、ティラビアが一匹、尾頭付きで盛られていた。
ティラピアは、外観がクロダイに似ており、二十から三十センチの大きさだ。
「いやー。豪快な料理だなー」
真美は、お腹が空いていたので、見た目はあまり気にしない。とにかく、早くお腹を満たしたかった。だが、かなり食堂は込んでいた。空いているテーブルが見当たらない。ふと外を見ると、テラスが目についた。
「かおり先輩、テラスで食べよう。まだ外は明るいよ。混んでいる食堂で食べるよりも、美しい夕焼けを見ながら食べたほうが、間違いなく美味しいよ」
佐々木かおり先輩は、真美の一つ年上だ。優しく面倒見が良い。真美がどんな非常識な行動をしても、いつも温かく見守ってくれる。
真美は、狭いところが苦手だ。強引に佐々木かおり先輩を誘い、テラスに料理を運んだ。
ナイロビの空は澄んでおり、夕日が美しい。日本では見ることのできない地平線が、真美の心を弾ませる。
すると、真美がマテ茶を汲んでいる間に、突然、黒い野良猫が現れ、おかずの魚をくわえて逃げた。
「あー。待てー」
真美が野良猫に気づき、叫んだ。
だが、猫は待たない。魚をくわえたまま、瞬く間に遠くへ逃げてゆく。
「真美、諦めなよ。私の分を半分あげるから」
佐々木かおりがいったが、
「いや。取り返す。洗えばまだ食べられる」
真美は、日本でドラを追いかけて捕まえた経験がある。その自信があるので、すかさず野良猫を追いかけた。
真美の走りは速い。野良猫との距離を瞬く間に縮めた。
野良猫との距離が三メートルへと迫ったとき、野良猫は魚をくわえたまま、細い木の板を渡った。
真美が細い木の板を渡ろうとすると、板が折れ、真美が下に落ちた。落ちた先は、用水路である。真美は水浸しになった。
「こいつー。私は怒ったぞー」
素早く立ち上がり、再び真美は、野良猫を追いかける。
野良猫は、木々の間を走り抜け、塀の隙間の穴から向こう側へ抜けて行った。穴の直径は二十センチほどだ。この穴は小さいので、真美は通れない。
しかたがないので、塀の端まで真美は走り、塀の裏側にたどり着いた。真美と野良猫との距離は離れ、二十メートルになった。
野良猫は、塀の隙間をくぐったため、安心しきって歩いていた。
そんな野良猫の様子を見て、真美は、怒りが極限まで達した。
「食い物の恨みは、恐ろしいんだぞー」
真美は心の中で「フリーズ」とつぶやいた。
周りの景色が灰色になり、静寂の世界となる。真美が時間を止めたのである。
真美は、一挙に野良猫との距離を詰めて、野良猫の首根っこを掴んで持ち上げた。
「こら、魚を返せ!」
真美が叫ぶと息を吐く為、時間は動き出す。周りの景色がカラーに戻り、静寂も無くなった。
野良猫は、遠く離れた真美がいつの間にか近くに来ており、しかも、自分の首根っこを掴んでいるため、目を丸くして驚いた。
驚いた野良猫は、思いっきり体をひねり、爪で真美の鼻をひっかいた。
「痛っ」
思わず真美は、野良猫を掴んだ手を放した。
すかさず野良猫は、魚をくわえたまま近くの空き家に逃げ込んだ。
「あっ、待てー」
野良猫の後を追い、真美も、空き家に駆け込んだ。
この建物は、長らく人が住んでいる気配がない。床は埃まみれで、天井近くには、多くの蜘蛛の巣が張り巡らされていた。
奥へ進むと、そこには、お腹を空かせた子猫が四匹いた。子猫たちは、野良猫からもらった魚を勢いよく食べている。よほどお腹を空かせていたことが、子猫の食べ方からも分かる。野良猫は、子猫たちの母親だった。
「あっ…」
この光景を見ると、真美は、もう何も言えなくなった。
母猫は、子猫たちを守ろうと毛を逆立て、真美を威嚇した。
「…わかったよ。子供たちに食べさせたかったのね」
