表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/28

7 おばあちゃん

「戻って、操車場を見て爆走スタイルの炭鉱も見に行こう」


美咲殿の掛け声とともに軽やかに下り坂を降りる僕達、平面クロスを右折すればすぐそこに操車場はある。


「あ! さっきのおばあちゃん」


美咲殿がグイグイいったおばあちゃんに、またしても遭遇した。平面クロスのチョイ手前で。


急制動をする美咲殿のディスクブレーキ付き折り畳み自転車は全輪ロックを伴い横スライドしながら、おばあちゃんの目の前で止まった、いやスライドして、ワザとそこで止めた。


「おばあちゃん! 上まで見て来たよっ!!」


既に旧知の間柄だ。その懐に入るテクニックを是非にともご教授願いたい。派手に横スライドをかまして左足を添えた自転車を立て直し、満面の美人スマイルを見せている。


「そうかい、そうかい。どうだった?」


「いいね! 素晴らしい!」


感性で答える美咲殿に、


「あんたら、どっから来たの?」


「東京、二人共、同じ大学の三回生」


「そうなの。遠いところ良くおいでなすったな」


そうかいそうかいと目を細めるおばあちゃんは、


「急がないんだったら、ウチに来るかい? 昔話に興味があるんだろ?」


いや、昔々あるところにじゃなくて、廃線です。

美咲殿は、


「良いYO! YO!」


なぜラップ調。

おばあちゃんのお家に転がり込むことになった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