酒の席にて
「ふーーん、〝緑の大魔道〟が師匠の師匠か・・・お前も大変だな・・・」
ノリックという〝魔力 Ⅷ 〟の化け物が合流して数日、夜の訓練にも参加するようになり、仲良く教官たちにしごかれた後、一緒にお酒を飲むようになった。
苦労をともにし、お酒の力も相まって段々身の上話をするようになる。
最も俺は話せるような話が無いので、専ら聞き専だ。
「で、その〝緑の大魔道〟って何?」
「 !!!、知らねーのかよ!」
ノリックが声を上げる、知ってて当然の話題だったようだ。
「まぁイゾウだしな。」
「イゾウはここに入るまでの記憶が無いんだよ。」
シグベルとユリウスは俺の無知には慣れたもんだ。今までも散々色々聞いている。
そのたびに嫌な顔をせず教えてくれるユリウスは本当に良い男だと思う。
シグベルは割と面倒くさがってユリウスに丸投げしてくれたけどな。
多分これはシグベルもそこまで詳しく知らないからだと俺は睨んでる。一緒になってユリウスの説明を聞いてるし。
「イゾウ、色が付くのは〝カラード〟だよ。前に話したアレだ。」
〝カラード〟もしくは〝色付き〟その説明は前に聞いている。
「あれって勇者の話じゃ無かった?」
この世界の勇者はいくつかに分類される。
ひとつは〝聖剣〟の勇者。教官長の元がそれに当たる。国や神殿が認めた〝聖剣〟を貸与された勇者を指す。〝聖剣勇者〟
そして件の〝色付き〟だ。彼らは〝赤の勇者〟とか〝黄の勇者〟と呼ばれ、勇者の中の最高峰だという。勇者の中の勇者がそこに並ぶ。
今のところ俺が関わりたくない人種ナンバーワンである。
ちなみに〝聖剣〟や〝魔剣〟を持つ〝色付き〟もいるらしい。
その辺はガバガバ仕様である。 〝色勇者〟
〝聖剣〟と〝色付き〟は称号に分類される。
他にも〝養殖〟とか〝城付き〟なんていう俗称で呼ばれる勇者もいるらしい。
勇者自体は国が認定すればいくらでも誕生するので、この辺りは一般市民が勝手につけた〝通り名〟になる。本人の前で呼んだ場合には斬り殺されても文句が言えないレベルの〝悪口〟に相当する。
異世界は理不尽だ。
まー悪口言われて暴れて廻った〝神様の寝床〟もいるし、そうゆう世界だと割り切るしかない。
「勇者以外もそう呼ばれる職業があるんだよ。〝大魔道〟とか〝大賢者〟とか〝大戦士〟とかね・・・」
「ふーん、そんなもんなのか・・・」
何かカップラーメンみたいだな、と思ったのは内緒だ。
カップ麺もなんとか作れないものか。子供の頃に読んだ『チキンラーメン誕生物語』では麺を揚げて作っていたが、さすがにそこまで単純ではないだろう。あれはカップに入ってないし。
小麦粉ならば うどんだ。そば粉なら 蕎麦になる。
じゃーラーメンはラーメン粉かと言えばそんなモノは無い。小麦粉だろうけど、小麦粉も種類があって奥が深いはず。色々作れる便利な粉。
確かカンスイとか言うのを入れるんじゃなかったかな。よくわからん。
自家製麺を売りにしてたラーメン屋もたくさんあったし、出来なくはないと信じたい。
店を出すレベルのものが作れるかは置いておいてな。
とりあえずそれっぽいモノが食べられたらいい。本気で作ろうとしたら麺よりスープの方が難易度が高い。
「で、その〝緑の大魔道〟に師事していたのが俺の師匠だったんだ。
師匠はあまり魔力の高い方でなかったから、〝緑の大魔道〟の称号は他所に流れてしまったんだけど、俺はそれを取り返したいんだ。」
