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詩集

お母さん、いつ帰ってくるの?

作者: うさみち

 昨晩、家に電話した。


 私が子どもたちの声を聞きたくて。


 安心したくて。


 でも、電話してすぐ、後悔した。



 ――繋がってすぐ、娘が大泣きしたからだ。



「ねぇ、お母さん、いつ帰ってくるの」


「まだわからないの。ごめんね」


「先生にいつ帰れますかって、明日聞いて」


「うん、ごめんね」


「うわあああああん。会いたいよう、お母さんがいいよお。会いたいよおおおおおおおお」


 5歳の娘はずっと泣き続けた。


 まだ3歳の息子は、どういうことか、わからないみたい。


 電話が終わってすぐ、私も、泣いて、泣いて。


 すごく泣いて……。


 思わずナースコールを押して助けを求めた。


「苦しいです、心が、苦しいです」


 って。


 安定剤をもらって、落ち着くまでずっとずっと


 泣き続けて、娘はどうしたかな?


 ってもう一回電話してみたら、驚くくらい


 ケロッとしてた。


 子どもってすごい。


 でも、我慢、してるんだよね。


 わかってるよ。


 伝わってるよ。


 毎日想ってるよ。


 お母さんが一番弱いかもしれないけど,


 こどものために、頑張るんだ。


 早く退院、できるといいな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おこたちの泣き声、辛いですね(´;ω;`) だけどきっとそれは、今まで頑張って子育てしてきた証拠だと思います。 きっと今は、休む時。神様がくれた休養の時間。 だけど休むのって、本当に難しい…
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