※主要な登場人物の紹介(第1章終了時点)
※重大なネタバレを多少含んでいるため、もしよろしければ、第一章をお読みいただいてからご覧いただければ幸いです。
※※※主人公一行※※※
○オーマ/マ■■
テロリスト的な調査行為の失敗の末に、元の世界から異世界シースーアの、更に世界内世界である【闇世】に落ちた青年。
迷宮領主として【エイリアン使い】の力に目覚め、その力を検証しつつ、利用しつつ、しぶとく"探しもの"を探すためにできることを何でもやろうと開き直って、勢力の拡大と調査体制の構築を志した。
理屈で理解した上で、感覚で行動する人。
たくさん考えて考え抜いた上で、最後はフィーリングを重視して、結果的にイノシシのように突撃してしまう面があるが、迷い込んだ異世界では未だ大きな失敗には至っていない。
[1章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:オーマ
種族:迷宮領主(人族[異人系]<侵種:ルフェアの血裔>)
職業:火葬槍術士
爵位:副伯
位階:30
【称号】
『客人』
『エイリアン使い』
『超越精神体』
『怜悧なる狂科学者助手』
【技能一覧】(総技能点109点)
○ル・ベリ
【エイリアン使い】オーマの迷宮領主としての最初の従徒。
主の呼び方は「御方様」であり、一人称は目上へは「私」で、同格以下へは「俺」。
銀髪碧眼。陶器のように青白い肌で中性的な美男子だが、十数通りの"苦虫顔"がデフォルトであり、大抵何事かに対して苛立ったり怒ったり舌打ちしたり不快感を感じている。
『最果ての島』に流れ着いた魔人族(ルフェアの血裔)である母リーデロットの愛息子であり、"半ゴブリン"として育てられたが、それは彼が小醜鬼達に襲われないように施された偽装の処置であった。
オーマの従徒となり、かつ魔人族の特徴である【異形】に目覚める際に、その母親譲りの本来の姿を取り戻し、自分自身が生まれた意味や、母親が何を目指していたのかを知るための旅が始まる。
[1章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ル・ベリ
種族:人族[ルフェアの血裔系]<汎種:異形特化>
職業:闘技士 ← NEW!!!
従徒職:農務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:23
【称号】
『羽化せし者 (ゴブリン)』
『ゴブリンの憎悪者』
『第一の従徒(エイリアン使い)』
『農務卿』
【技能一覧】(総技能点85点)
○ソルファイド=ギルクォース
【エイリアン使い】オーマの2番目の従徒。
主の呼び方は「主殿」であり、相手に応じて一人称が変わることはなく「俺」。
燃えるような赤髪に、竜人の特徴である全身ところどころを痣のように中途半端に覆う紅い鱗が特徴の偉丈夫。
両眼を失ったが、心眼によってむしろ感知能力が増している。風呂焚きが得意。
【人体使い】にそそのかされて船に乗り込み、多頭竜蛇と戦って敗れた後は『最果ての島』に流れ着く。戦う場所と死ぬ場所を探していたが、オーマの眷属集団に敗れ、ル・ベリの【魔眼】によって種族の過去と邂逅して心が折れた。
その後、オーマによって自身の種族とその祖たる「竜種」の謎を知りたいという心が生まれ、そのために【エイリアン使い】の勢力に同行することを決心する。
[1章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ソルファイド=ギルクォース
種族:竜人族<支族:火竜統>
職業:牙の守護戦士(剣)
従徒職:武芸指南役(所属:【エイリアン使い】)
位階:30
状態:心眼盲目(※永続効果)
【称号】
『天賦の剣才』
『心眼の剣鬼』
『武芸指南役』
【技能一覧】(総技能点109点)
○グウィース
【エイリアン使い】オーマの3番目の従徒。
主の呼び方は「あるじたま」であり、一人称は1章時点では未出。
若草色の瞳に深緑色の髪。やや白んだ緑色の肌をしている『イリレティアの播種』という新種族であり、頭部とへそまでの上半身は人族であるが、両腕と下半身が植物の枝や根や蔓などによって形成された"魔人樹"。お兄ちゃん子。趣味は人の頭の上によじ登ること、高いところ、頭車が好き。
【樹木使い】リッケルが全霊を賭し、迷宮領主としての全ての力を注ぎ込むことで生み出すに至った愛息子であり、その特徴を種族の権能として受け継いでいる。
[1章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:グウィース
