表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界(この世)は戦場、金と暴力が俺の実弾(武器)  作者: 木虎海人
2章  初心者講習 乱痴気騒ぎ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/196

防壁の上。

場面が変わります。


鳥がいた。何の鳥かは知らない。


鳥はどこにでもいる。

それは異世界でも変わらなかった。


俺たちが布陣した南門から広がる防壁の上にも飛んで来ている。

絶対捕まらないとでも思っているのか少し離れたところに止まり防壁のフチを歩いていた。




〝鑑定〟で見た時に魔法のスキル欄には


『 水魔法 』 は


『 水魔法 : 水操作 レベル3 』

『 水魔法 : 水作成 レベル3 』



だった。

大魔道さまにお願いして 


『 水魔法 :  癒やしの水 (アクアヒール) 』


を教えてもらった。

水魔法にもちゃんと適性があったようですぐに覚えられた。

腕を切り落とされたりとか色々あったがちゃんと覚えられたので結果オーライだ。

クロノダイマドウサマコワイデス


これにはポイントを即座に割り振った。

回復魔法こそ優先すべき技術だ。

お陰で神殿で買うという選択肢は消えた。

アドバンテージと共に節約も出来るという有能っぷり。



『 氷魔法 』 は


『 氷魔法 : 氷結 レベル3 』


のみだった。

これは指定した場所を凍らせる魔法だ。

グラスの中の水を凍らせたり、浮かした水球を凍らせたり出来る。


不思議なのは、あの時に覚えた魔法は全てレベルが3だった。

もしかしたらコレが黒の大魔道の狙っていた〝ネクロスの指輪〟の効果かもしれない。




俺は歩く鳥の羽を狙って凍らせる。

鳥が飛べるのは軽いからだ。そして羽があるからだ。

人間が飛べないのは重いから、そして羽が無いからだ。

羽が凍れば飛べまい。


そう考えて羽を凍らせてやった。

羽を開くことが出来ず2本足で必死に鳥は逃げていった。


2本足の地面との接地面を狙って片足を凍らせる。

鳥は足が地面から放すことが出来ず必死で浮いた片足でもがいていた。



昨日から何度も試しているが『 氷魔法 : 氷結 レベル3 』で凍らせる範囲は最大で30センチ四方。

凍らせられる範囲は認識している場所であれば最大15カ所ほど凍らせられる。ただし数が増えると一つ一つは小さくなる。

代わりに初めて来た場所では全く凍らなかった。

ここに布陣して、すぐはどこも凍らなかった。

空間を意識して認識し、初めてその座標が凍るようになった。


使いどころが難しい代わりに、物にも通用する。

慣れれば飛んできた矢も凍らせられるかもしれない。

楽しみで仕方がない。

この任務で出来ればマナやセレナにアピールするチャンスだったのが悔やまれる。

大魔道に作ってもらって樽に貯めた水でならば一瞬で俺の思う形状で氷の塊になる。

そして動かせる。

故に俺は樽の水を持ち歩いている。

ちなみに別の水を混ぜると少し薄まって効果が弱くなってしまった。少しずつ増やして行くのが良いだろう。


使い手が少ない理由がなんとなくわかる。

水も氷も扱いが、そして使い所が難しい魔法だ。


右目でスキル欄を操作する。

スキル欄は既に何度も全てに目を通している。

その上で触れるポイントを何度も確認した。

大事なのは把握することだ。実行するのはその後でいい。

一通り読んで覚える。

理解とは頭に叩き込む事から始まる。



ほぼ確定しているのは、〝氷魔法〟は全て1ポイントしか消費しないということだ。

『 氷魔法 : 氷結 レベル3 』は1ポイントでレベル4になる。

『 氷魔法 : 氷の矢 レベル1 』を1ポイントで覚えられた。

まずは基本魔法から慣れていこうと思う。


身動きの取れなくなった鳥をこの新しく覚えた魔法で撃ち殺す。

今新たに攻撃の手札をいちま「ねぇさっきから声掛けてるのに聞いてるの? 貴方一体何をしてるの?」


・・・・うるせーな、ほんとに・・・

せっかく自分に酔って魔法に集中しているのに。

クィレアだ。昨夜の一件で少し距離を置くかと思えば真逆だった。

胸元は解放され大きく膨らんでいる、そしてその胸が当たらんとするかなり近い距離に常にいるようになってしまった。

