プロローグ
大まかに世界を分ければ「男」と「女」の二つで成り立っているわけで。
「男」と「女」が恋をし、夫婦になり、命を育みその先を繋ぎ合せまた繰り返す。
その真実を誰かが正そうとも思いやしない。
それが事の成り立ちで普通ということなのだけれども
どうも自分はそれが疎いようで。
大体、「男」は「女」と付き合いなさいと誰が決めた?
そう、気がついたか?誰も決めてや、いやしない。
誰かが理屈を並べてその理由を話したところで頭にしっかり、とはこない。
確かに事の「成り立ち」としては「男」「女」であるけれども
それを押し付けられる理由はない。
しつこいがもう一度いう、自分は「男」と「女」が付き合うと言う
固定概念を否定する訳ではないが正直疎い。
事実、自分の彼女は「男」だ。
世間ではこれを「ホモ」やら何やらいうらしい。
そういう事にも疎い自分としては何を言われようが気にはしないが
ただ「ホモ」と言うよりも「ゲイ」と言ってくれる方が心地がいい。
その理由を問われれば二つ答えがある。
「ゲイ」は自分達を否定する為にある言葉ではないと理由。
そしてもう一つは自分の彼女は何時も自分達を表す時笑顔で言うからだ。
「私達はゲイ。それが何だっていうのよ、素敵じゃない?」
なんてね。




