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プロローグ
初投稿です!ファンタジー小説が好きで勢いで書き始めてしまいました。
探り探り書いていくので拙い部分もありますが。よろしくお願いします。
始まりは吹き抜ける風だった。
あの日、私は勤めていた会社に行くために自転車で河川横の道路を爆走していた。
昨日と変わらず頬をなでる風は冷たく過ぎて。
空も快晴、雲ひとつない。
顔を出した朝日は星をかくした。
昨日と変わらず平和だなー
なんてことを爆走しながら思ってたら、ありえない位すごい横風が吹いてもうほんっとに見事に倒れた。
ガツーンッて火花が目の前ではじけて体に固くて冷たい地面の感触がして、やたらとアスファルトの灰色が近かった。
あー…青と灰色、意外と綺麗かもって火花のなかで思ってそこで目の前が真っ暗にそまった。
それがあっちの世界でのさいごの記憶。
気がついたら白い天井にキラキラ光る小さめのシャンデリア。
爽やかな風とミントみたいなこれまた爽やかな匂い。
これがこっちの世界に来てからの初めての記憶。