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四人目-怒涛の文化祭。

ご無沙汰しております、寒くなりましたが

牡丹はいつもの様に乙女パワーを発揮して生きています。

えぇ、それはもう目を瞑りたいぐらいに。

今日だってほら、もう問題を起こしやがるんだっ


「ちょっと!啓介!」


俺を呼ぶのはもうやめてくれ…。



寒くなり秋の訪れが見えてきた今の時期は丁度

イベントの真っ盛りの時期に差し掛かる。

文化祭に、ハロウィン、そして高校生上学年は部の引退と

多くのイベントがあるが、言うなれば俺達にとって大きなイベントは


文化祭と言うべきか。



牡丹と俺は同じクラスと言う訳で、やる事も一緒。

今年のクラスの出し物は「女装喫茶」

最近色々とはやっているが、耳にするのは

大抵男装喫茶や執事喫茶やメイド喫茶が普通だというのに。

このクラスときたら「女装喫茶」だ。


俺を悩ませるのが相当好きなクラスだろう。



「ねぇ啓介、この服どう?」


いいんじゃないのか?


「ピンクと黒、ブルー、オレンジどれがいいかしら?」


どの色でもいいさ。


「ちょっと聞いてる!?」

「あー…はい?」


牡丹は先程からドレスや、メイド服、スカートを持ちはしゃいでいる。

確かに牡丹を好きだから、牡丹といるのはいいが、いやほらね。

世の女性はお気づきだとおもいますけど、実際体の筋肉がかなりついてる

男子に着せてみてください、ほらっ妄想。


気持ち悪いだろ?


それを実際俺がやるとなれば憂鬱にもなる。

胃が痛い、学校の放課後が来るのが怖いのはこれのせいだ。

牡丹が怒りつつ俺にドレスをあてがい悩んでいく。

俺はどれでもいいよと呟いていれば、牡丹の愛の拳がくるわけで。


「…っ牡丹、お願いだからこれ以上俺に恥をかかせないでくれ」

「いいじゃない!世の腐女子はそれを望んでるのよっ!?」

「…誰だよ!その腐女子はっ!」


牡丹へと叫んでいれば牡丹は牡丹で窓の向こうを指している。

どこに人がいるんだよ、そういってやりたくなる。

床や机に散乱したドレスをにらみ見つめては悲しくなる。

思わず抜け殻になりそうな自分を必死に食い止めるのに俺は精一杯で。


あぁ、空がまぶしい。



「…そんなにいやなの、啓介。」

「嫌だ。」

「…なら解ったわっ、まってなさい!」


そういい残して去って行った牡丹。

嫌な予感がするのは俺だけかと感じていた末に

持ってこられたものは女性雑誌。


「これでメイクやダイエットを学びなさいっ。」


そう来たかー…



怒涛の文化祭時期に入りましたね世の乙女。

夢見る少女に甘い香り、そしていとしい彼女。


俺のポケットマネーにより増えていくメイクセット。


あぁ、そうかこれがたくらみか。



かわいい彼女のためならなんでもするが

この文化祭での俺の羞恥心と、メイク代の損失は大きいらしい。



読んで下さり有難うございます

文化祭で女装喫茶を見かけました。

個人的には二次元キャラを服をきてモジモジしてる子が可愛くて

ニパニパしてましたね笑

ちなみに続きますよっ

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