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呪われたアルヴのプール地下2階。
「あのままボスラッシュが続くのかと思ってたけどやっとダンジョンらしくなってきたな」
地下1階は大きなホールに出されたが、今度は四角い部屋に出され階段が地下1階についたときと同じように上がっていく。
狭い四角い部屋の4方向に頑丈そうな扉がしまっていて真ん中に木でできたレバーがある
「扉開きそうにないけどレバーかな、ゆんちゃん引いてみて」
天井に穴が開いてラットマンミニオンレベル20が1体降ってきた。
「1匹だけなら余裕やな、俺が倒してる間にどこ行くか決めといてくれ ゲインイミュニティ キーンエッジ」
ングはラットマンに疫病のバッドステータスがあるのでゲインイミュニティで自分をバッドステータスにかかりにくくしキーンエッジで鎌を強化した。
「左がいいにゃん」
「んじゃ左にするか」
「決定左だな」
ングが倒し終わると同時に4方向の扉が開いた。
左と後ろの扉は開いてすぐに壁で右の扉と前の扉は道が続いていた。
「決めたけど左いけないな、改めてどっち行く?」
「右やな」
「右で」
「まっす・・・右で」
ゆんだけ前に進みたかったようだ。
右の道を進んでみたがジグザグの1本道で10分ぐらい進んだら、また四角い部屋に出され中央に木のレバーがあり部屋に入って少ししてから扉が勝手に閉まった。
「レバー引くぞ」
天井からまたラットマンミニオン20レベルが1体出てきた。
「またこいつかングの切りかかると2発で死ぬのに1匹だけ出てきてもなぁ」
「今度はどの部屋が進めるんやろうな、候補決めといてくれ」
ングがラットマンミニオンに切りかかる。
「迷路は右抜け方だな」
「んじゃ右?」
「壁にぶち当たったら一番右行くやつだね」
ングがラットマンミニオンを倒して扉が開いき右以外の扉の道が続いていた。
「まっすぐやな」
「その前に来た道がわかるようにコイツを置いておこう」
来た道の前にブラが金貨1枚を置いた。
「なぁ、この世界ってドロップしたアイテム時間差で消えないよな?」
「大災害以降検証した人おらんとおもうけど」
「そうだよなぁドロップしたアイテムずっと見守ってるっていうの暇だしな、とりあえず10分待ってみる?」
「おぉん!そうしよ昼食べてから全然時間たってないけど休憩するのに草」
「10分じゃ全然MP回復しなさそうだけどな」
それから10分立ったが金貨が消滅が消滅することなく多分大丈夫だろうと結論づいた。
それからジグザグな道を歩き4つの扉がある四角い部屋がありレバーを引きラットマンミニオン20レベルが降ってきてングが2発切りブラが金貨を置き右の扉が進めないのでまっすぐ進むのが4回繰り返された。
「今度こそ真っすぐ以外進めると良いんだけど、ジグザグな道で方向感覚がもうないや」
「もう1匹だけ落ちてくるネズミを倒する作業あきたで遠距離武器でイルさんかゆんさんやっちゃって」
「おぉん!イルさんに任せる」
「んじゃ俺が」
「あー次の部屋だギミックダンジョンなのは良いけど同じ風景じゃ面白みがないんだよなぁ」
この部屋も4つの扉がある四角い部屋で中央にレバーがあり、恐らく木のレバーを引くとラットマンミニオン20レベルが降ってくる。
「レバー引くぞ」
レバーを引いたらやはりラットマンミニオン20レベルが降ってきたので投槍で倒す。
扉が開き前に進もうと思っていたが前と右の道が進めないようだ。
「なぁ、進展したように思えるけど、もしかして1周ぐるりと回ってきただけじゃないか?どうする戻る?」
ブラが待ってましたとユビを鳴らす。
「いやイルさん外回り1周してきたなら俺が置いてきた金貨があるはずだぞ行ってみよう」
それからジグザグな道を10分歩いて次の部屋に到着したが金貨はなかった。
「おぉん!コインないじゃん時間経過で消えちゃった?」
「いやさっき検証したじゃん、それに価格が低いアイテムほど消えやすい設定あったじゃん?金貨1枚ぐらい1分以内で消えそうだけど10分して消えなかったし大丈夫じゃない?」
ブラはギミックダンジョンと検証は得意な方で研究なのか検証なのかわからないがポーションに味を発見するほどだ。
「んじゃ、このまま右抜け法でいいんやなレバー引くぞ」
ラットマンミニオン20レベルが天井から降ってきて、俺が槍を投げて倒し扉が開くが右側の通路がすぐふさがっていた。
「真っすぐやな」
それから右の部屋が行き止まりの部屋が4部屋続き全部まっすぐ進んだ。
「これあれかなー、渦巻き状になってるのかなぁ・・JKになりてぇなぁちくしょう・・・・」
「通路がジグザグ過ぎて迷うんだよなぁ1つの通路行くのに10分ぐらいかかるし、行き止まりがないのが不自然で前やってたゲームのダンジョン思い出すわ」
