※主要な登場人物の紹介~主人公周り(第2章終了時点)
※重大なネタバレを多少含んでいるため、もしよろしければ、第ニ章をお読みいただいてからご覧いただければ幸いです。
※※※主人公とその関係者達※※※
○オーマ/マ■■ 【エイリアン使い】
テロリストじみた調査行為の失敗の末、焼死寸前の所で異世界シースーアの【闇世】へ転移し、迷宮領主【エイリアン使い】オーマとなった青年。元の名前は何故か喪失しているが、一文字目が「マ」であるところまでは思い出した。
かつてフリースクールとされていた施設『学び舎』に所属しており、複数の生徒達と関わっている。その中の一人であった「■■ イノリ」という少女が関係する『現代の集団誘拐劇』とされる事件で9名の生徒達全員が失踪し、その行方を探し続けていた。
『最果ての島』を掌握後、【人世】に目を向ける中で「イノリ」の痕跡を旧ワルセィレ地域に発見。その情報を得るために【エイリアン使い】としての勢力を拡張しつつ、その力を使って、征服者ロンドール家と非征服者である旧ワルセィレの民の反抗組織【血と涙の団】を中心とする騒乱に介入。
一帯の法則を支配する神性である【泉の貴婦人】が、「イノリ」という名前の生死不明の迷宮領主の部下であったことを知り、己の運命が大きく動き出したことを覚悟する。
[2章終了時点でのステータス]
名称:オーマ
種族:迷宮領主(人族[異人系]<侵種:ルフェアの血裔>)
職業:火葬槍術士
爵位:副伯
位階:43
【技能一覧】(総技能点151点)
○■■ イノリ 【水源使い】
【エイリアン使い】オーマが元の世界で探していた少女。
オーマを「せんせ」と呼ぶ。
たびたび幻影として現れ、「先生」であった頃のオーマに語りかける存在であるが、それが真の彼女であるのか否かは不明。
元の世界では、フリースクール『学び舎』において集団誘拐劇の原因を作り出し、同級生達と共に全員失踪して「マ■■」の運命を大きく変えた。
異世界シースーアにおいても【擾乱の姫君】と異称された迷宮領主として活動していることが明らかとなり、【闇世】全体を相手に戦ったことや、【人世】の各地にその痕跡が残ることが仄めかされている。
○XXX先輩
元の世界で「マ■■」の大学の先輩であった人物。
オーマを「マ■■」と呼ぶ。
哲学的な思考や、オーマをして「現代の侍」と称され、特にその眼鏡の奥の眼光の鋭さについて言及されることが多い、達観した生き方をしていたと評される人物。
かつて「マ■■」にとっては憧れの人物であり、兄とも師とも慕っていた。その"家庭事情"についても理解があったとされているが、『学び舎』との関わりが原因となって「あっさりと死んでしまった」ことが示されている。
○K教授
元の世界で「マ■■」が属したゼミの教授。
彼の紹介により、「マ■■」は『学び舎』に関わることとなる。
○『学び舎』の生徒達
フリースクール『学び舎』で「■■ イノリ」と共に「マ■■」であったオーマと関わっていた少年少女達。
※※※オーマの配下達(エイリアン以外)※※※
○ル・ベリ 【第一の従徒】
【エイリアン使い】オーマの迷宮領主としての最初の従徒。
主の呼び方は「御方様」であり、一人称は相手や状況に応じて「私」や「俺」。
銀髪碧眼。陶器のように青白い肌で中性的な美男子だが、十数通りの"苦虫顔"がデフォルトであり、大抵何事かに対して苛立ったり怒ったり舌打ちしたり不快感を感じている。
異形【鋳蛹身】によってその身に宿る異形を選択することが可能であるが、成長期は終わりつつある。なお、グウィースという異母弟(異父弟)がいるが、触手対蔓蔦の「触手戦」を繰り広げるという兄弟のあたたかな交流の日々を送っている。
母譲りの医療知識と、進化した魔眼を駆使し、【異星窟】の資源と化した小醜鬼達の"活用"法の研究に余念が無いだけでなく、リュグルソゥム一族との共同作業や共同研究といった仕事も増えている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ル・ベリ
種族:人族[ルフェアの血裔系]<汎種:異形特化>
職業:闘技士
従徒職:内務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:34
【技能一覧】(総技能点122点)
○ソルファイド=ギルクォース 【心眼の剣鬼】
【エイリアン使い】オーマの2番目の従徒。
主の呼び方は「主殿」であり、一人称は「俺」。
