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プロローグ
この物語には暴力的な表現が含まれます。
苦手な方は直ちに閲覧を中止してください。
大丈夫な方は是非ともお気をつけて。
木々を撫でる風が肌をツンとさす3月。
卒業式を迎え、私たちはこの学校から羽ばたいていく。静かで教師の声が心地よい授業も、ワイワイと楽しげな休み時間も、部活に勤しむ声が聞こえる放課後も、とうとう最後の日となった。この3年間、本当に沢山の思い出ができた。忘れられない、忘れることなどないそんな思い出。朝お弁当を持たせていってらっしゃいと玄関まで見送ってくれる母、登校中の友人との何気ない会話、厳しくも愛情持って接してくれるテニス部の顧問、全てが昨日の事のように思えてくる。
ふと涙が頬を伝う。
あぁ、そうか。
今日で、
今日でやっと
この地獄から開放されるんだ。




