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回想




(き)

どうにか逃げだせたな。

てかめちゃくちゃ、ドゴンドゴン音するけど、見張り以外に兵士おるやろ。

絶対兵士駆けつけるやつやこれ。


そんなことを考えて、走りながら遠ざかる。


というか、兵士を呼んできて王に恩を売れば、自分も助かって一石二鳥じゃないか?



恩を売ることにしたねいきは、がらんとした大きい通路を駆ける。



まず兵士が休んでいる宿舎を探すことにしたねいきは改めて、この建物の大きさを知る。

中学校くらいの広さはある…だろう。広いグランドを想像してくれよな。



街の中央に位置しているこの建物は、外がよく見渡せて、満月もでていて非常に風情がある。



こんなことに巻き込まれていなかったら、一服したいところである。



しかし、急がないと王が殺されてしまうため走るのであった。


この建物こんなに広いのに人が全然いないな。




少し離れた所に、剣と盾の看板の建物があるのが見えた。


(あそこに兵士達がいるにちがいない。)


向かおうとしたら、目の端に人影がみえた。侍女であろうか?

声をかけて見ることにした。




「いきなりすまない。王がへんなやつらに襲撃をうけているんだが、兵士達の宿舎はあそこでいいのかな?」


侍女

「だ、誰ですか?あなたは!へんなのはあなたです。一体どうしてここに。」



目がキリッとしていて、髪型はショートヘアでラフな感じだ。

服はメイド服だろうか。

実際にみたのははじめてだが、(いや、侍女の解説いまいる~?)




(き)

「説明は後だ。この音が聞こえてないのか?こんな夜更けに祭りでもあるまいし。助けを呼ばなければ。」



侍女

「これはいつもの壁殴り代行でありましょう?何もおかしなことはありません。」


(き)

(か、壁殴り代行ぅ?いつもの?

だから、こんなに人がいないのか。夜な夜な壁を殴ってたら、疑うことはないか...

まずいなこれは)



(き)

「今回は本気のやつなんだって!ほんとにやばいんだって!」語彙力

そして、なんか狼◯年でこんなような話あったような、、、



侍女

「本気?本気も何も、毎回全力で取り組んでいると伺っております。」



(き)

これは、間際らしいことになってるな。本気で命を狙われてるのに壁殴り代行だと思ってる。間際らしいことをやってた王も王だが、これでは誰も怪しまないことがわかってしまった。





「覚悟してもらいます。」そういうとメイド服を着ている女性はどこからともなく刀を取り出したのだった。




「えいっ」かわいらしい声とともに、斬りかかってくる。

剣筋が凄まじいことがわかった。だって見えないんだもん。










...


..


.


~回想~

ヤアッヤアッ

素振りをしている。まだ、剣道を夢中になってやっていた頃だろうか。



師範

「ねいきくんは眼がいいんだからあとは体作りをしっかりやれば、いいとこまでいけると思うよ。」



ハイッハイッ!

頑張り!ますっ!



素振りを...している...


...


..


.



~回想終わり~











子供の頃少し剣道をかじっていたが、間違いなく師範よりも早い剣筋だった。





眼はいいはずだった。子供の頃は、どんなに速くても剣筋は見えていた。

体が軟弱ではあったものの、眼には絶対の自信をもっていたはずだったのに。

この侍女の剣筋が見えていなかったのだ。







ねいきは、普通に斬られてしまった。


そして前から崩れ落ちて、、、倒れた。



キンッっと刀の仕舞う音が聞こえた。

「侍女長に報告しないと」そう言って声が遠ざかる。



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