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恩讐の宮本武蔵×軍チカン兵衛

作者: 橋本ちかげ

さて、約1年ぶりのチカン兵衛、復活でございます。

井川林檎さま『恩讐の宮本武蔵』とのコラボ企画、相変わらずな奴らですがよろしくお願いします('◇')ゞ

(ナレーション)「天下の剣豪宮本武蔵来たる!…いや、来たらいいのになあ…と言うことで黒田長政率いる福岡城下は、垂れ幕貼ったり、B級グルメイベントやったりして、剣豪で町おこしを画策しようとしているのでした…」


 長「…ううん、今、熊本かあ…細川殿、武芸の話になると長いからなあ。我が藩には、来てくれないのかなあ。もう、金メダリスト級の大歓迎するのになあ…」

(やたらといそいそする長政、武蔵の現在地をヤフーニュースで観て、どきどき。そこへ、張られたゴールテープを切って、チカン兵衛登場)

 長「あっ、父上!それは武蔵殿のために…」

 チ「うるさいわ!わしは藩祖だぞ!?ウェルカムって言ったらわしだろ!?」

 長「いや、父上はどちらかと言うと、県警の留置場がウェルカムでしょう?」

 チ「そんなに父親を犯罪者にしたいか!てゆうかなんでこっちで、ウエルカムしてんだよ!?武蔵熊本でストップだわ!なめんな巌流島!黒田家は宮本武蔵となんの関係もないっつーの(-"-)」

 長「それは分かってますよ、父上。(小声)でもほらやらしい話、万が一、ってことってあるわけじゃないですか。今年の大河で戦国も打ち止め、下火なんですよ。父上のブームも今は昔…ですし、そろそろ新しいトピックスがないと我が藩のイベントも左前って言うか…」

 チ「長政その通りだが…なーんかしばらく見ない間に、本当にやらしい話するようになったなあ(;´・ω・)」

 長「やらしいですよ!やらしくてすみませんねえ!私はねえ、父上と違って家計背負ってるんですよ。私には家庭を顧みず、趣味に走る時間も、お金もないんですからね!?」

(長政のスマホ、着信入る。長政、あわてて出る)

 長「あー、ごめんごめんごめん…うん、えっ、なに!?武蔵こっち来んの!?…もつ鍋食べたくて!?父上、来ますよ。天下の大剣豪、北九州上陸ですよ!(声甲高くなる)ほっほう!これはもはや?空前絶後のオッ!お客さんがッッ!ぽうやあ!来まっせ来まっせ。宮本武蔵でー黒田家もガッ○リーーーー(゜Д゜)ノ!!」

(目がドルマークになる長政)

 チ「って誰だよお前。伏字を使うな伏字を!…長政、あんなに健気な子だったのに、今や金の亡者か。わしたちみたいな商売はなあ、キャラがブレたらおしまいなんだぞ。大体もつ鍋って。本当それ武蔵なの…?」

(そのときばたばたと大挙してお客到着。しかしよく見ると秀吉に三成、なんか見慣れた面々)

(秀吉)「なんじゃ、博多どんたくじゃないのか。剣豪B級グルメ祭?なに焼きそばあんの?…しっかしチカン兵衛、都落ちしたとは言え、せっこいイベントやっておるのう」

 チ「余計なお世話ですよ、太閤殿下だからって言いたい放題言って。わしだってねえ、別の意味でやらしいこと考えていかないとやってけないんですよ。ちちしりふともももねえ、ただじゃ激写出来ないんですから。家庭を顧みず、趣味に注ぎこむムダ金が欲しいんですよ!てゆうかスポンサーになってくださいよ!」

 長「父上、なんかさっきと言ってること違くないですか…」

 チ「違くない。元々わしはこう言うキャラなんだ!」

(三成)「とりあえず、法に触れる販売物やイベントは、ないようですね。まースポンサーになってあげてもいいですけど、どうかなあ。これじゃSNS映えしないでしょう。チカン兵衛殿にしてみれば、つーまんないと言うか、フツーの思い付きですね。ま、大それたことは考えず、泥臭ーく地味に頑張ったらいーんじゃないですか」

 チ「喧しいわこの条例違反者、だーれがお前に協賛しろって言ったよ!?わしだってなあ、こんなちちしりふとももじゃないイベントなんて気が進まないんだよ。『宮本武蔵が巨乳美少女JKだった件』とか、そう言う案件だったらもっと気合い入るっつーの」

(するとさらに、白衣を着た集団到着。背中にタンクを背負って、消毒液を噴霧中)

 長「あっ、こら!何するんだ!?屋台で食べ物売ってるんだぞ!?」

 白衣A「えー、徳川幕府保健衛生所です。こちらで衛生によろしくない環境で食べ物を売っている、と匿名の通報がありまして」

 長「ええっ、営業許可取ってますよう、ほら(あおい)の御紋。(許可証を見せる)うちは素人じゃないんだから。そんな危険なこと絶対してないですって」

(白衣B、Aの袖を引っ張って垂れ幕を見させる)