称号って取り返すモノなのかね?という俺の疑問は置いておいて師匠の意志を継ぐ気概のある弟子か、偉いなぁ。すぐ側に元勇者の弟子のくせに勇者なんてクソだっていう最低な男がいるからね、すぐ近く、0センチの距離に。こうゆう男を弟子の鏡というんでは無いだろうか。とても眩しく見える。
「じゃーノリックは勇者は目指してないんだな?」
シグベルが嬉しそうに言う。そりゃー競争相手は少ない方がいいよな。
ノリックは複数の属性の魔法を中級の範囲魔法まで使える、講習生きっての魔法派だった。
それが最近は武術の方も伸びてきている。もし勇者を目指していたならばシグベルにとって手強いライバルだったろう。
「無い。俺はあくまでも〝緑の大魔道〟を目指すよ。まずは〝大魔道〟と呼ばれるところからだ。」
「ふーん・・・〝大魔道〟か。どうやったらなれるんだ?」
「そりゃー幅広い魔法を使いこなす事だろう。しばらくは講習が終わったら金を貯めてまた講習を受けるを繰り返しだな。当面は講習費用貧乏だな。」
「講習費用って砦での防衛戦には行かないで返すのか?」
「防衛戦じゃなくて防衛任務なイゾウ、オークが攻めてこなければ戦いにはならないらしいぞ。その場合は見張りだけで終わるらしい。まったく戦闘が無しで任務が終わることもあるらしい。
元論そっちも参加するけれど。それとは別に中級の魔法講習を受けようと思ってるんだ。〝召喚魔法〟を始め、いくつか覚えておきたい魔法の講習がある。」
「なるほど中級、上級か。講習で習ったな。」
俺たちが受けている〝初心者講習〟は基本の講習だ。
冒険者ギルドが他所の支部で冒険者登録をした者にも〝再講習〟を認めているのには理由がある。
この講習を受けていないと次のステップの講習を受けられない事になっている。
ギルド支部によっては面接だけで登録できるようなところもあるらしく、この支部ではここで実施している〝初心者講習〟を終えていないとそれより上の講習を受けることが出来ない。
普通自動車免許を取っていないと、大型自動車免許を取れないようなものだ。
なんでも微妙なレベルの冒険者に気楽に受けさせたくないのだと師匠には聞いた。
登録して簡単な任務だけをこなしてもランクが上がるギルド支部も地方にはあるそうだし、誰かのおこぼれで任務をこなしてランクを上げる狡い者もいるらしい。基本が出来ていない冒険者には上の講習は受けさせるだけ無駄だと言い放っていた。
これに関してはどの教官も酔うと口を酸っぱくして言ってくる。上の講習での目的は〝スキル〟を得るための講習だと。人任せでランクを上げたような者が覚えられる技術では無いと。
ただ勿論、砦での防衛任務に就く人数を増やす意味もあるだろうとは思っている。
色々理由をつけてはいるが魔物の繁殖地と面しているんだ、戦力は多い方が良いに決まっている。
「有料講習の方か、俺も少し興味あるよ。〝調教士〟〝錬金術師〟とかは魔法が使えなくても受けられるらしいしな。」
ノリックがおそらく受けようとしている上のレベルの魔法の講習は初級魔法が使えないと受けられない。
本部で改めて自費でスキルの鑑定を受けた上で傘下が認められる。
今の所魔法は発動しないので講習後の選択肢には入れていない。
魔法課の講師も嫌いなのでそのへんを無理に受けるつもりは無いのだが、〝特殊なスキル〟のほうの講習は金と時間の許す限り受けたいとは思っている。