種族:イリレティアの播種[人族:ルフェアの血裔系]
職業:軽騎手
従徒職:※※未設定※※
位階:1
【称号】
『種の開闢者』
【技能一覧】(総技能点11点)
○副脳蟲ども/ウーヌス
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾には「きゅぴ」を多用。
オーマの「好奇心」から生まれた存在であり、副脳蟲の一応のまとめ役。
全副脳蟲のうちで最も「きゅぴ声」を発しており、常に好奇心と悪戯心に満ちた行動を取り、率先してお仕置きされることとなる、いなくてはならない存在。
○副脳蟲ども/アン
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾にはエクスクラメーションマークを多用。
オーマの「自制心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番のしっかり者で働き者。
ふざけて調子に乗るウーヌスの代わりに仕事を率先してやることが多いが、働きすぎた結果ショートすることも多い。
○副脳蟲ども/ウーノ
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾には「~」を多用。
オーマの「不動心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番の食いしん坊でありのんき屋。
大抵のことには動じず、あくまでもマイペースを貫くが、時に意外な指摘を行うこともある。普段はウーヌスと共に、主の「記憶」のうち、食べ物に関するものを覗き見している。
○副脳蟲ども/アインス
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾にはクエスチョンマークを多用し、「……」で言いよどむことも多い。
オーマの「羞恥心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番の心配者であり小心者。
大抵はウーヌスかモノの無茶な行動と、それによるオーマの怒りを心配しており、あまり効果は無いが諌め役、止め役、ツッコミ役になってしまうことが多い。真面目ではあるため、アンの次に働き者。
○副脳蟲ども/イェーデン
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。感激や感嘆を表す言葉を最初に言うことが多い。
オーマの「克己心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番大胆不敵であり、挑戦心が高い。
ただしやる気のムラもまた相応に大きく、一筋縄ではいかない副脳蟲どもの中でも、一層の自由行動の嫌いを見せ始めている。
○副脳蟲ども/モノ
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「創造主様」。「あはは、あはは」とよく笑う。
オーマの「警戒心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番のキレ者にして危険人物……危険脳物。
ウーヌスをいじることが生きがいであり、ウーヌスと一緒に遊ぶことが大好きである。
暴走しなければキレ者らしく、鋭い冴えによって、まとまらない「きゅぴきゅぴ会議」をまとめることもできる存在だが、度々タガを外してしまう。
○"名付き"/アルファ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では螺旋獣。
"名付き"達のリーダーとオーマの護衛を兼任するみんなのボス。
アルファが吠えればみんなが従う。
○"名付き"/ベータ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では爆酸蝸。
"名付き"達のトリックスターにしてトラブルメーカーにしてムードメーカー。
面白さと好奇心を闘争心の代わりにしている疑惑がある走り屋(空間跳躍)。
○"名付き"/ガンマ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では城壁獣。
アルファが戦線に出ている時のオーマの専任護衛。
鉄壁の護りで、護衛対象への如何なる襲撃をも受け止める不動の盾。
○"名付き"/デルタ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では螺旋獣。