「日本オリジナルコンテンツでそんなダンジョンもあったなぁ・・・」
さっき言ってたダンジョンは5×5の25部屋からなるダンジョンで真ん中を目指して進むのだが方向感覚を狂わせるようにミニマップが使えないモンスターが沢山出るなどして中央に行かせないようにできていた。
「にしてもこの部屋でまっすぐと右が通れないならその可能性も出てくるかもな」
途中の通路はジグザグに曲がりくねっていたが部屋は毎回毎回4つの扉がある四角い部屋で、今のところ真っすぐ7部屋行き、今が左に曲がって真っすぐ7部屋目なのだ。
「もしそうだったら右抜け法通じないんだよなぁ・・・・でも真ん中がゴールとも限らないしな・・・」
「まぁこの部屋が真っすぐと右の部屋進めなかったら考えよう、レバー引くぞー」
レバーを引いてラットマンミニオン20レベルが予定通り1体出てきて槍を投げ込むお仕事、扉が開き真っすぐと右の道がやはり潰れている。
「このフロア、7×7の49マスの可能性が高いぞ、真ん中がゴールかわからないけど」
「とりあえず、来た道戻るのは無しとして左に3マス後ろに3マスやな?」
地面にブラが既に製図していた。
「紙持ってくればよかったな、俺たちが最初に進んだのが右だったから東と仮定して、東に7マス北に7マス進んだから残りは6×6の36マス真ん中がゴールだとしたら西に3マス南に3マスだな」
「おぉん!そのダンジョン覚えてるけど道とか全く分からなかった!」
「仮に真ん中になかった時のルートを決めておこう、あと座標もね」
ブラが7×7マス書いた物の左上に左から右に向かって1から7の数字をつけ始め、7×7マスを書いた物の横に上から下に向かってAからGまでの英語を割り当てた。
「俺たちはチェルノに来るとき北に向かって来て入り口も予想とは少し違かったけど南側にあった、それで南から北に向かって入った」
「ダンジョンの1階も下に降りるときは北に向かって降りて行った」
「ダンジョンの地下1階で俺がバーニングデッドにヒールでダメージ与えたときは南に下がっとったけど北で仕留めて真ん中でスケルトンアーチャーにトドメさして階段は北に向かって降りたわ」
「だから方角が大体あってるって仮定したら、ここGの1から東に6マス移動してGの7でそこから北に6マス移動してAの7まで来たことになる」
「仮に中央にゴールがあるとしたら、ここから西に3マス進んでAの4で南に3マス進んでDの4だな」
「ほえー、みんななんで分かるの?あんなにジグザグだったのに」
ゆんだけ話についてこれてないから製図しているわけだがまだついてこれてない。
「7×7だったって仮定の話だけどな、大丈夫だ、道が分からなくても取りあえず俺の背中についてこい!」
ブラの目が輝いている。
「んで真ん中なかったらどうするん?」
「部屋と部屋の間がジグザグで毎回移動に10分から15分ぐらいかかってるから、別れて部屋の前まで行って様子を見てくるって作戦は取れないからとりあえず東側から攻略しよう。Dの4からFの4まで行って渦巻き状にFの4からFの6からBの6からBの5からEの5の順で、この過程で見つけられなければEの3についてから話しあおう」
「おぉん!なんかわからないけど了解!」
ブラが綺麗に製図した。
1234567
A ↓←←←
B ↓↓←↑
C ↓↓↑↑
D ○↓↑↑
E ↓←↑↑
F →→↑↑
G→→→→→→↑
「中央にあるとしたら部屋と部屋の間が10分から15分だから1時間から1時間半ぐらいか、真ん中までにゴールがなかったら真ん中で早めの夕飯にするか」
「賛成、少し頭使ったらお腹すいたしね」
「せやなぁ」
「おぉん、俺だけチンプンカンプン・・・・・」
「まぁポーションでも飲むか?」
「地下2階にはいってから歩いてるうちに回復したから結構だおぉん」
それから部屋まで行くごとに分からないゆんのために地面に製図して、レバーを引いて槍を投げて次の部屋に行ってまた製図する作業を繰り返して中央までたどり着いた。
「何もないなハズレか?」
「せやな、部屋と部屋の間長すぎやったな歩くだけでも疲れるで、予定通り休憩しよか」
「まぁでもスキル使わないでいいレベルの敵しか出ないのが救いだよな」
「ゆんカレーあっためるのに発火石かして」
「いいけど・・・未だによく分からないでゲソ・・・」
「にしてもラットマンミニオンばっかりだしこのフロアのボスもラットマン系なんだろうなぁ
「このダンジョンが聞いてたよりギミック多い方が気になるわ、近くで見ると壁が赤いからダンジョンの外みたいに触るとバッステありそうやし」
ングに言われてみて初めてダンジョンの壁が赤っぽいのに気付いた。