〝調教士〟は魔物を捕まえて従わせる〝スキル〟だ。この講習を受けて〝認可〟を得ていないと、例え自力で魔物を従えたとしても街中に入れることは出来ないらしい。
テイム可能モンスターコンプリートなんてゲーマーなら当然だよね。
人型のキャラより強いモンスターの仲間なんて珍しくも無かったし、金でなんとかなるのなら早めに得ておきたい〝スキル〟だ。
当然狙いは人型モンスターのメスだ。可愛ければ人外でも気にしない。
〝錬金術師〟は回復薬を作れるようになると覚える〝スキル〟だ。
そっち系のゲームは好きだったし興味がある。何より回復は惜しみたくない。薬だろうが魔法だろうが。
だとしたら自分で作れるのが手っ取り早いだろう。
おそらく極めるのなら茨の道だろうけど、そこまではしないでいい。
最低限の基本を押さえておきたい。材料の見分けとか、何が薬の原料かだとか知っているのと知らないので商売に差が出てしまう。
知識があるのと無いで違うだろう。学べる機会に学んでおきたい。
ついでに言えば〝特殊スキル〟の講習は街本部のギルド職員が行うらしい。
ここの魔法課の講習じゃないのも良い。
「ってことはイゾウもしばらくはこの街が拠点なのか?」
「まぁなー、何しろ装備も何もないしな。講習終わったらとりあえず近場で受けられる依頼を受けて装備を集めていくしかない。」
最初は「ぬののふく」と「ひのきの棒」でスライム退治からだ。
早めに「どうのつるぎ」と「かわのよろい」くらいまで揃えたい。
初期費用が与えられるゲームってそう考えると温仕様だよな。
「俺もこの辺りで出来る依頼がメインになる。時間が合えば一緒に依頼を受けないか?イゾウと俺なら前と後で相性が悪くないだろう?」
なるほど、確かに悪くない提案だ。
現状魔法の使えない俺は前衛寄りというよりは、完全に前衛だ。むしろそこしか出来ない。〝隠密〟のスキルもあることだし斥候系前衛も出来る。
弓も借り物だし、計算には入れていない。
対してノリックは武術の成長も著しいが後衛メインだろう。目指すところも〝大魔道〟だし、中級の範囲魔法も使えるらしい。
遠距離砲台、範囲も搭載型と一緒なら効率も期待できる。固定の誘いでも無いしな。さすがに固定パーティだと考えなければならないが、中級講習を受ける前提の者ならお互いに融通が利く。
「いいね。暇なときは組んで稼ごうか。」
「おお、よし来た。宜しく頼むよ。」
俺とノリックは杯を合わせて飲み干した。そして次の酒を頼む。
ユリウスとシグベルがそれを不満そうに見ていた。
「イゾウ~~僕の誘いは断ったのに・・・」
「なんだよ、俺も混ぜろよ。」
「いや・・・お前らは勇者を目指すんだからちゃんとパーティを組んで活動をだな・・・」
ユリウスは基本カラっとした良い男なのだが、パーティに関してだけは少ししつこい。
今もまだ諦めてはくれないようだ。ちゃんと断ったんだけどね。
臨時とか、たまになら彼らともパーティを組むのも全く構わない。でも勇者を目指すなら正規のパーティをしっかり組んで正道で進んで欲しいというのが俺の本音だ。
俺の寄り道回り道は足手まといにしかならないだろう。
そう思って善意で断っているのに、どうもわかってもらえない。
別に女としか組まないとかさ、ハーレムパーティを組みたいとかは考えていないんだ。ほんとだよ?