"名付き"達の特攻隊長にして切り込み隊長。とりあえず初手で突っ込ませる。
攻める時はアルファと組むことも多い。ソルファイドに切られて歪に再生した「裂けた腕」を振り回す。
○"名付き"/イプシロン
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では炎舞蛍。
ベータの舎弟であり子分として色々とパシられる。
【火】属性の元締めとなってからは独自の役割と行動が増えたが、未だにベータに連れ回される。
○"名付き"/ゼータ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では縄首蛇。
『三連星』の先鋒。初撃で拉致ったり撹乱したりする役。
同胞達を護ることに目覚めた慈悲の戦士。
○"名付き"/イータ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では風斬り燕。
『三連星』の次鋒。空が飛べる部隊のリーダーのため色々と便利に活用される。
進化して飛行能力と戦闘能力が高まったため、与えられる労働量にやっと体力が追いついてきた。
○"名付き"/シータ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では八肢鮫。
『三連星』の末を務めるが称号はなぜか"蛇足"になってしまっている。海中部隊のリーダーとしてヒュド吉の回収などを頑張った。
モノの悪戯心により、撥水鮙ではなくこちらの進化先になった。
なってしまった。彼の今後のますますの発展と活躍を乞うお祈りしております。
○"名付き"/イオータ
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では切裂き蛇。
"名付き"達のバーサーカーにして殺し屋。味方を殺す敵を絶対に殺すマン。
暴走して狂乱した彼を止められる者はオーマかアルファかゼータぐらい。
○"名付き"/カッパー
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第1章終了時点では一ツ目雀。
オーマ専用眷属型生体魔法補助杖。
元はイータの副官だったが、主の魔法能力の習得と訓練とサポートのために抜擢され引き抜かれた。
○ヒュド吉
ソルファイドとの戦いで多頭竜蛇から切り落とされた「首」の一つ。
一人称は平仮名で「われ」。語尾では「~なのだ」という表現を多用。
本来は他の首達とテレパシーによって記憶を同期させることで、個性と人格が減衰して多頭竜蛇を形成する一部となるはずが、その前に切り落とされたため独自の人格を発展させた。
即物的であり根は善良であるが、味にうるさく、また嫌なことであっても長くは覚えていない。
餌付けされたことにより、あっさりと【エイリアン使い】オーマの厄介になる立場を受け入れた。
重要な発言をしておきながら、細かい部分に関してはあまり重要な"記憶"を持っていなかったせいで、ペット兼モルモット扱いが確定している。
※※※その他の迷宮領主やその関係者達※※※
○【樹木使い】/リッケル=ウィーズローパー
迷宮は【疵に枝垂れる傷みの巣】。第1章終了時点での爵位は副伯。
愛と試練の戦士。
腰まで届く長髪に、目の下に重度の隈を作る病的な表情の青年。
カリスマと才気によって格上打倒を果たし、英雄扱いもされた期待の新星だったが、【エイリアン使い】オーマの登場という想定外中の想定外によって、制約された条件下で戦わねばならず、オーマに戦術負けした。
しかし、自身の執念であった"置き土産"を残したことで、オーマのその後の行動を大きく決定づけていくこととなる。
本人はやりたいことを全力でやり通し、成果すらも残して、心残りすらも含めて満足に大往生。
なお、付き合わされた部下達は(以下略。
○【樹木使い】の従徒/アイシュヴァーク
リッケルにお供した従徒その1。
自治都市『花盛りのカルスポー』の武具屋の次男に生まれ、リッケルが旗揚げした時から仕えた一人であり、戦士としてだけでなく管理面でも無茶振り上司を支えた人物。
【エイリアン使い】との交戦中、多数の眷属達を指揮してオーマを苦しめたが、"名付き"達の連携によって討たれた。
○【樹木使い】の従徒/ケッセレイ
リッケルにお供した従徒その2。
自治都市『花盛りのカルスポー』の自警団の分隊長であり、リッケルが旗揚げする前から腐れ縁を構築してしまっていた最古参の一人。数少ない諫言役であり、彼がいなければ【疵に枝垂れる痛みの巣】から自由飛行させられる部下は増えていただろう、常識人。
