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第3話

くっそぅ……昨日更新できなかった……

よって本日できれば2本投稿を目指します!

是非お付き合いくださいませ!!

 MAKIとレイドボスを討伐するため、ボスステージへ乗り込んで約数分。乗り込んだ瞬間、画面は真っ白になりそしてすぐにボスステージの風景が映し出される。彼の「いくよー」という声という一緒に俺も背中の剣を抜き去り、ボスへ飛び込んでいく。何回か敵を切り刻んでMPを溜めてからスキルを発動。光る剣を握りしめながらボスを切り裂く。巨躯なボスの身体を足場に上空まで飛び上がり、急降下の勢いと共に剣を振り下ろす。着地と同時に地面に衝撃波が走り、砂埃を起こした。


「ナイスー」


 と相も変わらず飄々とMAKIの声がして、彼が走り込んで行ったのが見えた。彼の腰にエフェクトとの結晶が集まり、青竜刀が具現し彼はその剣を抜き去った。ボスをその剣で切り刻む彼の様はまるで中国舞踊のような足運びで。俺はついその足運びに見とれてしまっていた。


「いかんいかん。集中しなきゃ」


自分の頬をぺしぺしと軽く叩き、意識を戦闘に戻す。彼の攻撃の終了の隙を埋めるように、再度ボスに向けて駆けだす。彼の攻撃の硬直を見て攻撃を仕掛けにいった。剣が敵に触れるのと同時にカキン、と甲高い音が鳴り、コンボ数の横に「chain!」と表示された。

 攻撃連携(チェイン)。2人以上のプレイヤーで交互に攻撃をヒットさせると発動するシステムスキル。通常の攻撃よりMPが多く溜まり、攻撃自体も通常の攻撃より数段強い攻撃が繰り出される為、ボス戦などで多人数のプレイヤーと協力する場合、積極的に狙っていきたいシステムスキルだ。

 攻撃連携(チェイン)を成功させ、続けて数発の剣撃を打ち込んだ後にスキルを発動。切っ先をボスの腹に突き刺し、垂直に斬り上げる。逆手に持ち替え脳天へ、切っ先を突き刺す。「ギャアアア!!」とボスモンスターの悲鳴がフィールドに響き渡り、空気が振動する。

 俺はそのまま汎用スキル(ジェネラルスキル)を発動し、ボスモンスターに蹴りを入れ、距離を取った。


「行動パターン変わるよー! 次行ける?」


 そう言うと彼は青竜刀をしまい、ロングソードを取り出す。


「了解です。仕掛けます!」

 

 モンスターの咆哮と共に、彼がロングソードを敵の眼めがけて投げつけ、見事ヒット。モンスターの断末魔に俺の身がよだつが。脚に力を入れ間合いを一気に詰めた。そして跳躍。突き刺さるロングソードを抜き去り2刀流で縦回転をかけ頭から腹まで切り裂いていく。そのまま数歩下がり2本の剣で敵の攻撃を受け止める。横一文字に払うようにボスモンスターの攻撃を弾き、俺の後方目掛けロングソードを投擲。速度を付け飛ぶ剣を柄を握り取ったMAKIは、反対の手にマスケット銃を顕現させ突撃していく。

 剣を腹に突き刺し、それを足場にボスモンスターの頭上まで飛び上がり、マスケット銃を構える。


終着(チェックメイト)だ」


 彼の冷たい声が聞こえたのと同時に、発砲音が聞こえた。ボスモンスターのHPゲージが全て赤に変わり消滅。モンスター自体もプリズムのエフェクトと化し消え去った。画面には大きく『STAGE CLEAR』の文字。経験値やアイテム分配、MVPなどの詳細なリザルトが表示されると、俺とMAKIは白い眩い光に包まれた。


 ――目を開けると既にあの広場にワープしており、周りにはボス攻略出来なかった者、野良プレイヤーを含め攻略したのだろう、「全然攻撃してなかった」と文句を垂れる者など、多種多様なプレイヤーがいた。


「おつかれーMOON君!」


  恐らくハイタッチをしたいのだろう。片手を挙げたまま近付いてくるMAKIの姿が画面の端に映った。


「お疲れさまでした! やっぱりMAKIさんはすごいですね」


と、彼に称賛の言葉を投げかけハイタッチを交わす。こんな飄々とした態度のプレイヤーがこのゲームの中でもトップランカーを争う凄腕のプレイヤーと聞いたらこの広場にいる他のプレイヤー達は驚愕で言葉も出なくなるだろう。なんせ俺もその事を聞いたときには、驚きで数分放心状態になってしまったほどだ。


 トッププレイヤー『MAKI』。様々な武器を高い練度で使いこなし、状況判断能力もピカイチ。様々な武器を切り替えながら戦う彼の姿を見たプレイヤー達は恐怖と愛嬌を込めて異名を付けた。このゲームではトッププレイヤー達1人1人に異名が付けられており、彼の異名は『奇術(エンチャントメント)狩人(イェーガー)』。戦場でまるで奇術のように出てくる武器達で敵を狩る様をみて、この名を通り名として付けられている。

 正直恥ずかしい名前だと俺は思っているが彼的には気に入っている様で、通り名を付けられた時もウッキウキでその名前を連呼していた。(その様子を俺を含めたギルドメンバーは温かく見守っていた)。


「お!? MOON君! 件の新しいメンバー、オンライン入ったみたいだよ!! 迎えに行こうか!」


 彼はニコニコしながら、俺を誘う。建前上誘っているように言っているが、実際はほとんど強制参加だ(この手で何度騙された事か……)。

 渋々首を縦に振り、彼と俺は新しいメンバーを迎えるために、彼が提示したというメンバーとの集合場所に向かうのだった。

最後までお読みいただきありがとうございます!!

遂に次回で新メンバー解禁!!さぁ一体どんな人なんでしょうかね……


小説の質とモチベーションアップのためにも小説の評価、ブックマーク、感想等よろしくお願いします!

それでは次のお話でお会いしましょう!

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