いなさ
更新です!今回短めです。
主人公はいつ森を出るんでしょうかorz
「あらぁ……私はアネモスのかわいい悲鳴を期待したのに
煩いドブネズミが遮っちゃたのね………
ほんと邪魔だわぁ………最果ての海にでも捨ててこようかしら……」
なんてシス姉様がにこやかに冗談ぽくほざいている。
目が本気だからまったく冗談に聞こえない……
今の発言で私の中の【偉大なシス姉様】の像が【鬼畜で変人なシス姉様】に変更された。
はは……やったね……ランクが落ちた気がするけどある意味劇的にあがったよ…
なんてパンツ1丁だということを忘れて脳内にトリップする。
ガリッ……ガリガリガリ…
「ふぎゃぁぁぁぁぁああぁぁぁー」
なんて床を引っかく音と悲鳴のBGMが聞こえる気がするけどきっと気のせ『ぼーっとしてないで助けてくれよー!!』
ッチ「にゃぎゃぁぁぁぁぁ」
ケイルめ何回も何回も人の言葉を遮りやがって舌打ちでさえ悲鳴で遮るなんてそんなにかまってもらいたかったのか…?
そりゃー…一時存在忘れてたけど……でm「ふにゃぁあー」
『なに考えてるにゃッ!!早く助けてにぁーッ』
頭と耳の両方にケイルの悲鳴がガンガンと響く
ケイルの念話が猫言葉になっているせいでなおさら耳障り…じゃなくて煩い…
あまに煩いからイスから立ち上がりシス姉様の攻撃を受けずたぼろになっているケイルを抱き上げる。
もちろんパンツ一枚で
「はぁーー…煩い…ケイル…念話か普通に鳴くかどっちかにしてよ、煩すぎて頭が破裂しそう…」
『……………ッ』
おぉ…!すごいな抱っこの力!返事も出来ないくらい静かになるのか…
よし、これからは凶暴な猫にあったら抱っこしよう…
カチ…カチカチカチッ…
ん…??なんだ?何かが音が聞こえる…
そう思って音源を捜して周りを見渡す。
そして音源を見つける前に恐ろしいものを見つけてしまった。
女神のように微笑むシス姉様…
目線が殺人光線だ…あんな目で見られたらぜったい死ぬ……
そして傍ときづくその殺人光線が自分の胸元に向かっている事に…
ガチ…ガチガチッ
さっきよりも大きくなった音の音源が胸元から聞こえる…
私はハッとして下を向く。
そこには全身の毛を逆立ててガタガタ震える魔獣が1匹…
あぁ……
もうなんかここまでくるとかわいそうとか思う前に哀れになってくる…
目なんて閉じることが出来なくてめいっぱい開いて
瞳孔も絶対的な恐怖で開ききっている耳なんてペッシャンコだ…
(まぁ…パンツはいてるけど)裸の女にだっこされて
(色々な意味で)ものすごい美女に熱い視線を送られる
ある意味天国みたいな状況だけど
殺人光線にさらされてる本人はきっと地獄の針の山に刺されている気分だろうな…
なんて人事みたいに思っていたら
地響きが起きるんじゃないかってくらい低い声が聞こえた。
「アネモス……そんな腐ったぼろ雑巾なんて抱いたらよごれてしまうわ…すみやかに床に下ろしなさい……」
オーマィッガッ…
殺人光線キタ…
ポイント入れてくださりありがとうございます!!
そして読んで下さったみなさま、ありがとうございます>∀<