燃えるような赤髪に、竜人の特徴である全身ところどころを痣のように中途半端に覆う紅い鱗が特徴の偉丈夫。
自ら抉ったことで両眼を失ったが、オーマの眷属紡腑茸によって生み出された「眼球」を与えられた。元々は火山の麓にあった里の出であることが原因かはわからないが、風呂焚きが得意。
オーマによって【竜】と【竜人】の存在、その生き方や秘密についての問いを抱いており、禁忌とされていた『竜言』にあえて触れ、ついには【調停者】という力に至る。
また、この際に、元々【春ノ司】が宿っていた【焔眼馬】という【火】属性の魔法適応生物を「伴火」としてその身に引き受け、自由に召還できる能力を得た。
そしてそのことが呼び水となるかのように、【人世】において、里とは異なる生き方をしているとしか思えない『竜人傭兵団』や【拝竜会】という存在があることを知らされており、強い関心を寄せている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ソルファイド=ギルクォース
種族:竜人族<支族:火竜統>
職業:牙の守護戦士(剣)
従徒職:武芸指南役(所属:【エイリアン使い】)
位階:42
状態:心眼盲目(※一時的)
【技能一覧】(総技能点152点)
○グウィース 【幼きヌシ】
【エイリアン使い】オーマの3番目の従徒。
主の呼び方は「あるじたま」であり、まるで文字の間にスペースが入るような元気な滑舌で話す。
【降臨暦2,693年 燭台の月(3月) 第9日】(50日目)に誕生した【イリレティアの播種】という新種。
名前の由来は、ル・ベリ曰く、『陽炎のル・ベリ=エリュターレ』で眠る者の夢にのみ現れる白き花の名前より。
若草色の瞳に深緑色の髪。やや白んだ緑色の肌をしている『イリレティアの播種』という新種族であり、頭部とへそまでの上半身は人族であるが、両腕と下半身が植物の枝や根や蔓などによって形成された"魔人樹"。お兄ちゃん子。
趣味は人の頭の上によじ登ることであり、高いところ、頭車が好き。
現在は「赤あたま」ソルファイド、八肢鮫シータ、エグドなどをその"騎獣"としている。
【人世】に進出してその森と交わった結果、単なる【樹木使い】の子供であるだけでは説明できない「ヌシ」としての力に目覚めており、小人の樹精達を生み出すといった大器の片鱗を見せている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:グウィース
種族:イリレティアの播種[人族:ルフェアの血裔系]
職業:軽騎手
従徒職:幼きヌシ(農務卿[いきものがかり])(所属:【エイリアン使い】)
位階:20
【技能一覧】(総技能点80点)
○エグド 【ヌシ護りの誓約者】
【騙し絵】家が吸血種ユーリルを利用して【異星窟】に解き放った"鹵獲魔獣"達の中に混じっていたところを、グウィースによって救い出された、【星灯りの森】出身の樹巨人。
寡黙であり、第2章時点では一言も発しておらず、その目的も来歴も不明であるが、グウィースを特別視して行動を共にしていることがその行動や称号などから示唆されている。
○ルク=フェルフ・リュグルソゥム 【復興を誓う者】
【人世】の大国【輝水晶王国】の最高位貴族"頭顱侯"の第13位であった【皆哲】のリュグルソゥム家の第4男。
主の呼び方は「オーマ様」であり、一人称は相手によって「僕」や「私」。
一族の特殊な技能である『止まり木』という精神魔法に不慣れであり、自らを"落ちこぼれ"として、末の妹であるミシェール以外の家族とは心理的に距離を取る日々であったが、一族すべてを誅滅・惨殺されて最終的にオーマの【報いを揺藍する異星窟】に落ち延び、その運命が流転した。
この際、ミシェールと共に「短命」となる呪詛を食らっており、余命は3年を切っている。
しかもこの呪詛は子孫に引き継がれることが判明しており、族滅を余儀なくされていたが、実妹ミシェールに迫られて絆される形ではあるが、「一族を復興」するために、【エイリアン使い】の力の中で交わった。
この結果、大幅に妊娠期間と成長期間を削減することに成功した長子ダリドとキルメを設けている。
正式に【エイリアン使い】の4番目の従徒としてその傘下に加わり、一族を復興させることと、誅滅された真実を探るため、"落ちこぼれ"であった己を封印して、新たなリュグルソゥム家の当主として己を律することを覚悟している。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ルク=フェルフ・リュグルソゥム
