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GAME 1―1

総理大臣の発表とは裏腹にネットワークを稼ぎとする輩もいた。人民革命軍がその一派だった。彼等はネットワークRPG[カオスゲート]を商いとするビジネスを日本でしていた。




[どうだね?会員数は][伸びてますよ。収益も。前年比の3倍ですね。見ます?][イヤ。利益は毎日見てるさ。新しいアイテムの効果はどうだね?][マズマズですね。やはり使い込むと馴染んだアイテムが良い。そんなもんでしょ?フリークには無駄なイベントらしいですがね。どうです?お食事でも][良いな。今日は寒いから激辛担々麺にしよう。あの中華屋さんの。ホラ。駅前の。何だっけ?][中華飯店ですか?良いですね。行きましょう]




社長、安田 博人と部下のたわいのない会話だった。安田はそんな時間が好きだった。人の血が通った会話。天下を取ったであろう昨今でも迷ったら部下に酒や食事を驕る仁義の通った男だった。彼の考えたネットワークRPG。それはアイテムとが付いていて、そのアイテムで実際に買い物が出来たりあるいはネットワーク上のプレイヤーを育てたり出来たのだ。地域の商店街では重宝されていた。それが安田の狙いだった。地域からネットワークを通じての活性化。それこそが彼の理想だった。





[クーッ。カッレー!だがたまらんな][誰も頼みませんよ。100辛担々麺なんて。僕だって30………イヤ40が限界ですから][そうか?………オヤッサン。テレビ付けてよ。ニュースとか]




丁度、総理大臣のネット規制法を放送していた。




[………音量上げてくれないか?][迷惑な法律ですね。厳しくなりますわ。オヤッサン。ご飯おかわり][………何だと?ネット規制をするだと?国が?オテントウ様が。…………ならん!断じてならん!][ですよね。一度開けたパンドラの箱を戻せと][そうだ。アダムとイブの禁断の果実みたいだな。一度味わった果実を吐き戻せと。出来んわな。そうだろ?][確かに。暴動が起こりますね][やるか?例の計画][社長。まだ早いような…………][イヤ。やるんだ!午後から準備をするから。今日は徹夜だな。早めに発表したいし][………わかりました。全社員に通達します][今の仕事に手を抜かずにな。全社員じゃなくても構わない。余裕のある者は新規プロジェクトに力を貸して欲しいと。そんなアプローチだ。オヤッサン。ごちそうさま。釣は取っときな。子供さんに何かオモチャでも]安田は恥ずかしそうに頭を掻いた。





[オッチャーン!次のイベントは何だよ!それからこのダンジョン難しいよー…………][タケル!社長さんにオッチャーンは無いだろ?ホレ。貰ったから。お菓子でも買ってきなさい][イヤ。オッチャンの会社のカードだよ!今日こそレアカード当てるぜ!金ピカの!………][………済まんね。いつも気にしてくれて。安田社長。あんた結婚は?きっと優しい子が産まれますよ][………ありがとうございます。縁が無くてね。アーソウソウ!これをタケル君に。スーパーレアカード。ジャーごちそうさま。また来るよ][ヘイ!毎度!]





[ウワーッ!父ちゃんすげーや!スーパーレア!スンゲー!][大事にしなさい。彼の仁義だ][ウン!なんかワカンネーけど嬉しいや!今度来たとき、炒飯作って良いだろ?][アア。構わないよ]





どこにでもありそうな日常の商店街だった。あの日までは。





続く

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