大波乱!測定大会開始!やっぱ虫どもは基本弱いですね!でも姉と光さんはやっぱ可愛いですね!
僕たちは今外の魔法演習場に来ていた。
「はーい。では皆さん!1時間目から3時間目の授業は毎年最初に行われる成長測定です!種目は最初に魔法威力測定、次に身体能力測定、最後に模擬戦大会です!
細かいルールの説明ですが紙に書いてあるので個人で読んでください!では5分以内で各個準備をしてください!」と言うポンコツ教師の言葉で皆それぞれ準備を始める。
僕はとりあえず配られた用紙に目を通すことにした。一応最強の僕がルール違反で負けるなんて嫌だからね!
そう思いながら僕はとりあえず配られた用紙に目を通す。
ーーー
〜魔法威力測定について〜
ルール
1.人を巻き込まない威力の魔法を使う
2.自己強化系は無し
3.従魔系も無し
〜身体能力測定について〜
ルール
1.魔法の使用有り(ただし人を巻き込まないもののみ使用可)
2.コースは1500メートル先にあるゴールポールに触ったらゴールとなる
3.従魔系に触らせるのは無効(ただし従魔に騎乗するのは有り)
〜模擬戦大会について〜
ルール
1.対戦相手を殺してはならない(四肢損失程度なら回復可能なので可。ただし出血多量で死んでしまう可能性のある魔法は禁止)
2.観戦者を巻き込んではならない
3.審判の判定は絶対
4.対戦形式はトーナメント式
5.勝利条件は審判が続行不可と判断した場合、または降参と言った場合試合終了となる。
ーーー
(ふむふむ。中々僕に有利な内容だね!四肢損失が有りなら僕も戦いやすいし………何より走らなくていいのは楽!)と思いながらニヤニヤ笑う僕。周りから見れば気に触れた頭のおかしいやつである。
「レインくん………どうしたの?何かおかしなことでもあった?」と聞いてくる光さん。それは馬鹿にしたようなものではなく心配している人の様子だった。
うん。やっぱり光さんは優しいね!
「いや、大丈夫ですよ!僕に有利なルールなのでつい……………走らなくていいのは楽で嬉しいですね!」と答える。うん。受け答えは大事だよね!まぁ人間相手なら………だけどね。
「なるほどねー。毎回空を飛んだりしてる人とか従魔術使ってる人いるしね。
まぁ身体能力測定とはこれ如何に!って感じだけどねー。実際は危機的状況でどれだけ早く離脱出来るか測るためのものらしいしね!」と可愛らしく言う光さん。周りのアリ共の怨嗟の視線が鬱陶しいですね。消滅させたくなります。
「まぁ僕からすれば従魔術や飛行なんてゴミですけどね!」と言う。別に飛行が出来ないから根に持ってる訳じゃない。
だって飛行くらい出来るもの。じゃあなにがゴミかって? それは僕が優秀な力を持ってるからに決まってるじゃないですか!
「確か飛行魔法も従魔術もかなりレア適正だった気がしたんだけどなぁ…………じゃあ因みにどんな能力なの?」と首を傾げながら尋ねてくる光さん。コトンと!コトンと!可愛すぎて抱きつきたくなりますね!と思うレベルです!
とりあえず僕は「ひ・み・つ」と答えておいた。だって驚いてほしいしね!
しかし周りの欲情アリ共が目をハートにしてます。むかつきますね。うざいですね…………視力を消滅させてやりましょうか。
そう思っていると気づかぬうちに消滅魔法球を出していたのかアリ共が後ずさっていた。
まぁいいでしょう。今の僕は機嫌がいいので。なぜ機嫌がいいかって?それは光さんに抱きつかれているからです!堅め技ともいいますが。
そんなことをやっているとどうやら5分経ったのかポンコツがやってきた。
「では皆さん!魔法威力測定に移ります!では一人ずつ的に向かって魔法を放ってください!威力は測定器に映し出されます!
では一人ずつ放ってください!」と言うポンコツの言葉で生徒が一列に並ぶ。
因みに1クラスに12人で1学年に3クラスだそう。因みにクラスはランキング順で決まりAクラス、Bクラス、Cクラスに別れているらしい。うちら?うちらは当然Aクラスですよ?
自分が入ったのでAクラスは13人になったらしいがまぁ関係ないよね!