そう言うと真美は、バッグから牛乳を取り出した。周りを見渡すと、古びた食器の器が一つ、部屋の片隅にある。器の中の埃を取り除き、牛乳の封を開け、器に入れて母猫に渡す。
母猫は、驚いたようなしぐさを見せた。だが、「ニャー」と鳴いて、最初はおそるおそる、そのうちに勢いよく、牛乳を飲み始めた。
きっと母猫にも、真美の気持ちが伝わったのだろう。
「お前も、お腹が空いていたのだね」
真美は、猫の親子が食べ終わるまで、その場にしゃがみ込み、笑みを浮かべて猫たちを見守っていた。
真美が猫たちに別れを告げ、空き家から出る頃には、辺りがすっかり暗くなっていた。
空を見上げると、満天の夜空に美しい星々が数多く見られる。
「わー。こんなに多くの星を、日本では見たこと無いよー」
真美は、しばらく立ち止まり、美しい夜空を眺めていた。普段では、考えられない時間の使い方である。
だが、この瞬間、真美に隙ができた。
突然、背後から中年の男が現れ、すぐさま、真美のバッグを奪い、走り去った。
「あっ、泥棒!」
今度は本物の泥棒だ。真美は、慌てて、ひったくりの男を追いかける。
ひったくりの男は、逃げ足に自信を持っている。しかも、追跡者である真美をまくために、路地を何度も曲がり逃げている。
しかし、真美は、驚くべきスピードで、ひったくりの男を追いかけた。複雑な路地道でも、男の背中を常に見ているため、真美は男を見失わない。二人の距離は、ぐんぐん狭まった。
ひったくりの男は、自分よりも速く走れる日本の少女に驚いた。このままでは捕まると判断した男は、バッグから財布だけを取り出し、すかさずバッグを右へ放り投げた。
真美は、バッグの投げられた方向に向かう。その間に男は、姿をくらませた。
すかさず真美は、バッグの中身を確認した。
財布は盗られたが、パスポートは無事だ。不幸中の幸いだった。
普通、バッグを奪われたら、まずは返って来ない。しかも、犯人を追いかけると、ナイフで刺されるか銃で撃たれる可能性が高い。それでなくても、バッグの中にパスポートが入っていたら、再発行の手続きが大変となり、旅行どころではなくなる。
ケニアの犯罪発生率は、日本の二倍以上だ。くれぐれも海外旅行中は、パスポートを厳重に保管しておき、自分の生命の安全を最優先に行動する必要がある。
財布の中は、二千ケニア・シリング(約二千円)ほどしか入っていなかった。そのため、あまり問題無い。だが、バッグを取り返したとき、真美は、今の場所が何処どこだか判らなくなった。
しかも、真美のお腹が「グー」と鳴り、まだ夕食を食べていないことに気がついた。
「いけない。お腹が空いた。しかもホテルに帰る道がわからない」
真美は、空腹でフラフラしながら、道をさまよった。言葉も通じないし、ホテルへの道もわからない。しかも、肝心のホテルの名前さえ、真美は覚えていない。
「もしかして、私は、このままここで、野垂死にするのかな?」
周りに誰も知っている人がいないため、真美は、心細くなった。
すると突然、
「どうしたの? もしかして道に迷ったの?」
日本語で声を掛けられた。声の方を振り向くと、白人の若い男性だった。
「あなたは?」真美が尋ねると、
「僕はブラウン、君は、もしかして篠原真美じゃないかな?」
「えっ。私のことを知っているの?」
真美は、ケニアで真美のことを知っている男性がいることに驚いた。
「僕は昨年、アメリカのラスベガスにいたのさ。そのとき、ラスベガス・マラソン大会で活躍する真美を、テレビで見たよ」
ブラウンは、優しい声で話しながら、笑顔をみせた。
確かに真美は、一年前、ラスベガス・マラソン大会に出場したことがある。そのときのことを、ブラウンは覚えてくれていたのだ。
