詰みと×
脚韻詩ってこんなにも難しいものだったのですね。よくもまぁ三十篇も綴ったものです。しりとり詩と合わせると百篇を超えるのですか。十四行詩なんていうのもあったような。簡単に書いていた時代もありました。
手札の一つだよ裏切りも
そうして刻まれた深い溝
簡単には埋まらないよな
対話なんて下らないのさ
民間機を撃墜した殺人犯
震撼する世界が下す審判
人殺しの親玉は米国だろ
聞こえる声は過激派かよ
一点の曇りもない正義感
僕の瞳にはまるで宇宙人
奪い合う為には狭すぎる
和解するにはでかすぎる
地球一つ分かち合えない
きっと僕ら解り合えない
AIが論理的に導く正解
例外の君を愛していたい
楽園を追われた罪と罰を
その爆弾が吹き飛ばすの
蹴り飛ばしたのは砂の山
そいつを誇る厚い面の皮
永遠に成長し続ける思惑
どうにも青写真がお粗末
滅び去ってしまう恐らく
残り時間の争奪が程なく
みんな蟻の群れみたいだ
僕だけ蜂の巣でいたいな
同じ様な体の温度なのに
君の言葉はホントなのに
苦しんでますね。ようやく絞り出したのがこれです。民間機の誤爆に対して、お前が言うのかよ、っていう気持ちはあるんですけど、間違ってはいないですよね。犠牲を出しちゃいけないっていう、言葉自体は。発言者は誤っていても発言は間違っていないってことが結構あって。それが前者の理由で簡単に棄てられてしまうのですね。韻としては、「アメリカだろ/過激派かよ」「正義感/エイリアン」には魂が乗っていると思います。