もう少し話すことあると思うけど、どうでもいいことしか話していない
俺(修三)は携帯電話(かなり旧式のガラケー)を取った。
陽介が出た「やあ、暇してる?」
「暇ではないな、部屋でゴロゴロするという重要な任務を遂行中だ」
「ゴロゴロにもいろいろあるでしょ、具体的には?」
「マンガ読んだり熱帯魚の世話」
「つまり暇でしょ。(スロット)打ちに行こうよ」
「もうやめようぜ、俺もう馬鹿になりたくないんだよ」
「ええー、馬鹿になろうよ♪ウリリイイイイイイ!」
「カス吸血鬼だな」
「この前幾ら負けたんだっけ」
「3だよ3」
「うっひょー!い・や・さ・れ・るー!」
「クソ野郎、あえて言おうカスであると。はあああ、だから良いよ、もう俺は強固な意志でもうギャンブルをやめるのだよ。でも、しかし、親友たる君が行くというのなら行かなくもないかな♪」
「行くよ行く♪」
「そうやってすぐ騙すからな、君は。行かなかったら金くれる?」
「えーやだよ」
「行くなら関係ないじゃない」
「でも、オラ、男の子だから、涙が出ちゃう」
「カスが!ど・ど・ど・どうでも、いいー!」
「あっはっはっは、君ボカロ好きだなー」
「意外と良い曲があるからな。特に俺が好きなのは『豚野郎は二度死ぬ』かな」
「そんな名前の曲あるの?」
「無いよ♪」
「むきー!ホントに君は嘘つきだな」
「ひゃっひゃっひゃ。じゃあ行く?今日の占いでは君、人生で最高に幸運の日らしいよ」
「よくそんなでまかせ言えるな」
「嘘じゃないもん♪今ネットで話題沸騰!魔法少女テツコの部屋、見たらわかるよ」
「嘘だな」
「よく見破ったな♪ほめてやろう」
「カスがー!」
「君は何してるの?」
「今日は夜勤なので夕方までのんびりする」
「夜勤かー。世界各地に生を受け、数奇な運命に導かれし男たちが、宿命の地に集うわけだ」
「そのフレーズ好きだね」
「まあね。ところで、今日、いらんところで注目を集めてしまったんだけど」
「何が」
「俺が空港の中を歩いていて、『けつが~かゆくて~』って口ずさんでいたら、ちょっと周りの人に聞こえてしまったんだよ」
「良いねー。俺、そういうの良いよ」
「ま、いいけどね。はあ、」
「なんか疲れてるね」
「まあ、そうだな。いろいろ疲れたよ」
「疲れた時は♪アニメだね♪」
「クソ野郎。ふう、風呂入ろ。生まれたままの姿で」
「汚いね」
「君は生まれたままの姿にならないとでも?君はもう風呂入ったの?」
「これからだよ」
「じゃあ、ニュース見た?」
「見てはいないけど、死なんと思うよ」
「浸かった拍子にあまりの気持ちよさで溺れ死に」