種族:人族[オゼニク人]<支種:魔導の民系>
家系:リュグルソゥム家
職業:高等戦闘魔導師
従徒職:外務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:29
状態:疾時ノ咒笛(残り寿命・約2年5ヶ月17日)
【技能一覧】(総技能点105点)
○ミシェール=スォールム・リュグルソゥム 【愛憎を引き継ぐ母祖】
【人世】の大国【輝水晶王国】の最高位貴族"頭顱侯"の第13位であった【皆哲】のリュグルソゥム家の第4女(末娘)。
主の呼び方は「我が君」であり、一人称は「私」。ただしルクのことは常に「ルク兄様」と呼ぶ。
一族の特殊な技能である『止まり木』という精神魔法に不慣れであり、自らを"落ちこぼれ"として家族と心理的に距離を取っていた兄ルクを案じ、励ます日々を送っていたが、一族すべてを誅滅・惨殺されて復讐を誓った。
最終的にはオーマの【報いを揺藍する異星窟】に兄を誘導する形で転がり込み、その運命を確定させた。
さらに、兄ルクと共に「短命」となる呪詛を食らっており、余命は3年を切っていたが、呪詛を乗り越えて一族を再び産み出すために、実兄ルクに迫って絆す形で、【エイリアン使い】の力の中で交わる。
この結果、大幅に妊娠期間と成長期間を削減することに成功した長子ダリドとキルメを設けた。
正式に【エイリアン使い】の従徒としてその傘下に加わり、主オーマを全面的に立てながらも、その力を己の復讐のために活用することを望む姿勢、そしてそのためには自らの一族を捧げることすらも厭わない姿勢を隠さないようになっており、ルクから渋い顔をされることも多い。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ミシェール=スォールム・リュグルソゥム
種族:人族[オゼニク人]<支種:魔導の民系>
家系:リュグルソゥム家
職業:高等戦闘魔導師
従徒職:外務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:27
状態:
疾時ノ咒笛(残り寿命・約2年10ヶ月1日)
懐妊
【技能一覧】(総技能点99点)
○ダリド=フェイールス・リュグルソゥム 【爛漫なる長子】
ルクとミシェールが【エイリアン使い】の力(具体的には代胎嚢)によって交わり、成長を促進させることで【疾時ノ咒笛】の呪詛に対抗する形で生み出された双子のうち男児である方。
主の呼び方は「オーマ様」であり、一人称は相手によって「僕」や「私」。
ルクによく似た風貌の、短髪に髪の毛を刈り込んだ、目の細い少年。
父と母に対してはつい敬称で呼ぶのを忘れ、言い直す癖がある。
【異星窟】と共に生きなければならなくなった一族の宿命を理解しており、短命の呪詛を受けた悲劇の意味を理解しつつも、明るく爛漫に振る舞って家族だけでなくオーマ含め他の者達とも積極的に交流をしている。
破天荒な気質のあるキルメに振り回されつつも、ストッパーとなりつつ自らも時に羽目を外しつつ、次期当主となることを理解し、また「礎」となることを決心している。
オーマから知らされた技能知識から、キルメと共に、他の頭顱侯達の"秘匿技術"を暴くため、その職業に付くことを選び、自らは『彫像操像士』となった。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ダリド=フェイールス・リュグルソゥム
種族:人族[オゼニク人]<支種:魔導の民系>
家系:リュグルソゥム家
職業:彫刻操像士
従徒職:文務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:18
状態:疾時ノ咒笛(残り寿命・約3年0ヶ月19日)
【技能一覧】(総技能点69点)
○キルメ=スェーレイド・リュグルソゥム 【破天なる長子】
ルクとミシェールが【エイリアン使い】の力(具体的には代胎嚢)によって交わり、成長を促進させることで【疾時ノ咒笛】の呪詛に対抗する形で生み出された双子のうち女児である方。
主の呼び方は「オーマ様」であり、一人称は「私」。
栗色の巻き毛と大きな瞳を丸々と開いた、溌剌とした雰囲気を醸し出している少女。
父と母に対してはつい敬称で呼ぶのを忘れ、言い直す癖がある。