そして今まで以上に話しかけて来るようになってウザい。

戦闘前の空き時間くらい自分のことをさせろっての。

誰だよ、こんな面倒くさい女にちょっかいだした馬鹿は・・・・



「うるさい、オークが来るまで静かに集中してろ。魔力は無駄に使うなよ。」


素っ気なく突き放すと分かりやすく頬を膨らませて拗ねた。


俺たちは朝、日の出と共に叩き起こされ、朝飯をかっ込んで布陣している。

早くから布陣したはいいが、オークが現れず暇をしていた。

その間は自由時間だ。

ある程度の自由は許されているし、防壁には竈まで有り簡単な飲食は可能になっている。食料も持ち込まれていて、移動が許されるのはトイレくらいだ。

オークとの戦闘が終わらない限りここから離れられない。


俺はその時間を無駄にせず魔法の練習に励んでいたのだがウザ女に邪魔されてしまった。


「いいじゃない。何をしてるのか教えなさいよ。」


彼女は今日はずっとご機嫌だ。頬を膨らませながらご機嫌という不思議な姿。

本気でふて腐れてくれて構わないのに。

さっきまでずっと俺が魔法の練習をしているのをニヤニヤしながら見ていた。

だが何をしてるのかまではわからなかったらしい。

人前で聞くなっての。


「見てわかんねーのかよ。いちいちなんでも聞くな。

魔法使いなんだろ?自分で察しろ。そうゆうところから学んで覚えるもんだぞ。」


「何で私には冷たいのよ、教えてくれたっていいじゃない!」


相変わらず馬鹿でうんざりする。

またも顎を下から手で握ってやった。

本当は胸でも揉んでやりたいところだが人目が有りすぎるので我慢する。

やっぱり班員はある程度無茶が利く面子で厳選するべきだったと思う。他に狙ってる女がいる前では流石になー、躊躇してしまう。

目線を合わせ、顔を近づけさせた。


「お前は俺に喧嘩売ってるのかこの馬鹿・・・」


「ち、違うわよ、何ですぐ怒るのよ。

いいじゃない!何してるのかくらい聞いても!」


「あのなぁ・・・はぁ~面倒くさい女だな、本当に・・・

お前はなんだ!?どっかのスパイか? 俺を陥れたいのか?」


「は?・・・違うわよ、何で、そう・・・なるのよ。」


「全く・・・お前ほんと揉むぞ?みんなの前で揉んで感想でも言ってやろうか?」


「ちょ、ちょっとやめてよ馬鹿。」


クィレアは胸元を隠して逃げる。

残念、その胸はもう俺の予約済だ。


「馬鹿はおめーだ。あー悪い班のみんな、言っておきたいことがある。

ちょっと集まってくれるか?」


クィレアを解放し、班員を集める。

特に不満が出ることもないみんな従ってくれた。

なるべく近くに顔を寄せてもらう。


「さて・・・今お馬鹿が人前で俺の手札を暴こうとしたわけだけど、こうゆうのはマナー違反だから。

良く覚えておいて。無意識でも同じことしたら俺、怒るから。」


神殿兄妹の 修道闘士(モンク) ギュソン 聖職者(プリースト)アニベル、そしてナードとジスナは頷いている。


他はよくわからないと言った顔だ。

成績で30位位内に入っても地頭が悪ければ理解出来ないらしい。

クィレアに向かって、他の班員にも伝わるように言う。


「全くもうちょっと頭を使え、人前で何をしてるかなんていちいち聞くんじゃねーよ。

お前に、じゃなくて人前で、言いたくないんだよ、察しろドアホ!

わざわざ何が出来るかなんて不特定多数に教えてやる必要はないんだよ。

どうしても知りたいなら夜にでもベッドに誘ってこっそり聞くんだよボケが! 」


俺の班とともにユリウス班がいる。

ユリウス以外の9名は今後敵対する可能性が高い。

泣かしても泣かしても懲りないアホどもだ。猿並の知能である。

俺たち合同班の左右にも別の班が布陣している。こちらの会話が聞こえない距離ではない。

魔法の練習はするが、何が出来るかどうなんるか、そんなことを懇切丁寧に教えてやる必要は無い。

見られても問題はないが、見てわからない奴に説明までしてやる必要は全く無い。

ユリウスは友人だが敵対する可能性はゼロだとは思っていない。

理由があれば揉めるだろう。わざわざ魔法の説明なんてしたくない。

俺もユリウスが使える魔法の種類までは知っているが、その魔法全てを聞いているわけじゃー、ない。

互いにその辺は生命線だから不干渉だ。秘匿して当たり前。

それを全くこの馬鹿女は。

マジで栄養が全て乳に吸い取られたのかも?