俺は自分の都合で動きたいだけ。
友情とも恋愛とも、仕事は別問題なんだよ。
四六時中一緒にいると新しい嫁を探すのに支障が出るから、パーティと嫁は別で考えたい。
例えばこの4人でパーティを組んだら楽しいだろうさ。上手く行ってるうちはな。
各地を廻って協力して依頼をこなす。稼いだ金でパーッと騒ぐ、ついでに女でも引っかけてな。
協力しながらも競い合ってお互いを高められるかもしれない。
男同士の気楽な生活も悪くない。
でもそれは絶対に終わりが来る。俺には任務がある、神さまの寝床として重大な任務だ、放棄できない。
俺が生きる意味でもあるのだ。別にいやいややる訳でも無いしな、子作り大好きだ。
子供は作る、それも出来るだけたくさんだ。目標100人。
俺が冒険者をやめるときは必ずくる。正直、運転資金を稼げば冒険者なんざやりたくないまである。
運転資金を稼いだらやめることを前提に組むのも有りだけどな。
そうなると初期装備の無さが負い目になる。装備集めに付き合わせてまでそれはしたくない。
何よりも、絶対に仲違いしないパーティなんてないだろうから・・・・俺は友達とはパーティを組みたくない。
たまにあって酒でも飲んで、困ってたら助け合うくらいがちょうどいい。
そんな訳で正道を行くパーティのメンバー集めを俺は2人に推奨しているのだが、全然聞き入れてくれない。
正直に言ってしまえば、ユリウスのパーティはかなり危険だと思っている。
だからシグベルにはシグベルの、自分が勇者に成るためのパーティを作ることを薦めている。
イケメンの横にいるやつもイケメンに見える法則は適応されなかった。
もしされたならば多少は考える余地はあったのだ。
だが貴族の紐付きで、超色男のパーティのメンバーになるなんてトラブルの予感しかしない。
他人の色恋に巻き込まれるのはお断りだ。自分の恋を楽しみたい。
呼び出されて告白かと思ったら、ユリウスくんに伝えて欲しいの、とかさ。
ユリウスくんとの間を取り持って欲しいの、とか。そんな面倒な話を振られそうで嫌だ。
考えただけで鬱陶しい。そんな女は死ねばいいとまで思う。
ユリウスの廻りには陰謀が渦巻いてるから、シグベルには早めに離れて動いてもらいたい。
結構マジでもう時間が無い。初心者講習は平均40日前後、もう半分しかない。
人柄とかを吟味して仲間を募るのならいくら時間があっても足りないと思う。
気心が知れたからか、改めて友人になろうと言ったからかユリウスも普通に断った事を軽口として叩くようになった。こんなやり取りも慣れたものだ。別にこのやりとりは楽しくない。
講習終わったあとの話についてはあまり進展が無い。
この話になると酒のせいもあってか、断ったことを持ち出されるのだ。そしてやっぱり組もうよ。のループになる。断るところまでお約束ループだ。
そろそろ彼らも講習終わった後を見据えて動き出した方がいい。
俺もそろそろ同じ話にうんざりしてきたので矛先を変えたいと思う。
ではどうするか? パーティを組む話が残っているから悪いのだ。
「んじゃ、こうしよう。パーティは組まない。
組まないがいつかまた集まろうじゃないか。
それぞれ成長して強くなり、頼りになる仲間を連れてまた集まろう。
そして1つのパーティじゃ困難なでっかい事をやろうじゃないか。」
俺は酒を掲げて声をあげる。
別に単体パーティでしか活動してはいけないわけでもない。
この世界では、2人でコンビ。
3~7人くらいでパーティ。
6から上になるとチームを名乗るようになる。
チームクラスが2つの規模でクランを作れる。
どっかで魔物の大量発生でもあれば何チームも、何パーティも参加する。
そんな感じでいいと思うんだ。
3人の視線が俺に集まる。
「お前らはお前らの目的に最短距離で進め。俺はそれを陰ながら力になる。
俺は俺の目的がある。困ってたら力を貸してくれ。
でさ、なんかあるだろ?偉業っていうのか、個人では難しい奴。それをやるためにまた集まろうぜ。」