【異星窟】と共に生きなければならなくなった一族の宿命を理解しており、自らもまた次世代のために、ダリドを伴侶として交わらねばならぬ宿命を理解しつつ、破天荒に振る舞ってダリドの憂鬱を吹き飛ばしながら、オーマ含め他の者達とも積極的に交流をしている。
オーマから知らされた技能知識から、ダリドと共に、他の頭顱侯達の"秘匿技術"を暴くため、その職業に付くことを選び、自らは『狂化煽術士』となった。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:キルメ=スェーレイド・リュグルソゥム
種族:人族[オゼニク人]<支種:魔導の民系>
家系:リュグルソゥム家
職業:狂化煽術士
従徒職:文務卿(所属:【エイリアン使い】)
位階:18
状態:疾時ノ咒笛(残り寿命・約3年0ヶ月19日)
【技能一覧】(総技能点69点)
○ゼイモント/ジェミニ 『蹟務卿』/『諜報隊長』
元【騙し絵】のイセンネッシャ家の走狗集団であった【幽玄教団】/【人攫い教団】の『ハンベルス鉱山支部』の支部長……が、この支部を【エイリアン使い】が攻撃した際、"転移事故"によって誕生した融化走狗蟲に継ぎ足ししたことで誕生した「半エイリアン人間」。
主の呼び方は「旦那様」であり、一人称は相手に応じて「俺」や「私」。
"名付き"エイリアン「ジェミニ」としての意識を有しつつ、同時に「ゼイモント」という人間としての意識を同居させている稀有な存在。
ゼイモントは、元は悪名高い組織の新興有力支部を率いた老獪な人物として辣腕を振るってきたはずであるが、先に融合していた若い肉体と入り混じった影響か、精神的にも一気に若返り、メルドットと共に元々抱いていた「少年時代の夢」を強烈に希求する快活にして磊落なる『神秘探求士』となった。
メルドットと比べ、調子とノリに任せがちな性格。
「人間形態」を取ることができる特性から、【エイリアン使い】オーマが【人世】に浸透する地均しと先駆けのための"珍獣売り"に扮してヘレンセル村に浸透。
聖山ウルシルラを巡る騒乱に絶好のタイミングで介入することができる重要なキッカケを作り、本格的に【人世】に浸透していくための重要な役割を任され始めている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報1】
名称:ジェミニ
系統:融化走狗蟲
種族:エイリアン=シンビオンサー(共有:ゼイモント)
従徒職:諜報隊長
位階:13
状態:身体共有 (ゼイモント)
【基本情報2】
名称:ゼイモント=アンヌソン
種族:エイリアン=シンビオンサー(共有:ジェミニ)
職業:神秘探究士
従徒職:蹟務卿
位階:40
状態:身体共有 (ジェミニ)
【技能一覧】(総技能点185点)
○メルドット/ヤヌス 『探務卿』/『探索隊長』
元【騙し絵】のイセンネッシャ家の走狗集団であった【幽玄教団】/【人攫い教団】の『ハンベルス鉱山支部』の副支部長……が、この支部を【エイリアン使い】が攻撃した際、"転移事故"によって誕生した融化走狗蟲に継ぎ足ししたことで誕生した「半エイリアン人間」。
主の呼び方は「旦那様」であり、一人称は相手に応じて「俺」や「私」。
"名付き"エイリアン「ヤヌス」としての意識を有しつつ、同時に「メルドット」という人間としての意識を同居させている稀有な存在。
メルドットは、元は悪名高い組織の新興有力支部を率いた冷徹な人物として敏腕を振るってきたはずであるが、先に融合していた若い肉体と入り混じった影響か、精神的にも一気に若返り、ゼイモントと共に元々抱いていた「少年時代の夢」を強烈に希求する快活にして磊落なる『遺跡探索士』となった。
ゼイモントと比べ、その調子乗りをたしなめつつ、結局付き合って自分も調子に乗りやすい。
「人間形態」を取ることができる特性から、【エイリアン使い】オーマが【人世】に浸透する地均しと先駆けのための"珍獣売り"に扮してヘレンセル村に浸透。
聖山ウルシルラを巡る騒乱に絶好のタイミングで介入することができる重要なキッカケを作り、本格的に【人世】に浸透していくための重要な役割を任され始めている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報1】
名称:ヤヌス
系統:融化走狗蟲
種族:エイリアン=シンビオンサー(共有:メルドット)
従徒職:探索隊長
位階:13
状態:身体共有 (メルドット)
【基本情報2】
名称:メルドット=グシク・グシク
種族:エイリアン=シンビオンサー(共有:ヤヌス)
