母と息子の何気ない会話
登校前の母と息子の何気ない会話です
「雨の降る屋久島を歩きたいな」
今日も息子の何気ない一言から始まる。
「雨の日の森林は歩きにくそうだから、早朝の朝露輝く森で我慢しなよ」
母はお弁当を作りながら加わる。
「あ~朝露、良いねぇ。なんか良いもの出てそう。日帰りで行きたいな。」
情景を思い浮かべ、旅を考えたようだ。
「始発の新幹線で往復したら…」
「新幹線じゃあ、日帰りで行けなくない?」
呟く声に重ねて否定してしまった。だって、ウチは関東エリアだから。
「あ~そうか。船で渡らないと行けないか。じゃあ、初日屋久島を散策して、沖縄で泊まって水族館と海を見て帰るか」
「沖縄かぁ。海きれいだよね~」
小さい頃から水族館が好きな息子らしい旅行プランだな、と思い浮かべていた。
「…でもなぁ、沖縄の海きれいだけど、もっとオトコらしい海の方が好きなんだよなぁ」
???オトコらしい海って?荒波のイメージか?
「…日本海?」
母の頭の中は冬の日本海の荒波でいっぱい
「演歌が似合いそうな?」
「あ~そうだね。吉○三」
「吉○三は青森の人だね。北の海が良いの?」
「や、どちらかといえば北陸?やっぱり日本海か。荒波が打ち付ける感じがオトコらしいじゃん」
「うーん。漢て書いてオトコと読む感じ?」
母の脳内では、冬の日本海、荒波が打ち付ける岩の上に仁王立ちして海を見る男のイメージが…
「漢と書いてオトコ!ハハハ。演歌似合いそうだね。」
と津軽~海峡~と歌い始める息子。イヤイヤ、そこは北陸じゃないよ。
「修学旅行で行った、ゴールドゴーストの海もきれいだったけど、もっと岩に打ち付ける波の強さがほしかったよな…砂はサラサラだったし」
息子は、初海外旅行でおおいに楽しんだ修学旅行を思い出したようだ。
「サラサラの砂って、星の砂みたいな感じ?」
オーストラリアには行ったことの無い母の脳内では、キュッキュと鳴らしながら海辺を散歩する高校生が、砂を小瓶に入れて楽しそうだ…
「ちょっと違うかな。サラサラで軽くてまとわりつかない感じ。日本の海岸の砂は重いけど」
あ、脳内のさわやか高校生カップルが、ゴールドゴーストでは笑っていたのに、日本の海岸線では離れたくないって泣いてすがり付いてる…
「オーストラリアの砂は洗濯した時に気にならなかったけど、日本の砂は洗っても生地に入り込んでたりして、どこまでも離れず着いていく執着の強さが重い…」
あ、つい、脳内イメージのまま話してしまった…
「執着の強い砂って!」
息子は笑いながらごはん食べてるし、ま、良いか。
初めて書いてみたけど、文章ってむずかしい…




