ヒーロー
これは前々から書きたいと思っていた内容なんですが、上手くないですねぇ。どうしたんでしょう。前回同様、押韻に若干のブランクがあるとはいえ、ちょっと酷い。押韻自体はそれほど悪くはないと思うのですが。
憧れたブラウン管のヒーローは仮面で
素顔を覆うための変身の台詞を叫んで
悪者をやっつけると風のように消えて
それがとてもカッコイイように見えて
正義の味方が正体を隠すのはどうして
そんなことを考えてた僕はまだ幼稚で
彼らを真似して本当の顔を隠しながら
得意に蟻を踏み潰しながら歩いたから
何より大切なものを今も失くしたまま
きっとこんな僕がマスクを外したなら
それは不気味な怪人の姿になっていて
すぐに匿名の正義の味方はやってきて
蟻を潰すみたいに必殺技で葬るだろう
TVで見たヒーローはそうするだろう
今日も正義を掲げる大人たちは秘密で
今も子供たちを殺しているのが事実で
私たちは正しいことをしてるって大声
その裏で誰かが殺戮の大義名分を整え
こっそりと情報を操作して繕った体裁
そんな一目見ただけで解るほどの形骸
誰もが先を憂いて已まない経済の停滞
ただ声の大きな奴が笑う制裁も手痛い
食べる物も買えないのは僕の所為かい
こんなときだけ聞こえる大音量の正解
やまない雨はないなんて晴れない世界
低気圧は頭上に居座って慣れない眩暈
幼い頃に憧れた画面の中の誰かしらに
汚れた僕はどうしたってなれやしない
自分ばかりが不幸だなんて逃げるけど
餓死してく子には楽園に見えるでしょ
公園の遊具に玩具メーカーのヒーロー
童心が揺らす天秤にも見えるシーソー
この僕も昔はヒーローごっこしたこと
変身ベルトも失くして思い出した今頃
どこにでもあるって幸せの有り合わせ
切り崩しては生きてきたんだ端からね
輝く未来を信じてた自分に手を振れば
本人だけ気付かず周回遅れの出遅れさ
こんな大人になって過去を振り向けば
あんな大人になりたくないって口癖が
容赦なく不甲斐ない自分に突き刺さる
そして現実という火の粉は降りかかる
今日も正義を掲げる大人たちは秘密で
今も子供たちを殺しているのが事実で
私たちは正しいことをしてるって大声
その裏で誰かが殺戮の大義名分を整え
こっそりと情報を操作して繕った体裁
そんな一目見ただけで解るほどの形骸
誰もが先を憂いて已まない経済の停滞
ただ声の大きな奴が笑う制裁も手痛い
食べる物も買えないのは僕の所為かい
こんなときだけ聞こえる大音量の正解
やまない雨はないなんて晴れない世界
低気圧は頭上に居座って慣れない眩暈
言い訳ばかりを探して見つけた頃合い
ようやく手にしたそれも誰かの物差し
正義の味方になりたかった過去からの
無邪気だったあの頃の僕にサヨナラを
正しいと言うなら返り血を浴びたまま
隠し立てせず生きてごらんよ明日から
そうして正義のスーツに身を隠さずに
今までにしてきた正しいことの数々に
秘密のベールなんかで包まず笑ってさ
言い訳めいた言葉も飲み込み黙ってな
それが本当の意味で正しいことならば
必死に内緒にするんじゃないよ殊更さ
このテーマで書くというのに、中身が伴っていません。温めていたテーマで書くということ自体が、私にとっては不調の兆しでして。ゾーン状態のときはテーマの方からどんどん降りてきます。そんなに書けないよってくらい。書きたい内容を書くと自然と韻を踏んでいるという事態さえ起こります。すらすらっと書けます。それがどうしたことか、今回は難産でした。酷く時間がかかって、出来上がってみればこれです。どう思います?