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新しい家族

家族っていいなぁと思いまして。



6歳になりました。


前世だと小学一年生です。


友達100人できるかな?


ある歌のフレーズが頭のなかに流れました。


そう簡単に友達100人出来るわけがないと今なら言えます。


そう、それが現実なのです。


見た目6歳児が現実を語るな、と言いたいところですが、87歳のおばあちゃんは経験もある故に近所の子供たちの相談にものるという事もあり経験が豊富なのです。


そう、最強なのです。


おばあちゃんの知恵袋というもので

す。



友達かたくさんつくれるというのは一種の才能だと、私は思います。


私には無いスキルでしたので友達がたくさんいる子は凄いなぁ、と思っています。


という私についての無駄なことは横に置いておきましょう。





今日は暖かな日差しに涼やかな風が心地よい天気で絶好調です。


こんな日には良いことがあるかもしれません。


暖かな日差しの中、読書に慎んでいました。


ふとした時、結構な時間が経ち喉が渇いていたことに気づきます。


紅茶を注ごうと思い立ったが吉日、席を立って歩き出した時ドアがいきよいよく開き、男の子がぶつかってきました。


その男の子は私より1・2歳くらい年下という感じでした。


驚いた拍子に、また走り出そうとしたその男の子を引き止めてしまいました。


そして顔を上げた男の子の顔を見てしまった瞬間、反射的に抱きしめてしまいました。


一瞬見えた男の子の目が余りにも悲しい、寂しいなどのたくさんの感情が混じり合っていたからです。



抱きしめている男の子の体温がとてもも低くて、少しでも温かくなるよう、少しでも安心してくれるようにと、背中を撫でながら抱きしめました。



しばらく経ってから顔を上げた男の子は少し照れくさそうな顔をしていました。


混乱しないように少しでも優しい声で名前を尋ねました。



「私の名前はユリア。貴方のお名前は?」


彼は考えるように顔を俯かせてしまいました。


その時の彼の表情は何かが抜け落ちたような顔をしてました。



もしかして名前を言いたくないのかもしれないと思い、私が名前をつけてもいいかと聞きました。



男の子は驚いた顔で頷いたので安心しました。



さて、どういう名前がいいでしょうか?

かっこいいこの子にピッタリな名前をつけてあげたいです。


、、、、、彼の容姿を見ます。


黒い髪に黒い目。艶やかな髪に黒真珠のような澄んだ目。


漆黒。


そんな言葉が浮かんできました。


シュヴァルツ。


彼にピッタリと当てはまる名前。


そうです。これにしましょう!



「貴方は綺麗な黒い髪に黒い目をしているからシュヴァルツという名前はどう?

漆黒という意味なのだけれど、、、

どうかしら?」


そう提案した瞬間、男の子が私に抱き付いてきました。


気に入ったのでしょうか?

「シュヴァルツ。」、と名前を呼ぶと

嬉しそうに笑ってくれました。


なので私も彼を抱きしめてしまいました。


そうして抱きしめていた時、ノックの音が聞こえました。


彼を離すのが勿体無く感じて抱きしめたまま「どうぞ?」と、返事をしてしまいました。


入って来たのお父様でした。


もしかしてこの子を連れ帰るつもりなのかと思い、つい抱きしめる力を強くしてしまいました。


体が弱いうえに体力もない私の力といっても些細なものだったので男の子は気にしていませんでしたが。


でも男の子の方もお父様を見た瞬間私にもっと強く抱き付いてくれた事が嬉しかったです。


この子も私と同じ事を思ってくれたのかと思うと心が温かくなりました。



「あら?お父様どうかなさったんですか?」


そんなことを考えていたことを表情に出さず飄々として問いました。



そしたらお父様がこの子か今日から家族になるから世話をしてあげなさい。と言った。


ビックリしたけれど嬉しいという気持ちの方が大きくて感動してしまいました。



私が幸福感に浸っている間、お父様が男の子に名前を尋ねていました。


そして男の子は自信満々に嬉しそうに「シュヴァルツだっ!」と、言いました。


そして彼は私の目とあの黒真珠のような目を合わせてこう言いました。


「これからよろしくお願いします。

姉さんっ! 」



それは太陽の陽射しを受けて光輝く太陽のような笑顔でした。








男の子の性格どうしよう、、、

これから考えていきます。

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