悪魔
どうもドロッPです!最近寒くなってきましたね〜私は寒いのは苦手なので休みの日はあったかい部屋でゴロゴロしています笑。皆様体調には気をつけてくださいね!それではお楽しみ下さい
第三章 悪魔
「よし!ここら辺でひと休憩するか!丁度水浴びに良さそうな池もある事だし」
「は、はい」
あれからルビーは急に座り込んでしまい立てなくなってしまったのでおぶって適当な開けた場所を探した
「よしそんじゃ脱げ!」
「あ、え、じ!自分で!き、キャ!?」
「はいはい歩けないんだから大人しくしてろって」
無理やりルビーを脱がし池でルビーを綺麗した。その間メッチャ暴れて何ヶ所か引っ掻かれた
「猫かよ全く」
「むう〜全部見られました、、、ちゃんと責任とって下さい」
「はいはい」
頬をプクッと膨らましポコポコと体を叩いてきた
「それじゃ少しここで待ってな」
「え?」
「俺もお腹すいたし、なんか食べられそうな物が無いか探してくるわ」
「なら私も、」
「いやすぐ戻ってくるよ」
「、、、」
そう言い森へ入って行った。数時間後適当に食べられそうな木の実や途中で見つけた猪に似た生き物を有難く狩らせて貰い、ルビーの元へ戻った
(流石異世界、地球とは全く違うな)
スファルから貰った物は力だけでは無く魔力も貰った。魔力はその人の力の源、修練し魔力を増幅出来れば身体能力が上がる。今俺が超人的な身体能力や力があるのはスファルのおかげと言う事だ
「ただいま」
ルビーの元へ戻ると、火を焚いて待っていてくれた
「おぉ!ルビーやるね」
「遅いです....それと、ただいまって、何ですか?」
「えっとな、戻って来たよって事だ!」
「そうですか」
「おう!」
早速肉を捌こうと思ったがナイフが無い。かと言ってここでスキルを使うのも勿体無い気がする。そんな事を考えているとルビーが何か差し出して来た
「どうぞこれ使って下さい」
それは刃がボロボロのナイフだった
「ありがとな!」
そう言い頭を撫でてやると少し嬉しそうだった。でもこのままのナイフでは使い物にならないのでナイフの刃先を魔力で覆ってみる事にした。すると「サクッ」っと音を立て猪の皮を、まるで紙を切っているかの様にサクサクと切れた。
「おぉ!使えるな!コレ!」
「ま、魔力操作をこんなにも綺麗に扱える人、初めて見ました、、」
「え?割と簡単だぞ?ルビーも練習すれば出来るようになるさ」
「そう、ですか?」
「そうだよ」
それから手際良く肉を部位ごとに切り分け、あとは焼くだけとなった。
「ぐぅぅぅー!」
可愛らしいお腹の音が響く。相当お腹が空いていたのだろう
「あ、ご、ごめんなさい」
「良いよ気にしなくて、食べよ!」
「は、はい!」
肉を焼いている途中、肉から出る油と果実でスープを作ってみた。そして今にも肉に飛びつきそうなルビーを急いで止めた
「待ってルビー!」
「え、」
「何日も食べてないんだろ?ならまずはスープから飲んで!じゃ無いと死ぬよ?」
「し、死ぬ!?」
その言葉を聞くと急いで木の器に注がれたスープを飲み干した
「危ない、所でした、、」
「よし!それじゃちょくちょくスープを飲みながら肉を食えよ〜」
「は、はい!」
よほどお腹が空いていたのだろう。ルビーは食事中一言も喋る事なくただひたすらに目の前の肉を食らった
「い、生き返りました、、」
「お粗末さん」
割と大きな猪をほとんどルビーが平らげ、正直少し心配だか満足そうなので良かった
「あの!し、師匠!」
「師匠はやめてくれ、俺の事は蓮で良いから」
「で、では蓮様と!そうお呼びしても宜しいですか?」
「良いよ」
「では蓮様!貴方は悪魔ですか?」
「違うよ俺は正真正銘のヒューマンだ、まぁ訳があってこの世界の事は大体しか知らないけどね」
「そうですか、、でも私は蓮様の事を尊敬していますので!私にとって蓮様は悪魔でも良いです!」
そう言うと少し打ち解けたのか、無邪気な笑顔を向けてきた
(この世界の悪魔って褒め言葉、、なのか?)
俺はそんな事を思いながらルビーの頭を撫でた
□□□
「女神どもめ!また俺の世界に勇者を送って来やがった!!はぁ、何でそこまでしてこの世界を崇拝したがるんだ?この世界って奴らにとってそんなに重要な物なのか?分からん」
この世を崇拝する魔王は勇者が来るたびにそんな戯言を呟いていた。それに対して四天王が王に対して申し上げる
「恐れながら申し上げます魔王様。女神どもは私達魔族を大変嫌っておられます、ですので我らを一人でも消す為人間どもを送っているのです」
その横から元気な少女が話の間に入ってくる
「魔王様は最強だから平気なのです!!!どんな奴が相手でも!ワンパンしちゃえ!!なのです!!」
「相変わらず貴方は下品ですね、見ていてとても不快です」
その言葉に他の四天王が口を挟んだ
「いーじゃんそう言うの、俺様結構好きだぜ〜」
「私は、、どうでも良い」
「は〜こんな奴らに同情の余地をもらおうとした私がアホウでした、お許し下さい魔王様」
そう言うと礼儀正しい四天王は魔王に頭を下げた、それを間近で見た魔王は再びため息を吐き遠くを見つめながら呟いた
「魔王、、辞めようかな」
□□□
腹もいい感じに膨れ俺はルビーの事を色々聞きながら森を歩いていた
「ルビーの村ってどの辺なんだ?」
「記憶が正しければこの方向にあった気がします」
「そっか」
「はい、、、」
村の話をするとルビーの表情が暗くなりシュンとした、その光景を見ると居ても立っても居られず
「それじゃ今から行くかその村に」
不意にその言葉を漏らしていた
「い!今から!?!」
ルビーは突然スットンキョな声を出しコチラを見ながら驚いていた。だかその顔は一瞬でスッと収まり再び暗い表情に戻った
「で、でも、、アイツら沢山居たし、、手練れも居た...蓮様でも勝てるかどうか、、」
例え不意に言った事でも俺はこの決断を間違ったなんて思わない。だからこの言葉にもきっと責任が持てる気がする
「平気さだって俺は、ルビーにとっての【悪魔】だから」
今回の話はいかがだったでしょうか?可愛らしいルビーの一面を見られたのでは無いでしょうか!さて、次回はとうとう悪魔さんが暴れるかもですよ!お楽しみに!
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