 白衣B「あーだめだよお兄さん。宮本武蔵呼ぶんなら、食べ物違反になっちゃうよ?」

 長「(半笑い)ばっ、馬鹿な。えっ、ちょっとそんなわけないでしょ。天下の剣豪さんだよ?あの宮本武蔵だよ…?」

(話している合間にも、むっと鼻をつく極悪な異臭。髪も服もぼろっぼろの武蔵登場)

 武「もつ鍋を食べるでござる。これ拾ったでござる。お通じ殿と二名、ただでござる」

(びらっとタダ券を差し出す武蔵。しかし、すっごい臭い)

 秀「くっさ!なにこれくっさ!目に沁みる…」

 お通じ「武蔵殿、消臭を!街に入る前に、無臭になる約束でしょう!?」

 武「嫌でござる。めんどいでござる」

(抵抗してみたが、お通じに引っ叩かれて、無臭の秘法を使うくさし)

 長政除く一同「だめだわありゃ。あいつはイベントだめだろ!?」

 長「だっ、大丈夫ですよ!そう風呂だ…お風呂に二、三回入れれば!」

 お通じ「すいません皆さん、くさし…じゃなかった武蔵殿お風呂NGなんです。もつ鍋、テイクアウトしたら去りますんで!ごめんなさい!」

 三「帰ったらだめでしょ。このイベント。根本から」

 秀「おしまいだな」

 長「(半泣き)なっ、なんてこと言うんですか、あんたらこそとっくに終わってる癖に!邪魔だなあ、もうみんな帰って下さいよ!」

 チ「いや待て長政…くっさいおっさんだけかと思ったら、いるではないかちちしりふとももちゃんが!ねえねえカノジョー、今暇でしょお?あのくっさいのほっといて、おぢさんと焼肉行かない?」

 通「悪霊ォー退散ン!(べしッ、と鞘のまま刀でチカン兵衛を殴る)…あっ、親爺さまじゃなかった」

 チ「ったあ…まさかあんな、かったいもので容赦なく殴るとは…」

 秀「焼きが回ったなあチカン兵衛。しかもナンパのノリ、微妙に古くない?」

 チ「うるさいですよ( ゜Д゜)そんなこと言われてもわしはねえ、ちちしりふとももさえあればいい!そんな男なんですよ!!元はと言えば長政、お前がなあ、甘い見込みでゆるーいイベント企画するからだ!わしに任せてみろ!じゃー君(お通じ)、これから宮本武蔵ね!もーそう言うことにしましょう!ね!くっさいのは、保健所に連れてってもらって!」

 武「嫌でござる」

 白衣A「いや困りますようちも」

 通「わたしも仇討中ですから!ちょっ…勝手に撮らないでください!」

チ「固いこと言わないで…(激写)カノジョー、ちちしりふとももー!げろマブぅぅぅぅ☆」

 親爺殿「お通じ、おっぱいぱい」

 秀「チカン兵衛、ノリがバブリー!の上に変な悪霊がついておるぞ」

 チ「わっ、おったまげー!なんだこいつ!」

 通「親爺さまが二人に!えいッ!(生身のチカン兵衛にはヒット)えいッ!(幽霊の親爺様はすり抜けて当たらない)」

 チ「ったあああ!なんでわしだけ当たるわけ!?あったま来た!こうなりゃちちしりふともも乱れ激写じゃあああああ!」

(ぐだぐだなところで、地響き。ばったん、ずったん…彼方から坂を転がり落ちるように、白い物体が奔って来る)

 姉さん「お通ぅぅぅぅぅじぃぃぃぃ…結婚しなさぁぁぁい…姉さんが紹介してあげるからぁぁぁぁ」

 三「わっ、こっち突っ込んで来ますよ!?」

 秀「とりあえずわしら関係ないからな。逃げよう」

 チ「逃げるなッレギュラーでしょあんたら!?うわああっ、なんだあれ!?あんなのちちしりふとももちゃんじゃない!!!」


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

 (白い肉玉が追突。イベント会場崩壊)


(ナレーション)「こうしてあえなく、イベントは終了したのでございます…」


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[良い点] たたき台よりも、更にパワーアップして公開された作品に、大爆笑させていただきました! 食べ物を扱う場にくさしは、確かに不衛生すぎます(笑) 人物たちが「あれ駄目だろ」と口走るのが、可笑しくて…
[良い点]  あっはははは!  こうなったら、可哀想な武蔵の養子伊織ちゃんや、我が息子がヤンデレと名付けている忠興さんも出てきたら楽しいかも。  チカン兵衛さん変わらなくっていいですわ!  三成、長政…
[良い点] 久々のチカン兵衛・・!サイコーです、サイコーです! ぶれていない!さすがだ、チカン兵衛! [一言] 阿呆な呟きをこんなステキに実現してくださり、本当にありがとうございました(*´艸`…
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