【エイリアン使い】との交戦では海中拠点の指揮を担い、侵略と攻勢に重要な役割を果たしたが、坑道の戦いでの敗北後に解き放たれた竜人ソルファイドに挑んで敗れ去った。
○【樹木使い】の従徒/リューミナス
リッケルにお供した従徒その3。
部下としては新参であったが、それは介護の必要な老父母を抱えていたため。
憧れを抱いて参陣したリッケルの迷宮であったが、英雄の姿とは少し違う――エキセントリックさとその"悪癖"さに慣れることができないまま、功績だけ積み重ねて『兵団』の末席に加わったことで、アイシュヴァークやケッセレイなどの運命を間接的に決めてしまった女性。
【エイリアン使い】との交戦では臨機応変にアイシュヴァーク、ケッセレイを補佐して善戦したが、オーマによって坑道の中央を崩落させる罠に飲み込まれて潰れ千切られた。
○【樹木使い】の従徒/ウリュアル
リッケルの従徒の留守番役であった娘。
リューミナスの幼なじみであり、同時期にリッケルの下へ参じたため立場は新参だったが、事務能力の高さから迷宮の留守を任されていた。
しかしリッケルの思想を理解するレベルで慕っており、その帰還を願っていた。
リッケルの【エイリアン使い】への敗北後、【人体使い】による急襲を受けて迷宮が陥落。引き渡された【蟲使い】による残党狩りの中で落ち延び、行方をくらませる。
○【人体使い】/テルミト=アッカレイア
迷宮は【鎖れる肉の数珠れ城】。第1章終了時点での爵位は伯爵。
金髪を香油でオールバックに固めている。
研究と探究と学究……に集中したいのに周囲の奇天烈人達のせいでそれができない人。
ソルファイドやリッケルを『最果ての島』へ送り込み、【エイリアン使い】オーマの存在を察知して、その力を自身が属する迷宮領主連合の派閥である『叡智に仕え"界"の励起を資さんとする拙き徒達の小派』に招き入れた張本人。
○【人体使い】の従徒/リーデロット
故人。回想の中で登場。ル・ベリの母にしてリッケルの"同志"。
ル・ベリは、性別だけ異なる生き写しの姿らしい。
良いところの生まれであったらしいが、【人体使い】の下へ流れてきた経緯は未だ不明。
小醜鬼の種族レベルの呪詛の力に目をつけ、ル・ベリを産む(物理)ために、色々と無茶を押し通した女性。
死後、その遺骨はル・ベリが護っていたが、別ベクトルに執念と才能を発揮していた"同志"リッケルの懸想が成就した結果、生前には想定していなかったろう二人目の子供を得ることとなった。
○【人体使い】の従徒/エネム&ゼイレ
テルミト伯曰く、最高傑作である瓜二つの見た目をした少年と少女。
【樹木使い】の本拠地へも部隊を率いて襲撃しており、実力と地位の高さがうかがえる。
しかし、主であるテルミト伯に隠れた秘密の会話を二人で頻繁にしており、その真意は未だ明らかになっていない。
『逆さ傘のイディルピケル』という地の出身である、らしい。
○【傀儡使い】/レェパ=マーラック
迷宮は【十指と縦横の糸繰り館】。第1章終了時点での爵位は伯爵。
長髪を片側だけ香油で固めた伊達男。
【異形:多指】と【異形:指再生】により、第1章終了時点で54本もの手の指をわしゃわしゃとさせている人形遣い。
『叡智に仕え"界"の励起を資さんとする拙き徒達の小派』をテルミト伯と共に結成した人物。
大公である【幻獣使い】を利用することで派閥の勢力を伸ばすことを画策している。
集団の指導者らしく怜悧ながら鷹揚であるが、大勢力である高位の迷宮領主達に完璧に対抗できているわけではなく、ついにはテルミト伯についた者達との方針闘争に至った。
○【蟲使い】/ワーウェール=ウェワヌロウィス
迷宮は【群れ霞む食害の森】。第1章終了時点での爵位は伯爵。
ボロ布をマスクのように口元に帯び、呪詛のようにぶつぶつと喋る陰気な男。
やると決めたことは執念深く徹底的にやる性格であり、権能の通りか権能の割りにか、マメとも言える性格ではあるため、"励界派"の【傀儡使い】側ではテルミト伯のようなツッコミ役になってしまっている。
元々は『花盛りのカルスポー』にも支配を及ぼしていた、師匠でもあった先代【蟲使い】の弟子兼従徒であり、カルスポーを巡って【樹木使い】リッケルと因縁があった。
【傀儡使い】レェパについた理由は、【幻獣使い】の娘である【宿主使い】ロズロッシィに密かに好意を寄せているためであり、多分に私情で動く男。そのロズロッシィが【エイリアン使い】オーマを無邪気に高評価したことで激怒し、その執念深い怨念を向け始めている。
○【死霊使い】/ジャクシャソン
