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社会契約論

 憲法とは何か。難しいようで答えは簡単で、社会契約の内容、なんですね。その社会契約ってのは何かっていうと、国家がこれこれの条項を守るなら、私たち市民は強力な国権を持つ国家の存在を認めますってもの。

社会契約論ってのは

かなり難しいけどさ

国家が契約を守るかわりに

社会の統率を頼むかたちに

その契約書こそが憲法

それが近代国家の伝統

そうして成立を許されるのが国なの

これが難しい言い方で立憲主義だよ


国民は国家の奴隷じゃないから

憲法違反ってそれ聞かないなら

納税の義務などないわけ

契約違反だから当たり前

国家の側の一方的な債務の不履行でもって

権利だけ主張するのは無理そうでしょって

それが通っちゃってるのが今の日本社会

立憲主義なんて近代国家の基本じゃない


首相は今日も平然と憲法を無視して

憲法に規定のない解散権を駆使して

日本国憲法は政党の存在を予定していない

現行法はその政党を税金で助成していない?

憲法は国の理想を語るものだって首相さん

勉強不足のあなたらしい下手なスローガン


議論をする候補者かしない候補者か?

臨時国会も召集せずに吹く大法螺さ

臨時会の召集は憲法に書いてない?

無視するなんて本当にありえない


それで選挙公約は憲法改正?

どうぞお好きに結構な威勢

自分たちに都合のいい憲法ができたら

公共の福祉で黙ってくれるメディアが

礼賛特番でも組んでさながらメシアさ

君主に仇なす人権宣言が新たな敵かな


葬りたいのさ社会契約

労働者階級の破壊政策

縁の下では貧乏人が経済を支えてるけど

自助努力が足りないって怠けてるっての?

トリクルダウンって何ですか?

二極化した国民感情の断絶さ

何枚もある舌で雇用が増えたって

構わないものね庶民が飢えたって


派遣労働は製造業に広げない

そんな大昔の約束は認めない

君が代は法制化しない

右向け右の号令が近い

一転して法制化はするけど強制はしない

結局は国歌を歌わないなんて到底間違い

議員定数は削減するんだったよね

忘れるくらいの時間は経ったのね


でもねどんなに嘘に嘘を重ねても

どれほどに選挙公約が馬鹿げても

憲法違反だけは許しちゃいけないんだ

人身の自由が危ないかもしれないんだ

水道を海外メジャーに売り払い

憲法を守らない国は国じゃない

残念ながらこの国は国家の条件を満たさない

変わらないでしょうなんて言ってる暇はない


その候補者は有名人だし人柄が良さそうでも

政党色だって見とかなきゃそりゃそうでしょ

 私の詩作作法というのは、なんとなくのテーマがあって、それに関連するようなワードを思い浮かべ、韻を踏む言葉を並べる。で、それらの語句を散りばめながら、間にできた空白を言葉で埋める、というものが多いんですね。ただ、今回は、先に内容があって、決まった言葉に対して韻を踏む言葉を探す、というスタイルになりました。ワード先行でない分、文章としては自然な流れになっていると思います。韻もさのみ悪くないのでは?

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