表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

M4[ゲリラ工作戦]

レイソル:

「あ、おい!‥‥」


ゲリラのような格好を

していたが、

あれは明らかに

俺とほとんど

同じ世代じゃないか。


レイソル:

「…ったく。

これからどう動くか‥」


ダアァァーーン!!


この廃屋のビルに

弾が飛んできたらしく、

屋根の一部が

1階に落ちてくる。


レイソル:

「くっ……ん?」


2階から

見えていたものは、

大きな無線機のような物

や死んだ人間だった。

見ただけでわかる、

顔は下を向いているが

その出血は酷く、

腕は垂れ下がっていた。


無線機か‥‥


レイソル:

「ここに避難場所で

連れてこられたと

いうことは、

ここにはよく行き来する

ということ。

つまり、テロリストの

本部の可能性があるな」


2階へと続く階段を

崩さないようにそっと

のぼってみる。


レイソル:

「…やっぱりな」


今となってはただの瓦礫

だが、その下にはここら

一帯の地図があった。

他にも

作戦会議のためか、

長テーブルもあるし

皿などもあった。


そして何より‥‥


レイソル:

「もし、この無線機が

壊れていなければ、

きっと、繋げば‥‥」


[?:

「おい!

命令を仰ぐ!」]


レイソル:

「(仰ぐ……

つまり、この男が

司令官か)」


[?:

「応答!、早く!」]


この声はさっきの。

やはりテロリストか。


レイソル:

「こちら……あ」


…不味い。

俺の声はすでに

知られている。

俺がここで声を出せば

俺の身がどうなるか

わからない。


[?:

「……どうした?」]


……これしかない。


[?:

「どうし‥」]


レイソル:

「聞こえるか、

テロリストたちよ」

Ι

Ι

M4《ゲリラ工作戦》

Ι

Ι

[?:

「!、誰だお前!?

犬飼はどうした!」]


レイソル:

「彼なら瓦礫の下敷きに

なって死んだ」


[?:

「何だって……

お前は誰なんだ?」]


レイソル:

「俺の名は……」


名前か…

まあ、俺の好きな漫画の

主人公の名前でいいか。

実際、似てるやつも

いることだしな。


レイソル:

「…R−O

《アールゼロ》だ」


[?:

「アールゼロ……

お前は何をする気だ」]


アールゼロ:

「何か?

決まっている。

まずは、この現状を

打開しないとな」


[?:

「…アール、

そんなことできるの

あなたに」]


あの女か。

うまく流してくれるな。


アールゼロ:

「もちろん。

君たちの現在地などの

知り得る限りのデータを

ここのパソコンに

送ってくれ」


[?:

「…信用しても

いいのか?」]


アールゼロ:

「死にたく

ないのならな」


[?:

「……わかった」]


……ピピッ!


来たな。

……敵戦力は9、

味方戦力は伏兵を含めて

残り4か。

地形もまあ悪くない。

あとは、

敵の戦術を見抜く力と

手駒の使い方だな。


アールゼロ:

「……よし。

ではここに載っている

識別ナンバーD2とD3

は南南東の方角に移動!

D1とD6は

そのまま武器を構えつつ

散開しろ!」


[テロリスト:

「了解!」]

Ι

Ι

目的地についた

D3。


彼はおもむろに

無線のスイッチを切り、

D1と

プライベート通信回線

を開いた。


D3:

「なあ、皐月。

あんなよくわからない

奴の言いなりに

なるのかよ?」


皐月:

「犬飼が死んだんだ。

他に指揮をとる者が

いなくなったいじょう、

彼に今は従うしかない」


D3:

「だからよぉ!

あのアールゼロとかいう

よくわからないやつを

信じて戦えるのかよ!」


皐月:

「それは‥‥」


[アールゼロ:

「D2、D3。

およそ13秒後に

付近の廃ビルを片っ端

から破壊しろ」]


D3:

「了……ってはあ!?

何だよ

その13秒後って!」


[アールゼロ:

「敵の移動中に生じる

地面を通して伝わる波を

ここの機器を使って

計算した結果だ」]


D2:

「じゃあその廃ビルを

片っ端から破壊しろって

いうのは?」


[アールゼロ:

「…時間だ。俺の合図に

合わして撃て」]


D2:

「いやだから何で」


[アールゼロ:

「やればわかる。

……3、2、1、

…今だ!」]


D3:

「あーもうっ!

やればいいんだろ、

やれば!」


ダダダダダダダッ!!


ドッ、ドダダダガダ!!!!


そして廃ビルは勢い良く

倒壊した。


敵兵:

「うおっ!

何だどうし‥あああ!!」


徘徊していた

敵ハイドラ2機は

見事にビルの瓦礫の

下敷きとなって

爆破した。


[アールゼロ:

「…ということだ」]


D2:

「う、嘘だろ‥」


D3:

「た、倒した…

俺が、敵をーーっ!!

…痛ぇ!」


喜びのあまり、

両手をコクピット内で

振り回し痛がるD3。


[アールゼロ:

「(実際俺もここまで

うまくできるなんて

思っていなかったが、

…できる。

こいつらを使えば!)

……次だ。

D1、D6。

出番だ」]


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