転校生の女の子
第1話 転校生の女の子
「ねぇ~、健太ぁ。もっかい、キスして?」
「ホント、しょうがねぇな、里香は・・・」
はぁ・・・そろそろ飽きてきたなー
なんつーか、もう少し骨のある女がいいんだけどね
ちょっと微笑めばすぐオチるし、ってか、多すぎてもう顔と名前一致しねぇときあるし
いつか女たちにぶっ殺される気がするわー
「中村せんぱーい」
え・・・っと
「私ですよ、私。」
誰だっけ・・・
「もぅ~・・・あんなにアツい声で『さやか』って呼んでくれたのにぃ~」
「分かってるよ。さやかちゃんメッチャ可愛いから覚えてるに決まってるじゃん」
「誰にでも言ってそうだなー、先輩」
「んなわけないだろっ!あんまり馬鹿なこと言ってると怒るぞ?」
「あははっ、じゃね、せんぱい」
「おう!!」
あっははー・・・・・・その通りです
覚えてなかったし、誰にでも言ってるよ
まぁ、あの子もきっと分かってるし、俺に本気の期待をしてるわけじゃないだろうし
俺の青春こんな感じで過ぎてくんだろーなー
「おいーっす」
「おっす、おはよー健太」
「おっ。今日早ぇじゃん春樹」
「オメーが遅すぎんだよ、あと1分したら、遅刻って見られる時間だからな?」
「あっれぇ?マジだw」
「マジだwじゃねぇよ、バーカ」
「おっ、中村」
「あ、センセーおはよ」
「ハイ、おはよー。早く席つけよ」
「おいーっす」
「ハイ、今日はHRの前に、皆さんにうれしいお知らせです。
うちのクラスに転校生が来ました!ハイ、拍手~」
へー、転校生ね。
「よし、じゃあ、自己紹介よろしくな」
「あ、はい。ぇーっと・・・
藤井優衣です。よろしくお願いします。人見知りなんで、話しかけてくれるとうれしいです!!」
ふーん・・・まぁ、顔もスタイルもそこそこって感じか
ってか・・・
「あっはは!!優衣ちゃんって面白いねー
本当の人見知りが自分のこと人見知りって言わないでしょ!!」
「あー、それな!!」
「それ、思ったぁ~。」
先言われた・・・
「あははははは!!バレた?まぁ、人見知りって言うのは冗談だから、普通に話しかけてください!」
「よし、じゃあ。藤井さんは、中村の席の後ろな」
「はいっ!」
「俺、中村健太。よろしくな」
「よろしく!」
結構、さばさばした男らしい女って感じか
まぁ、楽しくなりそうじゃん?
こういう女も、悪くないし。
ゲームスタート、かな