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10、玄奘、3人の供に指示を出す。

短めですがキリがいいので、このままで投稿しています。

 気を取り直した玄奘は沙悟浄に視線を移す。


「沙悟浄、玉面公主の所へは直ぐに向かえますか?」


「いえ、直ぐに向かうのは難しいですね。何故ならば玉面公主は牛魔王の別宅に住んでいるのですが、その別宅は火焔(かえん)(ざん)の中にあるんです。火焔山は文字通り火の山なので、山の中を行くのは妖怪の身でも少々厄介な場所なのです。ですから先に火焔山の火を消さねばなりません。けれど火焔山の火は特殊な火で、普通の水では消すことが出来ないのです。火焔山の火を消す唯一の物は鉄扇公主が持っている芭蕉扇(ばしょうせん)だけなのです」

「ならば沙悟浄と猪八戒は、二人で鉄扇公主の所に行き、それを借りてきてください!……そして孫悟空よ!」

「何でしょう、お師匠さん?」

「お前は筋斗雲で海に行き、沙胡蝶さんの呪いについて、詳しく聞いてきてください」

「でもお師匠さんを一人にするわけにはいかない」

「私のことは私が何とかします。今は沙胡蝶さんを優先してください!あの子の頭にかかっている呪いは、危険なものなのでしょう?」

「そうですねぇ。あの子に危害を加えようって(やから)には間違いなく呪いはかかるし、沙胡蝶が万が一にも殺されたりでもしたら、あの子どもを愛する者の力で国の一つや二つは、軽く海に沈んでしまうでしょうね」


 仙術に長けた孫悟空にも解けない呪力なのは、その呪いが邪な想いから錬成されたものではないからだ。沙胡蝶を心配する者の愛情が純粋であればあるほど無理に解くことが出来ない。孫悟空の説明に3人は早急に動くことを再認識した。


「では手はず通りに頼みます!」


 こうして3人の妖怪は師の指示通りに走り出した。

拙いお話にブックマーク登録や、評価をありがとうございます。これからも頑張ります!これからも読んでもらえたら嬉しいです。

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