迷宮名には【納骨堂】が入るらしい。第1章終了時点での爵位は伯爵。
目元を銀色の仮面で覆い、深青色のカーディガンを上半身裸にまとった退廃的な男。
自身の眷属に"余計な"用途を与えているらしく、享楽さを多分に含ませた軽薄な発言が多く、色々な者を苛立たせる常習犯。定期的に【魔弾使い】などに"爆散"させられているらしいが、"励界派"の会合では一応「書記係」のはずであるとされている。
○【魔弾使い】/グウィネイト
迷宮名は未出。第1章終了時点での爵位は伯爵。
眼帯で両眼を覆うが、【異形:第3の目】で周囲をギョロギョロと舐めるように見回すお姉さん。
【甘露使い】と交流があり、また『ネバーラァル』という街に関して、【死霊使い】の挑発に即切れして"ぶっ放し"た。
なお、【鉄使い】フェネス曰く、若い男が好きであるという「最低の紹介」をされたが、その意味するところと真偽は未だ不明。
○【鼓笛使い】/エッツォ
迷宮名は未出。第1章終了時点での爵位は伯爵。
【異形:双ツ喉】を2つ持つ独特の重声の大声を放つ大男。
その眷属は「楽器系」であるらしいが、詳細は未だ不明。
○【鉄使い】/フェネス
迷宮名は未出。第1章終了時点での爵位は上級伯爵。
『道化』『詐欺師』『蜘蛛』『劇場型テロリスト』など様々な忌み名で呼ばれる【闇世】のフィクサー、を自称すると自称する食わせ者。非常に醜い顔をしているとされているが、界巫の"懐刀"としても各地で敬遠・警戒される厄介者。
第1章ではテルミト伯とリッケルの和平に関わり、【樹木使い】の最果ての島への来寇の一因を成しており、またオーマが【樹木使い】を撃退した後は、テルミト伯による紹介の場でいち早くその力を取り込んで有効活用すべしと舌を振るわせた。
最終的には「愛しい娘」に、敵対派閥であるはずの【宿主使い】による"二重監視"をつけさせてでも監視役としてつけることで、多頭竜蛇討伐と【人世】浸透の提案に投資を行う姿勢を見せている。
一応、【人体使い】テルミト伯の後ろ盾であるはずだが、独自の目的のために行動しているとして"励界派"の誰からも警戒されている。
○【鉄使い】の従徒/三女
フェネスの「娘」であり、第三女。愛称はネフィ。
【異形:一本角】を備え、職業『刃の踊り子』として肌の露出が多い褐色娘。
【蟲使い】からも【魔弾使い】からも馬鹿扱いされており、饗宴の場においても本来は武器に対して使う技能【武器操作:多重】で食器を操るなど非常識な行動を見せた。
【エイリアン使い】の眷属への感想を父から求められ、気持ち悪いと言った矢先、その【人世】行きの監視役に抜擢される。しかも、【宿主使い】の"寄生種"を二重監視役として体内に植え付けられるという条件で。
○【鉄使い】の従徒/四女
フェネスの「娘」であり、第四女。愛称はメリィ。
【異形:四腕】を備え、職業『盾の戦乙女』である筋肉巨漢な褐色娘。下品に笑う。
姉である三女とは対照的に『防具操作:多重』によって皿などを操り、無駄なコンビネーションを発揮した戦場食事作法を居並ぶ伯爵達に披露したが、こちらは多分に父の薫陶を受けた確信犯的な行動。
姉が監視役として送り込まれる挙げ句、【宿主使い】の"寄生種"を植え付けられることを知って大爆笑を決めた。
○【宿主使い】/ロズロッシィ
迷宮名は未出。第1章終了時点での爵位は伯爵。
金色の髪を大きな青いリボンによって豪奢なツインテールに結わえた少女。
砕けすぎたゆるふわな口調の中に、時折為政者や経営者の視点をしれっと混ぜてくる、油断ならないお嬢様。大抵の人物の名前を、ふわふわなあだ名に略してしまう。
【闇世】の大勢力者である【幻獣使い】の娘であり、じゃじゃ馬と呼ばれることも多い。
【鉄使い】フェネス曰く、人食いの血を忠実に引く人食い嗜虐娘であるとのことだが、その詳細と真偽は不明。
【エイリアン使い】オーマが打ち出した"投資"話の意味を即座に理解し、個人としても興味を示している。
○【甘露使い】/カタリッミナ
迷宮名は未出。第1章終了時点での爵位は上級伯爵。
非常に長身な単眼眼鏡をつけた細目の女性。
界巫の懐刀がフェネスならば、【幻獣使い】の懐刀は彼女であるとされる人物。
一人称は「小職」。
物腰柔らかで丁寧に話すが、【蟲使い】ワーウェールに対して小声で暴言を吐くなど、権能の名前の割りにはその腹の中は真っ黒であるのかもしれない。そしておそらくは甘党、のはず。
ロズロッシィのお目付け役であるとされてはいるが、立ち位置はどちらかというと無茶を聞いたりたしなめたり御したりする年上のお姉さんの友人のようなものに近い様子がうかがえる。





