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異世界旅行  作者: リヤ
プロローグ
1/12

妹に会いに行く


「さむっ」

 声に出してしまう程今日は寒い。

 なんでも天気予報によると今日は数年に一度の寒波らしい。

 おかげで朝から雪が降っていて歩くのにも一苦労だ。

 こんな寒い日はコタツの中でミカンを食べてダラダラするのが一番なんだけど、今日は入院している妹に会いに行ける日だから病院に向かってる。

 その前に行く所があるんだけど、なかなか着かん。

 雪め…。


 歩くこと十分、やっとお目当の店に着いた。

「いらっしゃい、あら、湊人君。いつものやつかな?」

 花屋の娘の花陽さんはこんな寒いのにとても元気だ。

「はい、お願いします」

 そういうと花陽さんは花をまとめてくれた。

「どう?妹さんの病態?だいぶ良くなった?」

「はい。元気にしてますよ」

 俺の妹は心臓が弱く幼い頃から入院していた。

 早く手術をさせてあげたいけど、めっちゃ高いんだよね…両親も頑張ってるけどなかなか集まらない。

 だから俺も工事現場で働いてるだけど。

「ありがとうございます」

 花束を貰って花屋を出た。


 実際には妹の体調はそこまで良くない。

 いつ体調を崩してもおかしくないと医者に言われてる。

「…はぁ」

 花陽さんに嘘ついちゃったな。

 あの笑顔を見ると嘘つくの躊躇われるんだよね。

 それに手術代だよ。

 なんだよ手術代五千万円って。

 高級車何台買えるんだよ。

「…はぁ」

 さっきから足取りが重い。

 雪のせいだけではないな。

「よしっ」

 今から妹に会いに行くのにしんみりしてたら心配かけるな。

 終わったことは気にしない。

 さぁ、早く病院に行くか!!

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