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幸せの青い鳥

作者: 赤椛

幸せの青い鳥を捕まえると幸せになれるという。

幸せの青い鳥はある日突然現れる。

政府の機密機関や宗教団体、果てまた一個人、誰も彼もが青い鳥を追いかけた。

一羽目を捕まえた夫人は宝くじが当選し、戦地から夫が帰ってきた。

二羽目の鳥は王の勅命により捕獲任務にあたっていた、兵士が捕まえ。その兵士は次期王様の地位を与えられた。その兵士が王様になると直ぐに新しい油田が見つかり、その国はますます豊かになった。

三羽目は科学者が捕まえ、その科学者が発明した幸せの青い鳥捕獲キットの特許は三代先まで使い切れないほどの財産と科学者としての地位をもたらした。

四羽目は売れない画家のもとへ姿を現し、青い鳥を描いた男は瞬く間に有名になり、五羽目は遭難中のカップルの所に訪れ、青い鳥を追ってきた大量の軍隊に保護された。

私が今から捕まえる、この青い鳥はきっと最後の青い鳥になるだろう。

私はなにも不自由な生活はしていないが、別段幸せでもなかった。

だから、血眼になって青い鳥を求めていたりはしなかったし、それどころかその話を信じてもいなかった。

が、現に幸せの青い鳥は私の目の前にいる。努力もせずに、何の不幸せもないのに最後の青い鳥を捕まえてしまう……。

私はなんて幸せだろうか?!

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