「いいじゃないの、ちょっとくらい!凄いところ見せてやれば・・・」


「もーやだ、こいつ本当お馬鹿。

はー・・・魔法を覚えた事なんて始まりだろうが。この先はなぁ人前で魔法を使うたびに不利になるんだって理解しろ。大勢の前で使うのは見られても問題無い魔法だ。

どうでもいい魔法を見えるようにバンバン使っておいて、敵対したら知らない魔法でサックリ殺すんだよ。

頭を使え、少しは考えろ。」


周囲で聞いていた何人かの班員は殺すという言葉に驚いた顔をしていた。そこまで考えてなかったんだろう。

余計な事を知ったから殺された話なんてどこの世界でも珍しくもないだろうに。

理解出来ないようだ。

死人に口無し、秘密を作るにはその覚悟がいる。


人前で派手な魔法(わざ)を使うのは基本だ。

派手な技術に目を行かせて、あえて対策を取らさせる。

そこを知らない別の技術で突いて殺すなんて当然の手口だ。

それを人前でデカい声でべらべらべらべら喋らせやがって馬鹿女め。宵の寝屋の中で聞いたならば優しく教えてあげられたのに。


それでも此処までならば聞かれても問題無い話だ。

有ると思って疑心暗鬼になればいい。

手の内があると知れ渡って警戒された方が有利になる事もある。

班員にしか言わないけどな。


「ううっ、だって合同の班員(なかま)じゃない、班長以外は平等だって言ってたでしょ。」


「ばーか、平等なのは立場だけだ。だいたい仲間じゃねーよ。


この周りに、特にユリウス班に何人俺を殺したいくらい恨んでる奴がいるか分かってて言ってんのか?

班員の中にだって俺のこと殺そうとしてる奴もいるのに・・・なぁ?」


そう言って俺は幽木女に話を振る。


「オレはもう・・・してない・・・です。

・・・けど向こうにはいると思う・・・ます」


「別に敬語じゃなくて良いから普通に話せよ。名前も呼び捨てで構わないぞ。

それで、俺が人前で言いたくない理由は理解出来るよな?」


そう返すと頷いた。

次にセレナを見る。目が合った後マナを見る。マナとも目が合ったので、俺は顔で講師の方を指し示す。

2人はそれで理解出来たようで頷いた。

昨晩散々3人の講師の悪口をマナと俺は言っていた。

嫌っているのを理解しているからこそ、嫌いな相手に教えたくないことは理解出来る筈だ。


チカチーノも頷いているので理解出来たようだ。

他の4人は問題無い。


「理解出来たか?」


まだ不満そうな顔をしているクィレアに問う。


「分かったわよ、人前で聞かなければいいんでしょ。約束するわよ。

バカバカ言わないでよ、言ってくれれば分かるんだから!」


「ばーか、言わないと理解出来ないことも馬鹿だけど、それ以前の話なんだよ。

人前で人の技術を晒そうとしたことが問題なんだ。例えそこに悪意が無く、無意識だとしても、だ。

お前に聞かれても答えないぞ。お前はまず俺に聞きたいことがあるんなら信用されることから始めろ。」


「ううううっ、私は敵じゃないわよ。」


「そこを信用させるとこからだ。

ついでに言っとくと口の軽そうな女にも話す気はないからな。」


クィレアはお喋りじゃないものとかもごもご言っていたがそれ以上反論はしてこなかった。

会った日は禄に話もしなかったくせに、少し親しくなった途端よく喋るようになったから先に釘を刺しておく必要がある。

本気で手を出したら一気にベタベタくっついてきそうだ。

公認のカップルなんて御免だ。

ハーレムを作るなら必要無いときまでいちゃついてくる女は難しい。

他の女に手を出す邪魔になる。

クィレアの巨乳は手放すのは勿体ないから強く突き放しはしないけど。


「はい。そうゆう訳で話は終わり。人の技術の詮索はしないように。

俺に聞きたいことがあるなら夜にベッドにでも誘って下さい。以上です、解散で。」


「ふむイゾウ殿、某やナード殿もか? 某、そちらのケは無いのだ・・・困ったな。

ナード殿はどうするのだ?」


「・・・俺もそちらの趣味はない、聞かなければ問題無い。」


ギュソンさんが笑顔で楽しそうに突っ込んできた、ナードはかなり嫌そうにそれに答えた。

おっさん明らかにわざと言ってるだろ。


「いやいや俺もそっちのケはないからね。女性限定だから、男はお断りだから!」


オークがもうすぐ攻めてくるというのに俺たちはしばらく馬鹿なやりとりを続けていた。

班員が女比率の高いユリウスは羨ましそうにそれを見ていた。


全て仲間が女ってのもそれはそれで問題かもしれない。

息苦しそうだ。

この2人が俺の班にいてくれて良かったと思う。

酔っ払って気づいたらソファーの上で裸で寝ていて風邪を引きました。

鼻が詰まり頭が痛くて文章が書けないので別に書いてたものを先に投稿します。

もしかしたら今後入れ換えるかも。

ご了承ください。

そして連休が終わりますね。

個人的には3日、3日、4日くらいの連休で良かった。無駄に長くて緩んで病みました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