職業:遺跡探索士
従徒職:探務卿
位階:37
状態:身体共有 (ヤヌス)
【技能一覧】(総技能点175点)
○ヒュド吉/多頭竜蛇の生首
ソルファイドとの戦いで多頭竜蛇ブァランフォティマから切り落とされた「首」の一つ。
一人称は平仮名で「われ」。語尾では「~なのだ」という表現を多用。
本来は他の首達とテレパシーによって記憶を同期させることで、個性と人格が減衰して多頭竜蛇を形成する一部となるはずが、その前に切り落とされたため独自の人格を発展させた。
即物的であり根は善良であるが、味にうるさく、また嫌なことであっても長くは覚えていない。
餌付けされたことにより、あっさりと【エイリアン使い】オーマの厄介になる立場を受け入れた。
【人世】に出た際に「かつてイノリ様に共に仕えた同僚」の存在を指し示したことで、オーマの戦略と行動方針に多大な影響を与えたが、記憶の曖昧さや微妙に秘密主義的な部分によって真実が明らかになっていない事柄も存在する。
ウーヌス達のペット扱いであり、エイリアン達によって捕獲された様々な海産物を食しつつも、食べ慣れた小醜鬼をある種の「青汁」扱いして、時折摘んでしまう悪食さが染み付いてしまった。
○泉の貴婦人/ユートゥ=ルルナ
【人世】の旧ワルセィレ地域にあって、【泉の貴婦人】として【四季一繋ぎ】と呼ばれる超常の法則の核にあった存在であり、ヒュド吉によって「同僚」とその存在を指し示されたことで、オーマによって何としても接触すべき対象とされ、聖山ウルシルラを巡る騒乱の介入戦の原因となった存在。
主の呼び方は「創造主様」と書いて「マスター」。一人称は「私」。
人間の美女の上半身と、巨大淡水魚ピラ=ウルク(ピラルクー)の上半身を繋ぎ合わせた"逆さま人魚"という姿をした【闇世】の迷宮眷属であるが、人間部分の美女は"疑似餌"であることが示唆されている。
元は【水源使い】イノリの眷属であり、その死と迷宮の崩壊に際して【人世】に逃されたが、復活の時を待つように伝えられるなど、オーマの探し人である少女「イノリ」の秘密と謎に関わることが強く示唆されている。
ルルから聞き出した情報を受け、【エイリアン使い】オーマは次の捜索場所を『次兄国』に定めると共に、彼女に名前を与えて正式に己の迷宮の眷属(従徒扱い)に加えた。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ユートゥ=ルルナ
種族:逢魔のピラ=ウルク<【人世】生存型[疑似餌仕様]>
従徒職:応接係[異星窟]
位階:13
状態:半身離断
【技能一覧】(総技能点36点)
○リシュリー=ジーベリンゲル 【癒穢の憑坐】
【人攫い教団】の『ハンベルス鉱山支部』を【エイリアン使い】が攻撃した際、丁重かつ厳重に取り扱われていた捕虜。
光の角度によってはほんのりと水色がかった色合いを見せる不思議な亜麻色のウェーブがかった髪の毛、長いまつげと深い翠色の眼差しには、他者を気遣う意思が宿った慈愛溢るる優しげな顔立ちである。
主の呼び方は「領主様」であり、一人称は「私」。
その正体は【聖墳墓守護領】の"聖女"であり、癒やしを司る諸神の加護者であったが、あらゆる傷病老苦の"穢れ"をその身に概念的に引き受ける黒き【穢廃血】を全身の内側に生じさせるという祝福を負った少女であった。
オーマは、その技能の取得状況などから「神の特別な駒」である疑っているが、全霊をかけてリシュリーを庇護することを決心している。
ユーリルが彼女を攫ったことがリュグルソゥム家誅滅の引き金となった陰謀の存在が示唆されており、目覚めたリシュリーによって【疾時ノ咒笛】には『聖守』の力が宿っている可能性が語られている。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:リシュリー=ジーベリンゲル
種族:人族[オゼニク人]<支種:聖墓の民系>
職業:聖言巫(【破邪と癒やしの乙女】)
位階:16(技能点:残り0点)
状態:疲弊(大)~穢廃血(浸透度26%)
【技能一覧】(総技能点59点)
○ユーリル/吸血種 【聖女攫い】
【生命の紅き皇国】出身の吸血種で、同国の"里"において特殊な訓練を受けた【血の影法師】である少年。
主の呼び方は「オーマさん」であり、一人称は状況に応じて「僕」や「俺」。
【血】に纏わる種族の特別な力を使いこなして高い戦闘能力と隠密能力を誇るが、アスラヒム皇国の独特なる「使命統治」の影響を強く受けており、「『長女国』に大乱を起こせ」という"女皇"からの大命に従って行動しようとする「使命人格」と常に内なる葛藤を繰り広げている。