因みに今日は一人休みだから12人だそうです。
そんなことを考えていると最初の人が規定の位置に立ち始め詠唱を始める。
「水を司る精霊よ!獰猛なる水を生み出し我が敵を打ち滅ぼせ!『ウォーターボール!』」
えっ、長い。詠唱長くない?しかも割とショボい!長い割にショボい!しかもなに?獰猛なる水って。意味分かんないよ!弱すぎだろ!
ってなんで本人あんなにドヤ顔なの?なんだろうあのドヤ顔………滅ぼしたくなる!
威力 『128』
うーん。基準が分からないけどさぞ低いんだろうなぁ…………
そんなことを思っていると
「『おおぉーー!』」と言う数名の歓声が聞こえてくる。
…………………えっ?っえ?今のどこに歓声要素あった?と疑問に思っていると次はなんかキザっぽいやつが前に出て詠唱を始める。
「『阿修羅』」と唱えると魔法陣が9つ現れその中からファイヤーランスらしきものが現れ一斉に的に向かって飛び出す。
同時に的に当たったファイヤーランスが爆発を起こし衝撃波のようなものがこちらにくる。うん。まぁ中々だね。まぁ所詮中々だけど………
僕と姉さんと光さん、あとエリカと呼ばれるやつ以外がぽかんとしていると威力が表示される。
威力 『1869』
おぉ、さっきの10倍以上じゃん。と思っていると周りから「おおぉ!」と言う歓声や「流石炎帝と言う声が聞こえてくる。
炎帝とはなんぞや?と思っていると次は光さんが規定の位置につく。
やっぱり可愛いな。
そんなことを考えていると横に先程の炎帝と呼ばれるの人が通り、去る瞬間近くで「調子に乗るなよ?光は渡さない。」と言ってから去っていった。なんかムカついた野手消滅させてやろうかと思ったが光さんが詠唱を始めるのでそちらに視線を向ける。
「火の精霊よ。私の願いに答え顕現せよ!滅ぼせ『フレアキャノン!』」と唱えると一直線のレーザーみたいのが現れた的に衝突する。うん。中々の威力だね!流石光さん。まだまだだけど今度僕が鍛えてあげればいいし!
周りの人はなんか特に歓声をあげなかったが炎帝と呼ばれる変態虫の後だから仕方ないだろう。なにせあいつもあれの持ち主だろうし。
すると威力が表示されていたのでそこに目を向けるに1267だった。全然最初のやつより高いじゃん。ってか最初の歓声なんだったんだよ!そんなツッコミを入れてから約8人が魔法を放った。特に見どころがなかったが唯一良かったのがエリカと呼ばれる少女だろう。
なんと威力値2008だ。
さっきの炎帝より高いじゃんと思っていると周りは「流石氷帝」と言っていた。彼女もあれを持っているんだろう。そう考えているとついにマイビューティフル美人女神姉こと姉さんの番がきた。
まぁ姉さんそこまで強い魔法使えないけどね!まぁその分美の女神も嫉妬で狂うレベルの美貌の持ち主だけどね!マジ姉さん可愛いっす!と思っていると予想外の魔法が放たれた。
「雷の精霊よ!私の願いに応えなさい!焼き焦がせ、『黒い稲妻』」
と言う詠唱によって現れた魔法陣から稲妻が放たれる。的に当たるとドカンっ!という音をたててからプスプスと煙をあげていた。
思わずえっ?と驚いていると姉が喜びながら僕に抱きついてきた。
「ちょっ、姉さん?!いつの間にこんな魔法使えるようになったんですか!」と聞くとえへへっ、と笑顔を浮かべながら
「レイちゃんを驚かせようと練習したんだ!」と教えてくれた。凄く笑顔が可愛くてもう理性を抑えるのがやばかったです!
因みに威力は1580だった。あの変態より低いとはいえ中々の威力だった。
あれを持ってないでここまでを出せる者は同年代にはそこまでいないだろう。
そんなこんなで僕の番がやってくる。
「ポンコツ…………じゃなかった、ポンコツ教師、消滅って使っていいですか?」と一応聞く。まぁ念の為だ。
「言い直してないよね?!せめて言い直してよ!ポンコツって………………酷いです。先生泣いちゃいそうで「早く教えてくれない?消滅させるよ?」はひっ!だ、大丈夫であります!どうぞ使ってください!」と答えてくれた。大丈夫と言うなら大丈夫なのだろう。
これで僕も安心して使えるね。
「『消滅』」と唱える。
まぁ一瞬で的が消え去りましたよ。今までことごとく魔法を防いできた的が。測定器ごと。
「へっ………………………?っ?!ちょちょちょ何してくれてるんですかレイン君!