「うん。私は真美。篠原真美よ。ホテルへの帰り道がわからなくなったの。それにひったくりに財布を盗られちゃった。お腹が空いて歩けそうにない。何か食べさせてほしい」
真美は、野良猫を追いかけたことや、ひったくりを追いかけたこと、さらには、ホテルの名前さへも分からないことを、正直に打ち明けた。
そんな真美の説明を、ブラウンは何度も頷きながら、優しく聞いていた。そして、
「心細かったんだね。でも、もう大丈夫だよ」
そう言ってブラウンは、近くの料理屋へ真美を連れて行った。
しばらくすると、真美は笑顔で「いただきまーす」と言うや否や、ブラウンが注文したヤギの焼き肉料理ニャマチョマを、美味しそうに食べ始めた。真美は元気を取り戻し、笑顔であふれていた。
さっきまでは『野垂れ死ぬかも』と、悲壮感が漂う顔だった。だが、今は食事を目の前にして、幸せいっぱいの真美だった。真美は、よく言えば『純粋』、悪く言えば『単純』な少女だった。
その間にブラウンは、真美が滞在するホテルを調べた。日本人選手団が滞在するホテルであり、割と簡単に、ホテルの場所が分かった。驚くことに、そのホテルは、この通りから二つ路地を隔てた場所にあり、十五分ほどの距離だった。
食事が終わり、レストランから出るとき、真美が頬を赤らめながら、
「こんなに近くにあるホテルに帰れなくなるなんて、とても恥ずかしい…。ごめんね。そして、ありがとう」
真美は、野良猫やひったくりの犯人だけを見ながら走っていたため、周りの建物の様子や道順を、一切覚えていなかった。
「気にすることは無いよ。初めて来たホテルだし、しかも暗くなり、周りの景色もわからなくなったので、道に迷うのは当たり前だよ」
ブラウンは優しい。懸命に、真美をフォローしてくれる。その優しさが、真美の心を包み込んでくれた。温かかった。つい先ほど出会ったばかりなのに、別れたくない。真美は、そう感じた。
「真美、ひったくりを追いかけないほうが良いよ。下手をすると、殺されるかもしれないから」
「でも、バッグにはパスポートも入っていたの。だから、必死で追いかけた」
「パスポートは再発行できる。でも、命は再発行できない。それに、飛行機に乗らないときは、セキュリティボックスにパスポートを、預けておいた方が良いよ」
確かに、ブラウンの説明には一理ある。命は、一つしかない。異国の地で命を無くしたら、本人だけでなく、家族にも迷惑がかかる。
ちなみに、アフリカから日本へ遺体を運ぶための費用は、国や亡くなった場所にもよるが、五百万円以上かかる。生きた人間が飛行機に乗るには、パスポートとお金さえあれば、手続きは簡単だ。
しかし、遺体を飛行機に搭載するとなると、その手続きには、気が遠くなるほどの手間と費用が発生する。死亡確認と現地役所への手続きだけではなく、書類の公証、腐敗防止の対処、納棺手配など、実に複雑であり、専門家を雇わないと手続き漏れが発生し、せっかく予約した飛行機に乗れないこともある。
真美は、ナイロビの治安を甘く見ていた。
日本は、世界一と言っても良いほど、治安が良い国である。その日本の治安と同じ感覚で海外旅行をするのは、極めて危険だ。
ブラウンは親切だった。警察への被害届も一緒に行き、書類の書き方を教えてくれた。さらに、真美が一人でホテルへ戻ろうとした際も、「夜は危険なので送って行くよ」と、一緒に歩いてくれる。
真美は、ブラウンと一緒にいると、心が安らいだ。
「ところでブラウン、ケニアには旅行で来たの?」
「いや、僕は、半年前からここで働いている。コンピューターのシステムエンジニアだよ。ソーラー発電所のシステムメンテナンスをしている」
ブラウンは、カバンから名刺を取り出し、真美に渡した。名刺には、会社名と携帯電話の番号も記載されている。ブラウンは社会人だった。