『末子国』にて聖女たる少女リシュリーと出会って恋に落ち、彼女を攫ったが、その影響によって頼るはずであったリュグルソゥム家が誅滅されており、自らの行動のどこからどこまでが己の意思によるものなのか、それとも「使命人格」による誘導なのかで苦悩している。
【異星窟】への侵入後は、リシュリーを人質に服従を強いられると覚悟していたが、あくまでも少女を庇護して保護しようとするオーマの姿勢に改心し、その協力者となることを選んで後に従徒となる道を選んだが――それもまた「使命人格」の誘導によるものか否かを、引き続き、自問自答している。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ユーリル
種族:吸血種[仕属種]<純系>
血系:カースケセリアン
職業:血の影法師
従徒職:主の影法師(所属:【エイリアン使い】)
位階:23
【技能一覧】(総技能点44/82点)
○ラシェット=ボーマイス 【艱難の友たる伯楽】
関所街ナーレフの貧民街出身の少年。小柄なチビだが、飢えた野良犬のような意地と、何より父親譲りの"頑丈さ"を持つ母親思いの少年。
病身の母親の薬代を稼ぐため、密輸団『西に下る欠け月』の下っ端として働いてきたが、【火の魔石】の噂によってヘレンセル村に"野営地群"が形成される際に大金を掴むチャンスを狙って飛び出してきた。
主の呼び方は「オーマ先生」であり、一人称は「俺」。
"野営地群"では、密輸団の命令に従って汚い仕事をさせられていたが、見知って印象に残っていたエスルテーリ家令嬢のエリスを野獣の餌にしろという命令に反抗。彼女の盾となって負傷するが、その命を救ったことで"珍獣売り"の知遇を得て、ついに"治療術士"オーマの小間使いとなった。
なお、この時に【伯楽】として将来"英雄"を助ける宿命を与えられたことを示唆する称号が与えられたことで、オーマの「諸神の望む展開」に関する注意と警戒を強く引いている。
その後、エリスと淡い恋心によって交流しながらも、互いの因縁については未だ知ることなくすれ違う。そして、父が死んで爵位を受け継いだことで、ロンドール家の叛意を糾弾する決心を固めた彼女を助ける力を得るため、オーマの【魔人】としての秘密を共有することとなった。
[2章終了時点でのステータス]
【基本情報】
名称:ラシェット=ボーマイス
種族:人族[オゼニク人]<支種:魔導の民系>)
職業:武装商人
従徒職:茶坊主(所属:【エイリアン使い】)
位階:14
【技能一覧】(総技能点55点)
○ナリッソ=ハーバマイス
ヘレンセル村付きの教父であった男。
うだつが上がらず、才能にも恵まれなかった結果として"征服地"であるヘレンセル村に左遷され、流されるままにロンドール家の占領統治に宗教面から加担しつつ、ささやかな欲望をわずかに発散するような乱れた日々を送ってきた。
主の呼び方は「オーマ君」で、一人称は「私」。
ヘレンセル村に"珍獣売り"が訪れ、旅の治療術士と称するオーマが現れたことでその運命が大きく変わる。
【春ノ司】にまつわる破滅がヘレンセル村を襲おうとする中、関所街の密輸団『西に下る欠け月』の襲撃を受けて亡き者にされそうになったところを【エイリアン使い】に確保され……聖職関係者であることから、リシュリーの【闇世】での取り扱いを測るための協力者という体で厄介になることとなった。
歴史や各地の文化などに詳しい学者肌な一面と、【癒やしの乙女】の加護者に纏わる【聖墳墓教会】の黒い噂を知ったために左遷される以前は子供達に学問を教えていたことなどから、オーマとは、互いに相通じるものがあると無意識下で認識しあっている面がある。
※※※オーマの配下達※※※
○ウーヌス/副脳蟲ども 『チーフ』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾には「きゅぴ」を多用。
オーマの「好奇心」から生まれた存在であり、副脳蟲の一応のまとめ役。
念願の"進化さん"により『お姫蟲』となることが内定した暴走好奇ゅぴ心特急ぴ機ゅぴ関車存在型脳みそ。
ヒュド吉というペットを得ており、また、部下きゅぴに、なんでもとにかく応援してくれる「ドゥオ」と舌足らずな言葉で応援してくれる「トレース」がいる。
