表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

廃線同好会 ーやり残しの約束ー

作者:樹本 茂
R200鉄道カーブ、平面クロス!! 1億2000万人のうちの2人くらいに響け!

同じ大学の廃線同好会に所属する僕、三塚と美咲殿は、常磐炭鉱の引き込み線跡を現地確認するために東京から特急に揺られ、2時間近くかけて向かった。

そこには、駅から平行に伸びる2本の引き込み線の廃線があり、駅から4kmほどの一点でレール同士が直行する”平面クロス”をしている。しかも、その平面クロスしているところは、R200という現代鉄道カーブから見るととんでもない急カーブを描き、見通しが悪く、非常に危険だったことは想像に難しくなかった。

 早速、美人オーラーが鼻につく廃線同好会会長 杉坂美咲殿が散歩していたおばあちゃんを軽く呼び止め聞き込みを開始した。

そこで知り合ったおばあちゃんに話を聞いているうちに、その、おばあちゃんは昔、昭和19年に戦争に送り出した旦那さんを亡くしていることを知る。

僕達はおばあちゃんに聞いた。

もう一度会いたいか。

……死んだ旦那さんに会いたいか……

会長の美咲殿は不思議な力をお持ちだ。
時を遡って、その場の風景を見ることが出来る。そして、美咲殿の見ている風景はリンクした相手と共有できる。

おばあちゃんの後悔。
喧嘩別れして、旦那さんと最後のお別れをしなかった事。

美咲殿の不思議な力は、その場の風景を見るだけ。
話す事も、その時代の人がこちらに気付く事も無い。

それでも良いというおばあちゃん=深雪さんと共にその時の、昭和19年の二人の最後の日を僕達は追体験することになった……。
1 鉄道カーブ
2021/05/31 17:14
3 平面クロス1
2021/06/02 10:09
4 平面クロス2
2021/06/03 07:34
5 重力慣性落下
2021/06/04 06:09
6 鉱区
2021/06/05 07:20
7 おばあちゃん
2021/06/06 08:35
8 昔話1
2021/06/07 17:09
9 昔話2
2021/06/08 17:04
10 昔話3
2021/06/09 17:34
11 昔話4
2021/06/10 17:08
12 行くか!
2021/06/11 07:16
13 昭和19年 1
2021/06/12 07:13
14 昭和19年 2
2021/06/13 09:15
15 炭鉱長屋
2021/06/14 10:04
16 旦那さん
2021/06/15 09:13
17 出立
2021/06/16 10:05
18 お別れの声
2021/06/17 10:04
20 衝突
2021/06/19 08:18
21 テロリスト
2021/06/20 09:04
22 最終シナリオ
2021/06/21 10:34
23 ガス欠
2021/06/22 10:19
24 帰還
2021/06/23 11:12
25 封筒
2021/06/24 11:45
26 手紙
2021/06/25 11:02
27 深雪さん
2021/06/26 09:03
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