表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

第11話

どうも天ぷらおうどんです。なんか前書きのテンプレート文が欲しいと思う今日この頃。

『ッ! ここは!?』


 先程まで相談に乗ってくれていたライトエッジが目を覚ました場所はギルド内にある俺の1部屋だ。無論、いやらしい事など何もしていない。否、普通するのがこの流れだというのだとしたら手を出せない俺の不甲斐なさを呪って欲しい。


「ギルド内にある俺の1部屋だよ」


 そう伝えると彼女はどきまぎしながら『何もしてないですよね……?』と不安に聞いてきた。しかし、俺は彼女に問いたい。俺が密室で女の子に手を出せるほど勇気があると思うか? と。無論その答えは()()の1点張りだ。もはや誇らしく言える。


『出しているわけないだろ』


『まぁそうだろうと思いました。本当に天文学的な確率で『やられるかも!』って思ってるので、冗談9割で聞いてみただけです。まぁ返答も簡単に想像がついてしまうものでしたが』


うーん。女神か聖女だと一瞬でも思ってしまった俺が恥ずかしい。エンジンが火を噴いたように俺の悪口を言い続ける。うん。女神とか背後に御威光が見えたのは俺の錯覚で、こいつはやべー奴だ。と彼女には失礼極まりない認識を頭の中で定着させて、彼女の話は話半分に反対の耳へ聞き流す。


『って、聞いてます!?』


『聞いてる聞いてる~』


 どう見ても聞き流している態度で薄っぺらい返事をし、また彼女の話を聞き流していく。


***


 ――どうやら彼女の愚痴を聞いているだけで、既に夜は更けていて今の時刻は深夜の2時を指していた。相談を聞いて貰えていたと思ったら彼女の愚痴を聞く時間になってしまっていた。

 しかし、人の話をただ聞いたり自分の話を聞いて貰ったりするだけで、これだけ楽しかったり心を押し付けていたものを軽くすることが出来るものなのか。知らなかった。

 夜更かしが苦手なのかただ話疲れてしまったのか、またライトエッジはベッドで寝てしまった。寝る子は育つというが、身長ではなく別の所が育っているのではないだろうか……? いかん! 煩悩を捨てきるために俺は椅子に座り剣を顕現。刃に触れ、剣のステータスを確認する。


 うげ、特攻種族(キラー)ついちゃってるよ……。何々? しかも、妖精族(フェアリー)じゃないか……同じ奴ら倒しすぎたかなぁ……。と考えながらも特攻種族キラーブランクに戻す。特攻種族キラーというのはこのゲームの特徴となるシステムで、例えば同じ武器で同じ種族のモンスター(例えばオーク)を殺しまくっていると、その武器には近縁種特攻(キラー)が付く。他のRPGには存在しないシステム特攻キラーシステム。キラーの付いた種族への攻撃力が高まるが、デメリットとしてその他の種族へ与える攻撃力が下がるという少し厄介なシステムなのだ。


 今現在確認されている特攻種族キラーは『近縁種(オーク・オグル)特攻キラー』、『妖精族(フェアリー・エルフ)特攻キラー』、『海洋種(魚類・軟体)特攻キラー』(これだけは総称して『水特攻アクアキラー』と呼ばれる)、『陸海龍種ドラゴン特攻キラー』、そして『神種ゴッド特攻キラー』に、これが付いている武器は呪われていると言われる『人間ヒューマ特攻キラー』がある。しかし、どうやらまだこれ以上特攻キラーがあるらしい。

 しかし、『神種特攻』や『人間種特攻』なんて付いた武器は俺は見たことがない。持っているとしてもトップランカー達ぐらいだろうがこのゲームの開発者は何を思って『人間特攻』なんていう種族特攻を付けたのだろう。常人には理解しがたい。


 ステータス調整を終え、剣をアイテムポケットに戻すとまだ寝ている彼女の横には彼女の使っている拳銃が置いてあった。


「……どれステータス気になるし、見てみるか……」


 こっそりと寝ているライトエッジの横から拳銃を抜き去り、また椅子に座り込むとステータスを開示する。


「な、なんだ……これ……」

 

 どうせ、特攻種族は『妖精族(フェアリー・エルフ)特攻キラー』あたりだろうと考えてステータスを見るが、そこに映っていた特攻種族は想像を遥かに絶するもので――。


「ヒュ……『人間種特攻ヒューマンキラー』……だって……!?」


 ――そこにはくっきりと『人間種特攻ヒューマンキラー』の文字が出ている。もちろんシステムのバグとかを考えてバグ確認ののログを漁ってみるがそこにはそんなバグが発生しているという書き込みはなかった。

 つまりライトエッジは街やフィールドで意図的にPK《Player Kill》を多発させているという事実が明確に示されているのだ。ちなみにPKはこのゲームにおいてかなりグレーゾーンよりのシステムで、決闘などの両者同意の上でのPKならば特攻種族はついても、プレイヤーにペナルティ加算は無いようにシステムが組まれている。

 しかし、一方的なPKなどを抑制するために何回もPKを繰り返しているとこのゲームのアカウントが管理者権限において抹消させれ、そのプレイヤーの個人情報から新しいアカウントを作成したとしても即刻抹消の命が下されるのだ。だから、『人間種特攻』が付いた武器なんて出るはずがないのだ。

 『人間種特攻』は普通のプレイヤーでは『ブランク』に戻す事は不可能なので、結局俺の力では何もすることが出来ず元あった場所に拳銃を戻した。

 明日、彼女を問いただそうと心に決め、俺は椅子に座ったまた瞼を閉じる。色々な事に疲れているからか俺はすぐに眠りに落ちた。

最後までお読み頂きありがとうございます!まさかのライトエッジちゃんがやべー武器を持っていた!というところで今回のお話は終わり!次の更新を待っていて下さい(笑)

ネタ切れですので、今回はこの辺で!次のお話でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