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鼓星  作者: 吉川元景
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震える

その後父上や春、景、婿殿で雫について話し合った


雫はこのまま父上の屋敷で出産まで過ごす

産まれた子は"乃美の子"として育てる

床上げ後は儂の屋敷で引き続き小姓として過ごす

父上から雫に未来について聞かない


これが決まったことだった。

話が終わり、部屋を出てしばらくすると元春が

「ふっ…ふふっ…」

と急に笑い始めた

「どうしましたか、春兄上。」怪訝そうな顔で景が春に聞く。

「いや、父上って怒る時凄く怖いよなーって思って。」

「子供の頃に折檻されたことでも思い出したのですか?」

「あぁ。あの時も相当怖かった。」

元春が何かを思い出したかのように震えるのを見て

「確かに父上は凄い人だ。だからこその迫力なのだろう。」

と言ったら

「迫力というか…覇気というか…。」

と景まで苦い顔をしていた。


今日は本当に冷え込む日だ。

父上と対峙した際に生きた心地がしなかった。

出来ることならばこれから先父上と意見が対立するようなことなんて無ければよいのだがと思いながら白い息を吐いた

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