○アン/副脳蟲ども 『発電池』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾にはエクスクラメーションマークを多用。
オーマの「自制心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番のしっかり者で働き者。
エイリアン=ブレイン系統では『賢者蟲』への進化が内定している。
○ウーノ/副脳蟲ども 『食いしん坊』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾には「~」を多用。
オーマの「不動心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番の食いしん坊でありのんき屋。
エイリアン=ブレイン系統では『司祭蟲』への進化が内定している。
○アインス/副脳蟲ども 『心配がかり』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。語尾にはクエスチョンマークを多用し、「……」で言いよどむことも多い。
オーマの「羞恥心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番の心配者であり小心者。
最近は『チーフ』ウーヌスへの毒舌を言葉の端々に潜ませるという、隠された本性が露わになる場面も出てきている。
エイリアン=ブレイン系統では『楽師蟲』への進化が内定している。
○イェーデン/副脳蟲ども 『てっぽー玉』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「造物主様」。感激や感嘆を表す言葉を最初に言うことが多い。
オーマの「克己心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番大胆不敵であり、挑戦心が高い。
エイリアン=ブレイン系統では『技士蟲』への進化が内定している。
○モノ/副脳蟲ども 『ウーヌス飼育がかり』
【エイリアン使い】オーマを補佐する特殊な眷属の1体。
主の呼び方は「創造主様」。「あはは、あはは」とよく笑う。
オーマの「警戒心」から生まれた存在であり、副脳蟲の中では一番のキレ者にして危険人物……危険脳物。
ウーヌスをいじる以外にも、【エイリアン使い】オーマに直接は伝達することのできない重要な使命を持って誕生したことが示唆されており、時折、オーマが知りすぎないように抑制する行動を取ることがあるが、その理由や根源は未だ明らかにされていない。
第2世代への進化としては『道化蟲』となることが内定している。
部下きゅぴに、軍隊でしごかれているかのような相槌を打つ「ジー」と微妙に物騒な言い方で相槌を打つ「トリー」がいる。
○アルファ/螺旋獣 『親衛隊長』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では螺旋獣。
"名付き"達のリーダーとオーマの護衛を兼任するみんなのボス。
因子『強肺』『再生』『空間属性適応』によって【遷亜】している。
○ベータ/爆酸蝸 『宴会隊長』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では爆酸蝸。
"名付き"達のトリックスターにしてトラブルメーカーにしてムードメーカー。
稀少な技である【虚空渡り】を習得しているユーリルという遊び相手と、一般人で肝っ玉の小さいナリッソという脅かし相手がお気に入り。
○ガンマ/城壁獣 『【エイリアン使い】の盾』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では城壁獣。
アルファが戦線に出ている時のオーマの専任護衛。
回転移動を覚えたことでその質量をそのまま兵器とする術を会得し、また『ますたーを駄目にする神輿(仮称)』と組むことで、主オーマを運ぶ際の快適性も飛躍的に高まった。
因子『再生』『空間属性適応』によって【遷亜】している。
○デルタ/螺旋獣 『【エイリアン使い】の剣』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では螺旋獣。
"名付き"達の特攻隊長にして切り込み隊長。イオータと共に初手で突っ込むことが多い。
歪に再生した「裂け腕」には触肢茸や骨刃茸などを装備させることが多く、縦横に暴れる。
因子『再生』『強機動』によって【遷亜】している。