「ボス中とか特に壁に気を付けないとなゲインイミュニティで疫病対策できるの1人ぐらいになるだろうし」
「でも浸食されたボスに攻撃できるの多分決まった職業だけやろうから大丈夫やろ」
「おぉん!じゃぁ遠くで弓アサやってまーす」
「残ってるのは戦士職か武器職人職か魔法職か」
「あぁ、俺が出番来ても魔法なんやな」
ングが少ししょんぼりしている。
「カレーあったまったぞ」
「お米は炊いた残りがあるから新しいのじゃないけどな!」
「いや、あっためればいいじゃん?」
「イルさんそれはだめや、炊くのはできるけどゆんさん再加熱するとダークマターにしてしまうん」
「えぇ!?炊くことはできるのに!?」
「俺にだってできないことぐらいあるおぉん!」
作り置きではなく毎回炊き立てでないと暖かいお米は食べられない新事実、最後のジャポニカ米だしっかり味わって食べよう。
「美味かった!流石ブラゆんちゃん!」
ブラは親指を立ててポーションを飲み、ゆんもそれに続いて親指を立てた。
食事をしてから1時間程休憩をしてそれから階段だけでも発見しようということになりそれから1時間半ほどたっちCの6位置で色の違う部屋を見つけた。
今までの部屋はングが言うまで暗くて分からなかったが赤黒い壁の部屋でバッドステータスがありそうだったが青色の壁をしている。
「これで下の階やな」
天井からやはりラットマン系のボスである浸食された魔法のオーガラット60レベルが降ってきた、やはり胸に赤い穴があり半透明だ。
「ちょいちょいちょい、また俺なんやけど!」
「キャー!ングがんば」
「ちゃっちゃとカタつけるわ!壁役まかせたでブラ キャストオンビート ゲインイミュニティ ソーンバインドホステージ」
ゲインイミュニティでブラを疫病にかかりずらくしてソーンバインドホステージで火力をあげてあとはシューターモードで移動しながら打つのみ。
「おぉん!CRAZY Enchanter憧れるー」
「タウンティング開始だぜ!アンカーハウル!もういいぞング」
「OK パルスブリット マインドボルト パルスブリット マインドショック パルスブリット ナイトメアスフィア パルスブリット」
アンカーハウル中のブラにオーガラットが攻撃を開始する
「流石CRAZY Enchanter!エンタなのにDPSたけぇ!」
ブラがオーガラットの攻撃を受けながらポーションをがぶ飲みする
「おらおら!聞いてねぇぞ!クチチ野郎!」
「ゆんちゃん俺たちも行くぞ ハンティングホーク」
「おぉん!ちょっとまってまだ弓装備してない」
ブラのアンカーハウルが効いている間はオーガラットはブラを無視できないが切れたときの為に1ダメだが連続攻撃で少しでもヘイトを貯めておくのが俺らにできる事だ。
「装備おわった!アサシネイト!」
「すまんブラ 禊ぎの障壁張り忘れてた 禊ぎの障壁」
「アンカーハウルの効果が切れるわ 気をつけろよング タウンティングシャウト フォートレススタンス」
タウンティングシャウトでヘイト量を上昇させてフォートレススタンスで防御力をさらに上昇させる。
スキルなしで弓とアトラトルで俺とゆんが遠距離攻撃を続けているうちにングがパルスブリットを打ちながら部屋の裏に回りきった。
「オーラセイバー」
「おぉん!ングすげぇ流石CRAZY Enchanterもう半分まで削った」
「レベル差30もあるしな ラフティングタウント」
ブラのタウンティング中に攻撃されない程度こっちにも寄せてブラのリキャストタイム回復を待つ。
「ゆんちゃん わりぃ寄せすぎた頑張って回避してね ファントムステップ」
その時だった回避に成功たときに一定確率で発動するシャドウレスキックが発動してしまった。
「いや、ちょっやめて 疫病 えきびょううううう」
「ガストステップ」
俺もゆんちゃんも回避には成功したが、俺は回避に成功したがために自動反撃で疫病に。
「ちょおおお ブラ任せた」
「何やってんだ アンカーハウル」
「イルさん草はえる、避けたのに疫病になってるし、もしかしてシャドウレスキック発動した?流石カウンタープロ」
「そのまさかだわ・・・・」
ングのパルスブリット乱射でオーガラットのHPは0になり石化した。
「バーニングデッドの時と同じやな俺がはめるんか?」
「どうぞどうぞ」
「んじゃ入れるで」
赤き浸食石をはめ込むと石化が解け透明だった部分が赤くなっていく。
「今度はこのラットマンどうするん?壁に穴でもあるわけじゃないし」
「天上じゃね」
「上にはまれ!ラットマン!」
見かけによらない巨体でジャンプし天上に張り付き地震がはじまった。
「あっとったようやな」
「イルさん疫病でワロ」
「しょうがないじゃん勝手に発動したんだからさ、今日はここで休もう」
「下の階いったらいつ戦闘があるかわからないしな」