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初めての敗戦 その4

[サア。次のステージを用意しよう。カオス予備軍、水虎のキョウカ。対するは、死神四天王デット ワイパー。前へ]




[グッ………行ってくるわ。サポートとシャクヤを宜しくね][任せておけ。お前はワイパーに集中すれば良い]




アリーナに立つキョウカ。死神が指を鳴らす。地面が丸く競り上がり、回りを竹槍が囲む。[コレは?][バンブー デスマッチ。私の好きな舞台ね。お嬢ちゃん。少しサービスするわよ。来なさい][バンブー デスマッチ?危ないじゃない?なんで?ネー死神さん。私も金網が良いわ。ネッ!お願い][出来ぬ。同じ舞台では楽しめないんでね。受けるんだろ?棄権か?][わかったわよ。やるわよ。要するに、竹槍に気をつければいいんでしょ][アラ。素直ね。可愛いわ]




遂に二回戦が始まった。先に動いたのはキョウカだった。[一気に終わらせるわ。水虎 アクアショット!]キョウカは指で銃を作り氷の魔法を撃ち抜いた。[甘いわ。ガード ウイップ!]ワイパーは鞭を目前で回した。



カツカツカッ。全ての氷が鞭にまとわりつく。[そんな…………攻撃が………][お嬢ちゃん。お土産よ。リターン ウイップ!]鞭にまとわり付いた氷の魔法がキョウカを襲う。[エッ?ナニ?間に合わない!]キョウカはノーガードで自分の魔法を食らった。[今度は私から行こうかしらね。ランス ウイップ!]鞭は槍の様に固くなり、キョウカを突く。[エッ?鞭が固くなった?]自分の魔法とワイパーの攻撃で吹き飛ばされる。竹槍にぶつかる寸前で旋回しかわすキョウカ。





[攻撃も反撃も返される。トウゴウ!彼女の力は?][今、分析してる。複雑なんだ。今の攻撃。使う力が全て違う。ガード。打ち返し。反撃。バランスが取れてる][具体的に言うと、力の使い方に長けている。そうだなトウゴウ][そうだ。かなりのやり手。キョウカ!甘く見るな]





[簡単に言うじゃない?どうすれば良いの?隙を見つけるまで待てと?持たないわよ]




クルクルッ………スタッ。[アラ。困った顔も可愛いわね][………竹槍の上に立っている。あのバランス][手が出ないなら、私から行くわよ]鞭が襲いかかる。[水虎 アクア…………ダメだ。ガードするしかない]前から鞭が襲いかかる。[次は後ろよ。お嬢ちゃん][後ろ?クッ………速い]キョウカは後ろから攻撃を食らった。ガフッ。膝を突くキョウカ。[まだ大丈夫かしら。右から行くわ][捕らえた!鞭を!コレをたどれば………][ランス ウイップ!][ガハッ…………そうだった。この鞭は変幻自在。槍にも盾にもなるんだった]ズウン。倒れる、キョウカ。[左だ!キョウカ!]うつ伏せになり攻撃を受けるキョウカ。[まだダウンはさせないわ。最後は後ろよ]再び攻撃を受ける。




[ガハッ…………効くわね。ウオーミングアップにしてはハードかな]立ち上がるキョウカ。[遅いわね。見てご覧なさい。私の攻撃の軌道を][前、後ろ、右、左、後ろ。…………星形?イヤ違う。魔方陣][そうね。気づいた時には遅いわ。奥義!ラップ ウエーブ!]鞭はいくつも枝分かれし始め、キョウカに襲いかかる。がんじがらめにされ、引きずられるキョウカ。





[ウッググ…………動けない。抵抗すれば締め付けられる。体がちぎれそうだわ………][こっちへいらっしゃいな。お姉さんがキスしてあげるわ。お嬢ちゃん]ワイパーは引き寄せたキョウカにキスする。





[グガーッ!…………力が抜けてく…………助けて!誰か]




死神は笑みを浮かべた。[クッカッカッカッカッ…………面白い。実に滑稽な茶番劇だ。言わなかったか?あらゆる介入、乱入は禁止だと。キョウカ君]




ガクッ………力なしに倒れるキョウカ。





[わかった!奴は相手の力を吸収する][トウゴウ。わかったのは良いが手遅れだ]





[待ちなさいよ。…………テッ…………手遅れってナニ?コレからじゃない?]竹槍に凭れながらキョウカが立ち上がる。足は既に感覚がなかった。[クッ…………見えた。たった、一ヶ所だけ手薄になる場所が。引き寄せられた隙に…………]






続く

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