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サイコパス

作者: 城崎 曇

ニュースや新聞で見る人の死は軽い。交通事故で死亡した1人の男性は痛みを感じたのか?そんな考えに至る前に次の芸能ゴシップのニュースに移る。


なぜだ?


映像や画像を介して飛び込む人の死はなぜかフィクションのようで胸に来る痛みも悲愴な気持ちも湧いてこない。火の中で苦しみ亡くなった35名の苦しみを想像する前に一瞬悲しい顔をしたタレント達は少し浮かない顔をした刹那次のじゃんけんのために笑顔へと変わってゆく


それはなぜだろう?


絶望して身を投げたものを実際に見てもスマホを介して見る民衆は何を思うのだろう。ある日ビルから飛び降りた少女は最期の瞳に何を映したのだろう。そんな事を考える前にSNSでは凄惨な映像が大量に出回る。


一体何故だ


目の前で電車が人を跳ねた時、真っ先にカメラを構え人が死んでいった悲惨な状況をいち早くシャッターに収める。そして遅延した事に対し憤り、構えたカメラから流れる地獄の映像を皆に公開する。


マスコミが否定される今、日本人1人1人がそういったモラルの欠如に陥っている。

自分目で見て心で感じることを放棄し、全て電波に頼り感受性を失った。

心で命を感じる事を辞め、電波と電子で命を測る事がいかに愚かでと醜いかを知らねばならない。


悲しいかな日本人の殆どはこの現状に気づかず、マジョリティーに溶け込む国民性が災いしいつの間にか自分もそれが当然だと思い込み安心する。


数年後、目の前で殺人が行われようが肉親が亡くなろうが感情を失った日本人の心は動くのだろうか

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