しばらく歩くと、見覚えがあるホテルが見えた。真美が滞在するホテルだった。
「ブラウン、ありがとう」
ホテルに着くと、真美は、頬を赤くし、お礼を言った。
「何か困ったことがあれば、遠慮せずに電話してね!」
ブラウンのその一言は、真美を幸せにした。
(見知らぬ土地で、初対面の人に、こんなにも親切にされた。世の中は、まだまだ捨てたものじゃない)
真美は心が安らいだ。
ホテルに入ると、案の定、佐々木かおりが心配して待っていた。
「かおり先輩、ごめんなさい」
真美が佐々木かおりに謝ると、
「…真美が、無事に…帰ってきて良かった…」
と、ボロボロと大粒の涙を流しながら、泣き崩れた。
その姿を見ると、真美は、自分が皆に大変な迷惑をかけていたことを理解した。
すかさず井口コーチがやって来て、真美に告げた。
「篠原、佐々木から連絡を受けて、俺たちは警察に連絡したのだぞ。佐々木は、お前のことを心配し、ずっと祈っていた。ナイロビの夜は、日本よりもはるかに治安が悪いのだから」
「ごめんなさい」
真美は素直に謝った。
「かおり先輩、迷惑かけてごめんなさい」
真美は、泣き崩れた佐々木かおりを抱きしめ、何度も謝った。
真美は、その夜、複雑な思いだった。
かおり先輩に迷惑をかけた点は、否めない。それは、申し訳ないと反省している。
だが、それ以上に真美は、ブラウンの優しさに心を魅かれていた。
ケニアの夜空は美しい。
星の海という表現が似合っている。
「アラビアンナイトとは、このような夜空のことを言うのかな?」
真美は、アラビアがケニアのすぐ近くにあると思っている。ケニアの人からすると、アラビアは、はるか北にあり、ケニアとは、文化も宗教も自然も異なる場所だ。
だが、真美にとっては、その違いなど、どうでもよかった。「夜空が美しい」ただそれだけだった。
星の海を見上げて、真美は、ブラウンのことを思い浮かべた。
翌朝早く、真美は、パンとミルクを持って、野良猫が住む空き家に向かった。
もちろん、佐々木かおりには行先を告げているし、パスポートはセキュリティボックスに預けている。
「おはよう」
真美は、パンを千切って器に入れ、ミルクをかけて与えた。パンとミルクは、ホテルから持ってきたものである。
野良猫の親は、信じられない顔をして、キョトンとしている。だが、子猫たちは、美味しそうにパンを食べ、ミルクを飲んだ。
やがて、食事を終えた子猫たちが、じゃれ始めた。
昨日は気づかなかったが、子猫のうちの一匹は、右足が動かない。おそらく先天的なものか、それとも生まれて間もなく足を痛めたのかもしれない。
その子猫は、みんなと一緒に遊ぶことができなかった。
真美は、その子猫に近づき、両手を地面に付け、走り方を教えた。
子猫の右足は伸びきったままなので、地面を蹴るのには使えない。だが、着地をする際には、役に立つはずだ。
「こうやって走るんだよ」
真美は、両手と左足で子猫と一緒に走った。
不思議なことに、子猫は真美を恐れない。真美と一緒に、空き家の周りを楽しそうに走り回った。
真美は、この片足が不自由な子猫を、『ロビン』と呼ぶことにした。
ロビンが真美と楽しそうに遊ぶので、いつの間にか、他の三匹の子猫も、真美の周りに寄って来た。動物にも、真美の人柄がわかるのだろうか。真美のことを、全く信頼しているようだ。
真美は、四つん這いのままで、四匹の子猫と楽しく駆け回った。
後談だが、真美がナイロビにいる間、毎朝真美は、野良猫の住む空き家に行き、朝食を与えていた。
真美の能天気ぶりはいかがでしたか? 反省も少ししてましたよね。(多分すぐ忘れると思うけど)
次は、アンダー20世界陸上競技選手権大会の予選です。
この物語のもう一人の主人公が登場します。