いなさ 弐
更新です!
今回は短めでしかもなんかぶつ切り状態…
色々とスイマセンorz
サーッ
シス姉様の発する殺人光線に曝されて血の気が引く…
きっと私の肌は色素がないんじゃないかってくらい白くなってるに違いない。
はは…やった恐怖の美白だね☆あはははは…さぁ飛び出せ魂☆
なんてあまりの恐ろしさに壊れて現実逃避と言う幽体離脱を仕掛ける。
が……
「アーネーモース…」
シス姉様が魔王もびっくりの大迫力で意識と魂を強制送還されあえなく失敗…
あーーー…もういっその事気絶できないだろうかと思ったとき。
バキンッ…
ドンッ
黒い何かが屋根を突き破って落ちてきた…
シス姉様は殺人光線を発するのをやめ無表情で黒い塊を見つめる…
私は光線から開放され正気に戻り
屋根に空いた穴をにらむ…
あーー…仕事がふえる…
何…今日って厄日なの?パンツ1枚で寒いし…
ケイル抱っこしててよかったんだか悪かったんだか…
「ハーーーー………」
眉間に深いしわを寄せたシス姉様が長いため息を吐く。
「少し遊びすぎたわ…もうこんな時間じゃない」
と言い窓の外を見る…
…………
……………ははッ、
きっととゆうか絶対楽しんでたねシス姉様……
そんな風に思ったのを出来るだけ表情に出さないようにして黒い塊を改めてじっくり見た。
何かが焦げたような真っ黒な塊は椰子の実位の大きさでその表面は光沢がありでこぼこしている…
でこぼこをよくみると複数の人間の手がからまているように見える。
「……何?この気持ち悪いもの…なんか嫌な感じがする。」
正直言ってこれ以上この塊を見たくない。
シス姉様が人差し指をくるくる回す。
ふわりと黒い塊が浮びシス姉様の近くに浮かぶ。
「これはね、イグドラシスの実よ…
この実はイグドラシス自身が出した瘴気で黒く変色てしまたものね、
まぁ通常の実ならイグドラシスから堕ちる(・・・)なんてこと無いのよ
だから私くらいしか通常の実を見れないんじゃないかしら。」
と私に教えるように喋りながら黒い身の表面を人差し指でなぜる
「…ッひ」
ケイルが小さい悲鳴を上げるケイルにもアレの禍々しさが分かるらしい。
あんなものをたとえ指先でも触れるシス姉様は普通ではない…
まぁ約390年間生き続ける魔女に普通を求めてもしょうがないんだけど…
コココンッコココンッコン
シス姉様が人差し指の爪でリズムでも刻むように打つそれに乗せて詠う
《世界の万物を司る父なる木から堕とされた父の子よ
我はエイス・アイオーンを冠す者その穢れを祓いシンなる姿を現せ》
シス姉様が詠い終わった後シン…と部屋の中が静まり返た。