的は消して良いとは言いましたが測定器まで消して良いとは言ってませんよね?!ねぇ!どうしてくれるんですか!あれ幾らか知ってますか⁉100万ですよ100万!ねぇ!聞いてます!」と言って慌てた様子で肩をガッチリ掴み揺さぶってくるポンコツ。僕知らんがな。まぁハゲを脅迫すれば許してくれるっしょ!最悪学園消滅と許すのどっちがいいか聞けばいいしね!
でもその前に………………
「あんたがいいって言ったんでしょうこのポンコツが!揺さぶるんじゃない!仕方ないじゃん測定器も的判定されるなんて!」と言って反論する。そう。この消滅中々適当なのだ。
例えば対象を足にすると両足が消滅する。ちゃんと指定するときは右足、や左足、にしなければいけないのだ。
使っていいって言ったやつが悪い!僕悪くない。全部ポンコツの責任。
まぁ僕としたことがうっかりうっかり。
そんなことを考えているとポンコツが肩から手を離しちょっと落ち着いたのか話掛けてきた。
「はぁ…………はぁ…………なんかもういいや………それで威力についてだけど測定器ごと消滅しちゃったから分からないんだよね。予備でもう一台あるんだけどさ…………レインくんって消滅以外使える?」と聞いてきた。うん。中々優秀な発言。今度からぽんこつ教師にランクアップしよう。あれ?なんかひらがなだと余計ぽんこつに見えてきたんだけど…………まぁいいよね!ぽんこつはぽんこつだし。
だけど一言。
「当たり前じゃないですか! 僕をなんだと思ってるんですか!僕は世界最強ですよ!そのくらい造作もありませんよ!あとほんとに僕のことをなんだと思ってやがんだですか!」と聞く。すると周りからとんでもない回答が返ってきた。
「ブレーキが姉のシスコン暴走電車」
「頭のネジが外れたやつ」
「学園長を脅迫するやばいやつ」
「女好き」
「ハーレム作ってる変態」
「口が悪いやつ」
「消滅消滅口走るイタいやつ」
「だぁぁぁまらっっしゃぁぁぁぁい!なんなんですかアリ共が揃いも揃って!消滅させますよ?!と言うかぽんこつ教師!あんたまでなに悪口言ってんだ!教師でしょ!諌める立場でしょう⁉誰がブレーキが姉のシスコン暴走電車だよ!一番酷いじゃないですか!このぽんこつ教師!」
うん……………アリ共が酷い。泣きそう泣きたい。消滅させたい。しくしくしく…………
「レイン君も大概酷いよね。ぽんこつって…………まぁいいや。そこにある的に打って。」と言って何故か疲れた様子のぽんこつ教師。自業自得ですね!
そう考えながらも僕は規定の位置にまた立つ。
そして詠唱を開始する。
「『氷の薔薇の巨人』」
と言う詠唱で現れるのは体全体に薔薇が絡みついた氷の巨人。
体長は大体50メートルくらい?まぁ中々の大きさですね!
そんなことを考えていると氷の薔薇の巨人が拳をひと振り。
ブォン!と言う音と共に腕が振られ的を粉々に破壊する。
すると氷の薔薇の巨人は任務が終わったかのようにぴしっと敬礼してまるでいなかったかのように消滅する。
因みに見ていた奴らは口を大きくあけあんぐりとしていた。
oh…あんぐりー………なんちって。
そして氷の薔薇の巨人が振りぬいたときに舞い上がった砂煙が晴れ表示された威力値は……………258452
うん。まぁ大体そんなもんだよね!
中々の出来に僕が一人で頷いている中他の者たちはずーーーーーっと沈黙していた。
その沈黙は2時間目の身体能力測定の担当教師が来るまで続いていた。
ちょっと今日はゆったり目です。明日からはまたぶっ放していく予定なんでよろしくお願いします!
え?これでも十分やばいって?のんのんもっとぶっ放していくぜいぇ〜
今現在睡眠不足でやばい状況の遥です。未だにこの作品がローファンタジーなのかハイファンタジーなのか迷っています。
どちらかわかる方はコメントくださいよろしくお願いします!
ではどろん!! |ω・) |・) |) ※パッ
追記
ちょっと学校が近いので1,2週間ほど開くかもしれません。m( _ _ )m