表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

序章-6-



「………」



 今がどんな時間帯なのか分からない。ただ俺は一つ決意した。




 体に羽織られている毛布を脱ぎ捨て、テーブルの上にあった重量感のある一つの缶を手に取り、喉に流し込む。




 寒いだろう、と俺は数日間開いても無かったクローゼットを開き、そしてジャケットを手に取って羽織る。



 次に同じく触覚を頼りにしてタンスに辿り着き、一番上に畳まれていたズボンに着替えて同時に靴下も履いた。



 訪れるであろう痛覚に怯えることも無く、立ち上がり玄関へと歩く。



 外に出るのはいつぶりだろうか?という疑問が靴を履いてる間に浮かんだが、すぐに追い払った。



 靴を履き終わり、俺は重たい玄関の扉を開くとガチャン、と音が響いた。



 その音がどこか懐かしく思ったが、それすらも追い払い、俺は目的の場所へと手で壁を触りながら歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