「偉業か・・・いいね、それ。僕はいいよ、でもイゾウは何がしたいの?それは僕たちと一緒じゃ出来ない事?何度も言うが僕はイゾウとパーティを組みたいんだ。パーティを組んでも偉業は達成できるだろ?」
ユリウスが問う。
あーそこに気づいてしまったか。話が進まないからスルーしとけよ。
「俺も面白いとは思うけどな。でもまぁ集まらなくても一緒に活動すればいくらでも名前は売れるだろ。」
シグベルも言う。
この脳筋め、再集結という男の浪漫が理解出来ないのか。
手とか足とか無くして顔にも傷を作った昔の友達とまた集まってだね・・・
ごめん、嘘。皆なるべく五体満足でお願いします。
危ない危ない、想像の中で俺以外酷い有様だった。
現実になったら眼も当てられない。
「まぁまぁ、イゾウはイゾウで目的があるわけだろ? パーティを組みたくないのは聞いてるけど、将来的にはどうしたいんだ?」
ノリックが間を取る、
「俺はそりゃー、金、女、強い武器、美味い酒と飯、だな。
あとそれを叶えるための自分の都合がいい部下だ、それが欲しい。
だから勇者に成る為のパーティには入れない。
多分色々悪名がついて回るだろうし、覚悟もしてる。だから俺とはあんまり表立って付き合うな。裏でこっそり手を組もう。そのほうがお互いの為になる。勇者に成るんだろ?」
この間までは強い武器は入っていなかった。
だが聖剣と〝繋がって〟理解した。あれは放置してはいけない。
多少ならば悪い事をしてでも手元に置いておくべきだと思う。
それに巻き込みたくないのも偽らぬ本音だ。
「それは勇者にパーティに入ると出来ない事?」
「無理無理、俺は好きに生きたいし。言っちゃ悪いがおまえらだろうが誰だろうが、下につくつもりは無い。」
俺がユリウスとパーティを組む、それはユリウスの下についたということになる。
ユリウスがどう思おうとそこにはユリウス以外の意図が介入してくるだろう。
「別にイゾウを下につけようなんて思ってない。対等なパーティを僕は」「止めとけってユリウス。」
「シグベル、君だって・・・」
納得行かず声を上げ始めたユリウスを同じく勇者に成ろうと志すシグベルが止める。
「イゾウは前から勇者に成りたくないって言ってたじゃんか。ユリウスと対等にやってたらイゾウも勇者になっちまうだろ・・・」
おお、そういえばその通りだな。その考えはなかった。
ユリウスと組めばユリウスの部下扱いだと思ってた。それは御免だとしか。
俺は勇者に成りたくない。だから一緒には行けないんだ。
うん、それで行こう。
「当然それは勇者に成りたい俺にも言えるわけだろ?」
「ああ。」
それは勿論だろう。ユリウスが駄目でシグベルならいい、そんな話では無い。
「じゃーしょうがねぇじゃんか。イゾウに勇者を強制するわけにはいかないだろうに。」
「・・・うん。」
「俺とお前は勇者に成る。なってまた集まろうぜ。」
そうシグベルが言う。少し男前だ。こんな話の通じる奴だったかな?
まぁいい、乗るしかないな、この大きな波に
「ユリウスとシグベルは勇者。
ノリックは大魔道
俺は・・・・大商人か悪党王、もしくは海賊王だな。
それぞれ目指して頑張ろうぜ。」
海賊王に俺はなる。仲間は10人は欲しいなぁ、音楽家とかさ。
この国は海に面してないらしいけど。
「ん、そうだね。卒業して夢を叶えたらまた会おう。」
そう言ってユリウスが酒の入った杯を上げる。
シグベルとノリックがそれに自分の杯を合わせた。
「え!?」
俺は「何言ってるンだこいつら?」と思い3人を見比べる。
「お・・・お前ら勇者や大魔道になるまで会う気ないのか?」
おそらく茨の道だろうに。下手したら死ぬまで会えなくなるぞ。
流石にそれは嫌なので、年に1回を最低ラインとして、定期的に連絡は取り合う方向で話を纏めた。
駄目ですよ、その場の勢いで物事を決めては。
あやうく異世界に来て初めての友達たちと縁が切れてしまうところだった。




