表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

初めての敗戦 その9

[チェンジ!ドリルアーム]


チュウィーン。



トウゴウの腕がドリルに換わる。[至近距離ならカードの詠唱時間もないはず]バックステップで回避するメイジ。[いつまで逃げられるかな?]トウゴウが踏み込む。[ホウ。考えたな。カードオープン。ジャック!]




シュピッ!グロロロッ




カードのジャックを投げるメイジ。カードから鷲が召喚される。




ピィキィー



鷲は素早く舞い降り、クチバシでトウゴウをつついた。[イテテテッ………なんだ?こいつ][ピュー。戻れジャック]メイジの肩に乗るジャック。[いい子だ。ジャック。ファイヤーバードに換われ]ピィキィー




ジャックは再び舞い上がり、翼を広げ火の鳥に変身した。急降下するファイヤーバード。[なんだと?火の鳥だと?]ガードを固めるトウゴウ[チェンジ!シールドアーム!]量腕が展開し盾になる。




ガガガガガッ!ズズズー!




後ろに後退するトウゴウ。ジャックは再び舞い上がる。[ケッ。キョウカがいりゃーな。水虎の力があるのに。待てよ。奴は手薄だ!魔法を召喚してる間、何もしていない。本体はそこか!][行くぞ!メイジ!チェンジブーストレッグ!]トウゴウの両足にローラースケートが出る。[ヘッ。本当はシャクヤに教わったんだがな。借りるぜ列!]



量腕にシールドをしたまま、体を丸めて足を滑らす。[ソウリャー!ショルダータックルじゃい][フン。ジャック!ホールドカード!エース。カードオープン!]




シュピッ。グロロロッ





鋼鉄の槍を持つ剣士が現れる。




スカーン




槍で地面を叩き、衝撃波を発する。その波動で吹き飛ばされるトウゴウ。[クッ。かすっただけだ。無駄に踏み込めないな][戻れエース。行け!ジャック!]





ピィキィー




ジャックは旋回しトウゴウを狙う。[フッグッ…………ヤバイ!衝撃波の威力でガードを下げていた]ダイレクトに攻撃を食らうトウゴウ。[ナゼだ?詠唱時間がほとんど無い。こんな強い者を召喚しているのに][戻れジャック]回りながら落ちてくるトウゴウ。[熊のクイーン。鷲のジャック。剣士のエース。読めない。どのカードを投げるのか。シルバーオックス。法則性はあるか?][カードの法則性?イヤ無い。その場に合ったカードを投げている。言わば主を守る守護神。そう。そのカードは守護神なのだ。あるいは体の一部。いずれにしてもバランスが取れている]





[やはり。間違いない。あれは古代魔法。封印されし力。しかしナゼ奴が?]ムーンドゥースは顎に手を当てた。





シルバーオックス、鋼のトウゴウ。これは大変な事になったぞ。そもそも失われた力。解析など無理なのだ。あの魔法は、おおよそ1万年前の秘法。継承者などいなかったのだ。先ほどシルバーオックスの言っていたファウスト。それが奴なのか?…………ムーンドゥースは静かに椅子に座った。





初めての敗戦 完結




次回、黙示録

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