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やがて死せる者達へ  作者: 死皇
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終わりの始まり

難しいジャンルへの挑戦です。


人生は退屈だ、ということを、最近の若者はよくこぼす。

繰り返す毎日を、いつしか「日常」と感じるようになり、その中に劇的な出来事がなければ、「日常」は「退屈」へと変わっていく。

贅沢な話だ。

その点において、俺こと浅倉計あさくらはかるはそういう若者達よりも一歩大人であると言えるだろう。

俺は繰り返される毎日を「退屈」だなんて思わない。

毎日が新鮮で、劇的だ。

今日知りえなかったことが、明日にはあるかもしれない。

何か素晴らしい出来事が起こるかもしれない。

そんな思いの方が、日々を「退屈」と感じるよりも遥かに大きいからだ。

そもそも、「退屈」と感じるのは、この日々がいつまでも続くのだと、心のどこかで感じているからだ。

生憎、俺にはそれがない。

もしかしたら、眠ってもう二度と起きないかもしれない、そんなことを常に考えているからだ。

感情的な話ではなく、事実として、俺はそういった可能性の上に生きている。

俺は少し前から、奇病に冒されていた。

運動してても勉強してても、いきなり電池が切れたオモチャのように昏倒してしまうのだ。

幸いにも今まで事故などなかったが、いつそうなってもおかしくない状況にあることは確かだ。

そして一度倒れると、平均で二、三日は起きない。

それだけの病にも関わらず、倒れることを除けば俺の体はいたって健康なのだ。

この症状のため激しい運動はできないが、軽く動くことに支障はない。

そのため高校も通えているし、皆と同じ授業を受けられる。

だから、俺は「周りの人よりも少しポジティブな奴」でという風に認識されてる。

というのも、俺は先生を除く皆に病のことを告げていない。

そんなことで気を遣われたり、憐れんだりしてほしくないからだ。

病の性質上、部活はできないが、それに目を瞑れば俺は一般生徒だ。

おかげで沢山の友達ができた。

病があるからとかではない、本当の友達が…。

俺はそんな自分の、自分達の「日常」を壊したくなかった。

ずっと続いてほしいと願った。

そう、アイツと出会うまではーーー。

ここからどんどん展開していきたいですね‼︎

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