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ゴミ溜めの王  作者: 如月陣
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セレナ①

 あるところに1つの高級娼館があった。


 その娼館は一度来たらもう二度と通うのをやめられないと噂になるほど有名な娼館であった。


 そんなある日、貴族の男がその娼館にやってきた。


「いらっしゃいませ。灰猫娼館へ。どちらをご指名いたしますか?」


「この娼館で一番人気なものを持ってこい!」


「かしこまりました。では先にご部屋を案内させていただきます。」


「あまり私を待たせるなよ。」


 そう言って、貴族の男は豪華なvip部屋へと入って行った。


 数分もすると貴族顔負けの大層美人な女がやってきた。


「失礼致します。セレナと申します。今日はよろしくお願いします。」


「挨拶はいい。さっさと私を楽しませるんだ!」


「はい。かしこまりました。」


 そう言うと女は熱心に奉仕を行った。


 2時間ほど時間が経ち奉仕が終了した。


「うむ。実に良かった。また来てやる。」


「はい、お待ちしております。」


 そう言って貴族の男は去っていった。


「あら、セレナ。随分と気に入られたようさね。」


「そうでしょうか?」


「ええ、だってこんなにも多くのチップを頂いたさね。」


 そこには100万ペリカ(日本円にして100万円)があった。


「嘘、こんなにですか?」


「ええ、5万ペリカでいいと言ったんださね〜、あんたの熱心な奉仕に痛く気に入ったみたいさね。後で、ボーナスをあげるさね。」


「やったー!ありがとうございます。」


 そう言ってセレナは女将に抱きついた。


「あのお客様を絶対に離すんじゃないさね。あんな上客滅多にいないさね。」


「はい、勿論です。」


「じゃあ、今日はもう遅いし、上がりなさね。」


「はーい!お先に失礼しますね♪」


そうしてセレナは意気揚々と家に着いたのであった。


それから三ヶ月ほどして、今日もあの貴族の男がやって来ていた。


あれからというもの一週間に一度は必ず来ているのだ。


「また来てやったぞ。セレナ」


「はい、いらっしゃいませ。」


そうして、2人揃ってVIP専用の部屋へと入っていった。


「いいなーセレナったら。あんな金払いのいい常連客ゲットしちゃって!」


「ほんとねー!羨ましすぎるわ。私たちにも上客が欲しいでんすけど女将。」


「そう言ってもさね、あんな上客はそうそう来るもんじゃないさね。でも上客の取り方なら知ってるさね。」


「え、ほんとですか?女将。早く教えてください。」


「それはさね、No.1になることさね。あのお貴族様も一番人気の嬢をご諸望だったさね。人間というのは1番にこだわるものさね。」


「よーし、頑張るぞー!私がNo.1になる!」


「いーや、私がなるね。」


 今日も灰猫娼館は盛り上がっているのだった。


 それからさらに3ヶ月がたった頃。


「セレナ。お前と私が出会ってからどれくらい経った。」


「半年くらいです旦那様。」


「そうか、もう半年か。」


「ふふ。私からしたらまだ半年といった感じですよ。旦那様と出会ってからの日々が濃くて、もっと長い時間過ごしていると思ってしまいます。」


「そうか。なら私の女になるか?私はお前の奉仕を気に入っている。」


「本当に言っててますか?私は平民ですよ?」


「もちろん妻にというわけじゃない。私とお前だけの秘密の関係。ようは愛人関係だ。愛人関係になるのなら生活に必要なお金は全てこちらで用意してやる。お前は俺の求める時に奉仕してくれればいい。それでどうだ?返事は。」


「はい、是非旦那様の愛人にしてください。」


 セレナは満面な笑みで答えるのだった。

 


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