プロローグ
乙女ゲーム、それは女子の夢であり憧れ。
イケメンでモテモテの男の子と恋愛する恋愛ゲームの総称である。
女子であれば、乙女ゲームの主人公になってみたいと思ったことが一度はあるのではないだろうか?
しかし、乙女ゲームを男子から見たらドン引きの一言である。
あのキザでクサくて甘い言葉を吐くイケメン。鳥肌ものである。
俺も乙女ゲームは正直言って嫌いだ。
あんなもの耐えられない。
そんな俺だが、友達の女子にお願いされて、乙女ゲームのルート別攻略法をパソコンで印刷してあげたことがある。拝みに拝まれて、ドーナッツまで奢られては引き受けるしかなかった。
あの時の俺は、登場人物の名前を見て、こんな名前ありえんだろ。と呟いたものだ。
…………その名前が俺の名前になるだなんてその時は思ってもいなかった。
印刷した次の日、学校へ行く途中、俺は通り魔に刺された。
……意識を失いながら、カバンから乙女ゲームの攻略法を印刷した紙が出てるのを見た人が、ドン引きしてるのが見えて死ぬほど恥ずかしかった。
目が覚めたら、病院っぽい場所で。
体の感覚が何か変だなと思って手を見ると異常に小さい。
手術で使った薬で幼体化したとしたらコ○ン君もビックリだ。
……そんな薬あるわけないけど。
その疑問はすぐに解決した。
どうやら、俺は転生したらしい。
そんな俺の転生後のプロフィールは
神宮リュウ。小学2年生。家族構成は父、母、俺、妹の4人。
これは、友達に頼まれて印刷した乙女ゲームの攻略法に載ってた攻略キャラのプロフィールと全く一緒だ。
姿も幼くしたらまんまこんな感じだと思う。
乙女ゲームに男の俺が転生とか、誰得!?
いや……ちょっと軟派な見た目で茶髪だけど、イケメンでお金持ちの家に転生できたんだ。
ラッキーじゃね?誰得!?って言ったけど、むしろ俺得だろ。