iきなりピンチ
(異世界の王の間にて)
(き)
どさっと崩れるように転移したねいきは戸惑いを隠せない。
視界がゆがんでどこかに飛ばされたと思ったら、絢爛な建物にいたのである。
広さは体育館くらいはありそうだなーと考えていると。
王「誰か!誰かおらんかぁ!」
兵士「...」
兵士「...」
(き)
なんかおもくそ偉そうな人が叫んでるな...幸い言葉はわかるが、ここはどこなんだよ~~。
一つだけ分かってるのは、どうやらピンチには変わりなさそうってことだけだ。用心棒的なの呼んでるやつだろこれ。
危険には変わりないので、思考をはっきりさせるべく取りあえず頬をつまむ。
ギュギュ 良し。
一刻も早く逃げ出したいが、どうゆう状況か全くわからない。
あの得体のしれないもの、説明途中で異世界飛ばしやがって。
それにしても飛ばされたの、おれだけ?
ねいしょうが来ないけど、違う異世界飛ばされたのか?
待っていても仕方がないので、とりあえずこの場から立ち去ろうとする。
これ捕まったら牢屋パターンだろ。早くこの部屋からでないとな。
この部屋にはドアが一つしかなさそうなので、早くあそこから逃げ出さないと...
バンッ
ドアが勢いよく開けられ、ぞろぞろと屈強そうな男が何人も部屋に入ってきた。
(き)
異世界きて、いきなり絶対絶命だけど、飛ばした神様っぽいの助けてくれないの?
おい、みてるなら早く助けてくれ!いきなり物語終わっちゃうぞ!....
...
..
.
応答がない...
(震える声で)「オ...オワッタ...オワッタ...」
膝から崩れ落ちたねいきは、うなだれて虚空を見つめていた。出口一つしかないし詰んでるて。
しかし、どうも様子がおかしい。こちらを取り囲むのではなくさっきの王様っぽいのを取り囲んでいたのだ。
(王)
「なんだ!おまえたちは。み、見張りはどうした!」
(屈強な男1)
「全員コロシタ。ツギはオマエの番。」
(王)
(見張りが少ない時を狙われたか...しかし、こんなに多くの屈強なものがきたら誰かしら気づくはず、誰か手引きしたものがいるに違いない。)
...
王は反対の壁をみた。
...
この部屋には隠し扉もあるが距離が遠い..そこまで行くのに途中で捕まってしまう。
(王)
「!!!」
そう言って近くにあった引き出しから、小瓶を取り出し下に叩きつけた。
小瓶の中に入っていた液体が、障壁になり王を包む球体となって展開された。
屈強な男1
「時間稼ぎにしかナランゾ」やれっ
そう言って周りの屈強達に命令を下す。
ドゴンドゴンドゴンドゴン
障壁をひたすら、男達が殴り続けている。
(き)
完全にこっちにきづいてない。このまま逃げてしまおうか。
壁づたいにソロソロと扉の方へ向かうねいき。しかし...
屈強な男
「どこへゆく」
(き)
(ばれた。)
「少しトイレに...」
屈強な男
「早く戻ってこいよ。思ったより、あの障壁を壊すの時間がかかりそうだ。」
(き)
「お、、おう。なるはやで戻ってくるよ!トイレ行く途中も壁殴ったりして肩と拳を暖めておくつもりダ。」キリッ。喋り方をマネてみたがどうだろうか、
屈強な男
「ならヨシ。」
(き)
助かった。「ばかでよかったぁー。」
...
ぎ、ぎゃく、ぎゃくだって。心の声漏れてるって。ばかかおれは...
屈強な男
「今ナンテ?」
(き)
「(震える声)な、何も言ってイナイ。」
屈強な男
「ならヨシ。」
(き)
まじかよ。通るのかよ。
満面の笑みで「ほな!」といい、立ち去るねいきであった。