○イプシロン/炎舞蛍 『放火魔』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では炎舞蛍。
聖山ウルシルラの「深き泉」を巡る介入戦では、他の飛行型エイリアン達と共同して【旋空イタチ蛇】を追い詰めたが、自らも手ひどい反撃を受けて戦闘途中で撤退した。
○ゼータ/縄首蛇 『備隊長』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では縄首蛇。
『三連星』の先鋒。初撃で拉致ったり撹乱したりする役。
因子『共生』によって【遷亜】されたことで、負傷した味方をいち早く回収する能力に磨きがかかっている。
○イータ/風斬り燕 『空挺隊長』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では風斬り燕。
『三連星』の次鋒。【夏ノ司】が宿った【旋空イタチ蛇】との戦いでは、複数の小乱気流を相手に互角に渡り合ってその本体を追い詰めた。
因子『再生』によって【遷亜】している。
○シータ/八肢鮫 『水軍隊長』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では八肢鮫。
『三連星』の末を務めるが称号はなぜか"蛇足"になってしまっている。
グウィースとは「触手戦」の末に調伏され、海に出る際の"騎獣"扱いされている"名付き"エイリアンであるが、故に海と森の連携を象徴する……かも知れない存在。
○イオータ/切裂き蛇 『【エイリアン使い】の狂犬』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では切裂き蛇。
"名付き"達のバーサーカーにして殺し屋。味方を殺す敵を絶対に殺すマン。
デルタと並んで初手で突っ込ませる鉄砲玉扱いであるが、軽装狂戦士としてヒット・アンド・アウェイで猛攻を仕掛ける役割。
因子『汽泉』によって【遷亜】されたことで、その機動性が更に高まっている。
○カッパー/三ツ首雀 『【エイリアン使い】の杖』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では三ツ首雀。
オーマ専用眷属型生体魔法補助杖。
首が3つになったことで複数属性を入れ替えることができるようになり、そのサポート能力が大幅に向上している。
因子『擬装』によって【遷亜】され、【黒穿】と絡みつくことで、ちょっと異形な見た目であるが「杖」と主張できなくもない姿形で常に持ち運ばれている。
○ラムダ/塵喰い蛆 『【異星窟】の災害』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では塵喰い蛆。
異星窟の災害と称されるまでにその存在は危険そのもので、特別に彼の"灰毛"への耐性を持つ亜種でなければ(瘴気走狗蟲など)共に運用するのが難しいが、存在自体が一級のトラップであり迎撃兵器となる。
対【冬ノ司】戦では、その塵芥によって【冬】の領域と【氷】の領域を汚染することで、宿っていた【氷凱竜】の劣化意識体との分離を促進した。
○ミュー/投槍獣 『【エイリアン使い】の鏃』
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では投槍獣。
普段はやる気が無い場面が目立つが、エイリアン随一の物理投擲狙撃能力を誇る。
このため、主にデルタから対抗意識を持たれて絡まれ、うんざりして逃げることも多い。
○ニュー/縛痺蛆
【エイリアン使い】オーマの眷属のうち、"名"を与えられたことで群体性と個体性を合わせ持つことになったエリート/リーダーユニットの1体。
第2章終了時点では縛痺蛆。
対【秋ノ司】戦で、その宿っていた【泥濘子守り蜘蛛】と壮絶な蜘蛛格闘を繰り広げて封じる活躍を見せた。
○ますたーをダメにする神輿(仮称)
最外周を骨刃茸で、内側を触肢茸と鞭網茸と少数の繊殻茸で編まれた、ハンモックとザルと縄文土器の中間的な「籠」。
未だ"名"を与えられていないため正式な"名付き"ではないが、オーマを保護しつつ快適にさせて駄目にするという副脳蟲どもの邪悪な作戦によって生み出された邪悪な存在。
アルファやガンマが、オーマを抱えながら大立ち回りしながら暴れても、器用にその衝撃を最適な角度で保って快適さを保つことにのみその全霊と全存在を注ぐ専用の座椅子。





