プロローグ
もし、過去に戻ることができたら、君は何をするだろうか。
愛していたものに、気持ちを伝える。
やりたかったことをたくさんする。
それは、人それぞれだろう。
もし、俺が戻れるならば、止めたっかた....
あいつの死を....
あいつがされてた虐めを....
目を背けてたのかもしれない....
あいつなら、大丈夫だ。
あいつは強いんだ。
それは、違った。
あいつは死に、
あいつを、愛していた奴も
変わってしまった。
俺は....俺たちは....堪えられなかった。
この憎しみを、この怒りを、この悲しみを、殺意を
虐めた奴、笑って過ごす奴ら全てが敵に見えた。
そして、俺たちの手は
汚れてしまった。
後悔は微塵もない。
ただ残ったのは、真っ黒に染まった、俺たちの人生だ。
周りから恐れられ、憎まれ、襲われ、捕まり、地獄へ落とされて
そんな、くだらない人生
受け入れない、受け入れられない。
それは違うようで、違わない。
人生はやり直せない。
やり直してはいけない。
過去を変えられないなら、今を、未来を変える。
それはできないかもしれない。
踏み外したから、人生という階段を。
けど、今を生きる。
死んだ奴のために、
戦い、生き抜かなければいけない。