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第11話 ぱんだまーく

学校に着いた俺は、桜華と一緒に教室のドアを開けるという珍プレイをしたおかげで、他の生徒から驚きの表情で見られた。

目を合わせないように自分の席へと進むと、桜華と別れ、席に座る。

そうするとさっきまでの視線はどこかに消え去り、代わりに俺の前には見慣れた太ももが現れた。


そう、雪菜だ。


「おはよう和人くん」

「おはよう雪菜。地味にスカートの前をまくり上げるのやめてくれない?」

「あら、そんなことしてたかしら」


土曜の雪菜はどこかに消え去り、いつも通りの雪菜はフフフと微笑した。

雪菜の過去に関する告白のあと、会話が無かったので、どうなる事やらと思っていたが一安心だ。

気まずい状況になるとも思っていたけど、やはりそう簡単に覆るような仲じゃないよな。

不満そうな表情をした雪菜が席に座ると同時に、俺のポケットが振動する。

スマホを取り出して、RINEを起動。


須藤からだ。

須藤曰く、今日の昼に食堂に集合らしい。


「昼に食堂に集合ぱんだ。パンダマークでも流行っているのかしら」

「そう言う訳じゃないと思うけど……」


須藤の性格的に絵文字は使わないと思っていたので、ギャップに驚く。


「和人くんも絵文字で、了解♡と送ればかわいらしくなると思うの」

「だれとく!」


マジでだれとく。

自分が送っているところを想像してしまって、吐きそうだ。

こういうスタンプを、送って良い奴とダメな奴がいる。

須藤みたいに顔が良くて爽やかにいえる奴は大丈夫だが、俺みたいにねっとりと言っちゃう奴はダメだ。

実体験からダメ。

もちろん♡マークを送ったことはないが、まぁおじさん構文のような感じだろう。


若干の気持ち悪さが残る中、俺は『了解』と短く返信した。

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