とある人気者にインタビュー
お久しぶりですにゃ(=^ェ^=)
にゃんた再来ニャー。
夢に見た前作を妄想補完して、続きにしちゃいましたにゃ。
初めまして、かな?
どうも、水瀬 涼です。
今日はちょっと、聞いて欲しいことがあるんだ。
先ずは『ボク』と、秘密の共有をして欲しいんだ。
誰にも言わないって約束してくれる?
約束してくれたんなら話そうかな…
ボクの本当の名前は、涼と書いて、すずかって読むんだ。
りょう、じゃないから間違えないで欲しいな。
大学の人達には、男だと思われてる。
瑛兄もボクも、誤解を生むような言動を態と取っている。
けど、ボクは歴とした女。
まぁ、胸はあまりないし、背は高い方で声は低い方なんだけど(女の子としては、ね!)。
ボク、自分では可愛い物が大好きな普通の女の子だと思うんだけどなぁ。
この『ボク』っていう一人称に加えて、もともとのさっぱりとした性格もあって、さらに男の子っぽさが出るらしい。
というのは、幼馴染の星夜の談。
セイはよく、ボクの面倒を見てくれる。
ボクは彼に言わせると「天然・無自覚・ドジっ娘」らしいからね。
昔っから、ボクのおっちょこちょいな失敗をフォローしてくれる。
だから、セイはボクの3人目の兄みたいなものなんだ。
え?
2人の間違いだろって?
あれ?言ってなかったっけ?
ボクには、瑛兄の他にもう1人兄がいるんだって。
じゃあこの際、説明しちゃうね?
ボクにはもう1人の兄の優兄がいます!
水瀬 優って言うの。
なになに⁇写真が見たい?
えー?仕方ないなぁ…
本当はあんまり見せたくないんだけど…
特別、ね?
じゃーん!これでーす!
え、画面が見えない?
んーなんでだろ?
優兄はね〜。
なんとなんと、お医者さんなんだよ!
新人だけど、有望株なんだって!
長身に白衣が似合うの!
カッコイイでしょ?
銀縁眼鏡も似合うと思うのに、勧めても掛けてくれないんだ。
優兄には、瑛兄とは違って、柔らかくって暖かい雰囲気がある。
まるでお母さんみたいな。
優兄は、瑛兄とボクとはだいぶ歳が離れてる。
瑛兄が20歳でボクが19歳、優兄は29歳。
ちなみに、ボク達兄妹に親はいない。
だから、優兄がボク達の保護者の代わり。
はぁ…話したの初めてだ…
なんか話が暗くなっちゃったね…
もう聞くのやめたい?
重くてもいいから、ボクが良ければ話してって?
ありがと。
貴女は優しいね。
聞くのが辛くなったら言って?
途中でもやめるから。
さっき言ったようにボク達には、親がいない。
死んじゃったっていう訳じゃないんだけど、ボクが小学生になる前に、突然、両親が居なくなっちゃったから、ボク達は親戚に引き取られた。
でも、親戚はあまりボク達に優しくなかった。
寧ろ、ボク達のことを目の敵にしていた。
何故かは、よく分からないけど、顔がなんとかって言われた気がする。
その頃から兄達は、ボクに男の子っぽい振る舞いをするように言ってきた。
理由はわからない。
兄が絶対だったボクは、訊かなかったから。
優兄が社会に出てから、ボク達は親戚の家を出た。
幸い両親は、お金は置いていってくれた。
居心地ってやっぱり大事だよね…
…ごめん。
これ以上は話したくない。
こっちから話すって言ったのに、申し訳ない…
聞いてくれて、ありがと。
ボクにはあんまり、秘密って向いてないからさ。
楽になったよ。
で、なんで優兄の話になったんだっけ?
聖?
そうだよ、セイの話をしてたんだった。
ねぇ。
今度は、相談に乗ってくれないかな?
これも、誰にも言わないで欲しいんだけど…
え?
いいの?!
やったぁ!
本当にありがとう!
あのね。
実は、ボク…
セイに告白されちゃったんだ。
あ、もちろん、セイはボクが女だって知ってるよ?
へ?
ボクの気持ち?
い、い、嫌だなんて!そんな!
だって。
セイは、優しいし。
辛い時も傍にいてくれるし。
呆れたように苦笑しながらも、いつもボクのお願いも聞いてくれる。
セイを嫌いなんて、あり得ない。
家族同然に好き。
幼馴染だから、ちっちゃい時から知ってるしね。
でもね…
だからこそ、なんだ。
正直、戸惑ってる。
今の関係を壊してしまうのが怖い。
セイと一緒にいるのは、小さい頃から当たり前のことで。
突然、側からいなくなっちゃったら…
かと言って、簡単に恋人になる訳にもいかない。
一歩進んだ関係になるなんて、考えたこともなかったんだ。
家族と言うか、勝手に兄みたいに思ってたからさ。
大学の皆はボクのこと、男だと思ってる訳だし?
…?
ごめん、聞こえなかった。
もう一回言って貰える?
…なま?
何のこと⁇
び、びーえる?
何なの!?
はすはすって何⁈
え?え?
凄く息が荒いんだけど大丈夫っ⁈
!
血がっ!!
どうしよう、ティッシュ、ティッシュ!
もえ?とか言ってないで鼻押さえて!
大丈夫?
落ち着いた?
お見苦しい所をって…
まぁ、確かに驚いたけど。
貴女が元気そうで良かったよ。
何の話をしてたっけ?
なんか、このくだりちょっと前にもやったね。
あぁ…
告白、かぁ…
今まで沢山の女の子達が瑛兄に告白するのを見てきたけど、恋が叶って幸せそうにしてる子は見たことがないんだ…
つまりは皆、瑛兄がフってるっていうことなんだけど。
そのせいなのか、告白して幸せになれる自分が思い浮かばないっていうかさ。
よーするに、否定されてフラれるのが怖いんだ。
関係が変わるのが怖いとか言ったけど、ただ伝える勇気がないだけなんだよね…
だから、いつも取り囲んでくる女の子達は凄いなぁって思うんだ。
羨ましい。
ボクだって、彼女達みたいに可愛く女の子らしくしていたら、自分に自信が持てたのかなぁ…?
隠し続けるのは、しんどい…
男の子達と仲良くなりやすいのは、友達が増えるんだから嬉しいけど、セイが好きなんだ。
セイには、ちゃんと、人前でも女の子扱いして欲しいよ…
どうしたらいいんだろ…?
作者の駄文を、ここまでお読み頂きありがとうございましたにゃ。
これからも、ちょこっとずつ活動するので、見てくれたら嬉しいですにゃん♪