God shot gun
まず長いですよね。千字オーバー。繰り返しがあるので実際はそれほどではないにせよ、長いです。自由に書きたいことを書こうと思ったらこの有様。言いたいことを整理するのが苦手で、始めるとあれもこれもって。
前日までの天気予報に 騙されたような土曜日
泣き出しそうな雨模様に 台無しの週末のご褒美
明け方のニュースでは 派手なタイのスーツでさ
誠に遺憾でありますと それでは批判にあいますよ
世界に目を向ければ 無人攻撃機プレデター
誤爆だって少年だったって 必要な犠牲は当然あったって
続いては明るく気象情報 支障は無い人々の移動方法
占いでは最下位がかに座だったから
知らない街のあの子は何座だったかな
見えない神様の都合に 知恵無き誰しもが無防備
サイコロを振って不幸に 毎度お馴染みの不条理
誰かが死んだ辻褄を あれこれ皆で口裏を
産まれた場所がでそれまでよ こればっかりはお手上げと
浄水器を取り付けてから 体重が少し増えてたな
罪無き少女に地雷を踏ませて 口無き街にクラスターを降らせて
口の中で噛み殺した欠伸 僕らにあるわけじゃない悪意
そうして吸った甘い汁は美味しくて
どこかでは茶色く濁った水が飲み水で
さっきから窓の外では雨が打ちつけている
どこかでは砂嵐が激しく吹きつけている
ここで僕がコーヒーを淹れている間
砂漠の難民が洪水の被害に流す涙
もしも僕が神様だったとして
全てを決める権利があったとして
誰もが笑顔でいられる世界は作れないから
きっとあの子たちの事は救えないまま
目新しい事なら何も言っていないわけで
汚らわしい言葉は耳を塞がれるだけで
世界中に同時に青空は広がらない
似たような事例は枚挙に暇が無い
コーヒーに溶かしたリアリズム
そうして今もどこかで日が沈む
実際のところ列島の線量などは如何に
一体どうしたネットの炎上が怖いかい
溢れ出る汚染水は制御下にあります
そんな事もあったね程度が似合います
汚染されたニッポンのイメージで風評被害
MADE IN JAPANが危ないなんて嘘みたい
産廃を販売する犯罪で横流し
乾杯万歳これで安泰と大笑い
お金が儲かれば良かれとしか思わない
逃れるトカゲの尻尾の先には届かない
変わらないのは雨曝し 堪らないのだ粗捜し
構わないのさ空回り 笑わないのか逆さまに
自分が食うための荷物 これじゃ重たいな酷く
どこかの誰かに押し付けていた 誇らしげに歩く腰抜けでした
良い子でいなさいと縛られ 何かするたびに叱られ
当たり障りの無い事ばかりだった 学校のトイレの鏡を叩き割った
そんなアウトローのお作法を ただお行儀良くこなそうよ
教科書を引き千切って破り捨てたなら
何かが変わる世界の明日に触れたから
さっきから窓の外では雨が打ちつけている
どこかでは砂嵐が激しく吹きつけている
ここで僕がコーヒーを淹れている間
砂漠の難民が洪水の被害に流す涙
もしも僕が神様だったとして
全てを決める権利があったとして
誰もが笑顔でいられる世界は作れないから
きっとあの子たちの事は救えないまま
目新しい事なら何も言っていないわけで
汚らわしい言葉は耳を塞がれるだけで
世界中に同時に青空は広がらない
似たような事例は枚挙に暇が無い
コーヒーに溶かしたリアリズム
そうして今もどこかで日が沈む
日が沈む
散らかっていて、それでもまだ言葉足らずなのだと思います。特にこの作品に関しては。終盤の、型にはめられるのを嫌って、結局「不良の型」に収まろうとする青春の無力感のようなものをもう少し丁寧に描きたかったですね。際立った韻はないのですが「リアリズム/日が沈む」「美味しくて/飲み水で」や、脚韻ではありませんが「目新しい事なら/汚らわしい言葉は」あたりが割と好みです。バチッと決まっていると思いませんか。