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right to buttle ⅷ
時は少し前にさかのぼる。
少年は先程から少女を探して走っていた。
銃声が聞こえたのは幸いだったのだろう。
一発目は、ベレッタの系譜の銃のもの。何かがあるだろうと思って、とりあえずそちらの方へ異能を全開にして走った所、二発目が聞こえた。
これは自分のよく知るブローニングのタイプの銃声。
けれど若干自分の持つハイパワーとは異なっている。
恐らく日本の自衛隊なる存在が使っていたライセンス品。
つまり、打ったのは奴。
兎に角走り込んだ処で見たのはロゼリエの細首を掴み、薙刀を振り上げたまま木に叩き付けようとする宿敵の姿。
予測は正解だった。




